起業家になるためにどんな勉強をするべきか (おすすめ本も紹介)
終身雇用が一般的でなくなった昨今、「将来は起業したい」「副業で生活を楽にしたい」と考える方も多いかと思います。
しかし、起業をしたいと考えている方でも知識が足りないなと感じる方も多いかと思います。
そこで、起業家になるためにどんな勉強をしたら良いのか、会社を売却した元起業家がお教えしたいと思います。
実は大事な数字の感覚
学生時代、数学が苦手だったんだよねー、という方も多いかと思いますが、実は日本の起業家って理系出身が多いのです。
これは起業するために「商品開発」が必要になるという側面も大きいのですが、何よりも数的感覚に優れている人が起業に向いているという点が挙げられます。
高校の微分積分やベクトルなどザ・理系の勉強はしなくても大丈夫ですが、九九(できれば19x19くらいまで)を頭の中でパッと計算できる計算力・暗算力があると非常に便利です。
欲を言えば、こういった中学校レベルの数学の知識があるとより便利です。
会計の知識
会計の知識(簿記)は起業家に必須といっても過言ではありません。
税理士にお願いするととても高くつく会計ですが、あらかじめ税理士がやりやすいように記帳をしてあげることで良好な関係を築けます笑(案外、税理士との良好な関係が融資や補助金に効いてきたりします)
知識レベルとしては簿記2級あれば十分でしょう。試験を受けることは必須ではありません。原価計算等は必要なければ飛ばしてしまって大丈夫です。棚卸しはしっかり勉強してください。
今ならパソコンで受けるCBTもありますので受験するにもハードルは低いと思います。
本は予備校のTACが出しているこの本で十分です。
起業したい分野の先駆者の失敗
案外見過ごされがちなのがこちら。先駆者の成功はみなさん見がちなのですが、失敗に焦点を当てることは少ないものなのです。
しかし、同じ失敗を繰り返さないことが、長く続けられる起業のコツだったりします。
例えば、年商1000万円程度のスモールビジネスをやるとすれば「しょぼい起業で生きていく」が参考になるでしょう。
例えば飲食店であればこういった本が役立ちます。
web系で起業したいならハードシングスがおすすめです。
逆に何がいらないのか
逆に起業する上で必要ないこともあります。それは「外注できること」です。
自分が詳しくないこと、得意でないことを無理やり頑張ってもその道のプロに敵うことはありません。
例えばプログラミングなどだと、仕事も趣味もプログラミングで休みの日にもプログラミングをしているような方が数多く存在します。
常に最新知識をアップデートしているプロに素人が敵うわけがないですよね。
「起業がしたいからプログラミングスクールに通う」といった方もよく聞きますが、正直得策ではありません。
その他にも、マネジメントやリーダーシップなども学ばなくていいものの一つです。創業初期はマネジメントに全力を尽くすよりもまずは本業を一番に成功させることが最優先です。
その上で、ある程度従業員が増えた後に、各個人の得意分野を見極め仕事を任せることが重要になってきます。
このステージに立つまで1〜2年が必要なことが多く、創業前にマネジメントを学んでも、「実際に発生した問題の対処方法」を再度学び直さなければならないため、時間の無駄になってしまうのです。
このような「勉強すべき内容」とそうでないものをしっかりと区別して、起業へ突き進んでください。
起業をするのに早すぎるということはありません。思い立ったが吉日。人生のタイミングでぜひ始めてみましょう。