普通の勤務医が最短で1000万を作る方法論

1.はじめに

こんにちは。元・浪費医師と申します。名前の通り、浪費から脱却した、というより物欲・性欲が落ち着いてしまって結果として資産形成にシフトし始めた医師です。

私は自分の専門とする科では資格など取るものも取って市中で働く程度には困らないある程度のキャリアを積んだ医師(と自分で思っているだけかも)ですが、ひと昔前には何も産み出さない1000万以上の借金がありました。今思えば、労働環境がきつく、そのストレス解消が浪費に繋がってた面もあったかと思います。お金の勉強は学生時代にしていたつもりでしたが、医師になり働き始めると毎月の給与収入がそれなりにあるせいか、目の前の誘惑に負けて浪費が止まりませんでした。酒地肉林を地で行ってしまっていましたね。分かってはいましたが、欲に負けてしまい、負のループが止まりませんでした。人間って欲に打ち克つ仕組みが無ければ誘惑に負けやすいんですよね。

さて、私ほど酷い人は稀ではあると思いますが、医師には浪費(妻の浪費も含め)や子供の教育費がかさんで貯金が全く無いという人もいるのではないでしょうか。できれば、結婚前に独身の内にある程度の資産を築いておきたいところですよね。また、既に家族がいるのであれば、資産形成には配偶者と協力することが不可欠と思います。

私事の過去の話ではありますが、通常の業務に加えほぼ毎日鬼のように当直(寝当直)をし、所持していた物を売却なども併行しながら借金を完済しつつ、約1年3ヶ月で純金融資産1000万以上を築くことができました。資産形成している同世代の医師からするとわずかな金額ですし、Twitterを見ていると凄い人だらけですが、実態は医師でも純資産が数百万円台といった方は多くいると思います。しかしながら、勤務医であればもっと若い内から、それも社会人1年目から計画的に行動すれば無理をせずとも楽に資産形成できることは自明のことだと思います。

0から1000万の金融資産を作るって大変と聞いていましたが、形成した後で身についた力は

節制力がつく、強い生活力がつく、未来を掴む力がつく

そんな所でしょうか。1000万貯めるってことは贅沢しなければ少なくとも2-3年程度は働かなくても生きていける生活防衛資金ができるということです。これは心の安定をもたらすという意味で非常に大きい。また、不動産などレバレッジを効かす時にもキャッシュが手元にないと不利になります。また、体感ですが、

多くの人の方にとって1億円の金融資産って途方もないことですよね。ここでは卒後年数が早いうちに、まず初めの1000万を作るためにすべきことを、至極当たり前の事を中心に書いていきたいと思います。20代のうち、もしくは30代前半のそれも早い段階で1000万の金融資産があれば、後々の医師人生が大分楽になると思います。やりたい仕事をする、キャリアを形成したい、と思っていたとしてもある程度経済的な環境が揃っていないとお金に引っ張られて次のステップに行けません。

アーリーリタイヤやセミリタイアがもてはやされている昨今ですが、よりよい人生を生きること、やりたい仕事をする為にもお金は必要です。

主に医学生、お金の知識に疎い若手医師向けの記事です。
最初の1000万は正攻法を繰り返す。投資で簡単に増やす、などとは思ってはいけません。

私みたいな浪費がかさみ後々になって大変な思いをする人を減らしたい。金融リテラシーが高い方は普通にスルーしてくださってよいかと思います。

ここから先は

4,740字 / 2画像

¥ 200

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?