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ゲイの世界大会”ミスターゲイワールド”ってどんなところ?初代日本代表が答えます!後半

先日公開した前半に続いて、ゲイの世界大会”ミスターゲイワールド”でどんな審査が行われるか、後半です。

6. スポーツ審査

毎年直前まで発表されない厄介な審査。全く予想がつかないため対策の打ちようがないのだが、総合的なスポーツ力を求められます。ちなみに僕が出場した2018年度のスポーツ審査は「クロスフィット」

「クロスフィット」ってなんのことやら最初わからなかったが、説明を受けて驚愕。

腹筋20回、腕立て20回、懸垂10回など複数の種目を制限時間内(15分)に何周できるか。

はっきり言って死にます。

キツさが半端じゃない。普段ジムでトレーニングしているけど、クロスフィットは休憩なしでフルパワーを持続させながらやり続けるため息が続かない。

毎年ケガ人が出ると言われるスポーツ審査。2017年度はビーチフラッグで捻挫続出、2016年度はジョストと呼ばれる馬上槍試合で落ちて腕を骨折する者がいたりと何かと危ないこの審査。全力でやって怪我したらその後のパフォーマンスにも影響が出るため、程々にしなければならない。

7.ナショナルコスチューム審査

自分の国や文化をイメージできる服でのウォーキング。ド派手な衣装があったり、社会情勢を訴える衣装があったりと大会中、一番盛り上がる審査。ただ着て歩くだけではなく、ちゃんと自分の着ている服にどういった文化があるのか説明しなければならない。ステージ上ではパフォーマンスもする。僕は日本が初めて世界大会に出場するとあって、観客の皆さんの印象に残るようにとステージ上では相撲の四股を踏んでドスン!!という音と共に日本をアピール。床が抜けそうでした笑

8.ソーシャルキャンペーン審査

自分が行ってきたLGBT系の活動を発表します。既に自分の国で活動家として動いてた人たちはパンフレットや、ウェブサイト、実績を表すデータなどを使いプレゼンをします。事前に配布する資料を作っていたり、スライドを見せたり、準備がかなり必要。

僕はと言いますと、初代ミスターゲイジャパンになってから世界大会まで6週間しか無かったため、実績という実績を作れず、こういうことをしていきたいという計画を発表しました。

9.面接

総合的な面接が行われます。自分がミスターゲイワールドのタイトルを使ってしたい活動、それを行う上でどういったことが必要で何をすれば達成するのか、なぜ他の人ではなく自分がミスターゲイワールドのタイトルを持つべきか、などなど、10人ほどいる審査員から質問されます。

自分の伝えたいことを簡潔にわかりやすく伝えることや、その姿勢も大事になってきます。自分の言いたいことだけをいうのではなく、相手の意見を尊重してどう自分の学びにしていくかもみられます。質疑応答は全て英語です。

後半まとめ

全ての審査に点数が付いて、トップの方はグランドフィナーレのステージで○○賞という形で表彰されます。ミスターゲイワールドの称号を得るには、どれかの賞を獲得しないとかなり厳しいと言われています。

決してルックスだけのコンテストではなく、リーダーシップ、チャレンジ精神、知的さ、異なる考え方に対する寛容性などの観点から人間性を見られます。

ミスターゲイワールドという称号は一人にしか与えられませんが、それを取ることだけがすべてではありません。

審査員の一人として来ていた、2017年度のミスターゲイワールドに選ばれた・フィリピン代表のジョン・ラスパード氏は僕らに

「僕はミスター・ゲイ・ワールドに選ばれたけれども、僕と他の国の代表の人たちとの差はないよ。自分たちの国を少しでも良くしようという志に「勝ち負け」は存在しないんだ」

こんなことを言っていました。彼は自分に「勝った」という表現は使わず「選ばれた」という表現を使っていました。(ジョン・ラスパード氏はこんな方です👇)

どうでしたか?世界大会ではこんな審査を行ってるとなんとなくわかって頂けたでしょうか?

2020年の世界大会に日本代表として挑戦してみたい方、ミスターゲイジャパンは只今募集中です。是非、一歩踏み出して応募してみてはどうでしょう?








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