誰でも国家資格のITパスポートに2週間で合格できるマニュアル
ITパスポートとは
ITパスポートはIPA(ビールではない、独立行政法人情報処理推進機構)が主催している検定資格で、いわゆる「国家資格」と呼ばれるものの一種です。
合計100問(採点されるのは92問)の試験で、
ストラテジ系(経営全般)35問程度(採点されるのは32問)
マネジメント系(IT管理)20問程度(採点されるのは18問)
テクノロジ系(IT技術)45問程度(採点されるのは42問)
が出題されます。
問題の難易度にかかわらず、6割以上取れば合格となります。
問題形式はCBTと呼ばれる方式で、試験場に設置されているパソコンでポチポチ選択肢を選ぶだけです。(全問選択問題です)
ちなみに私が受けたころ(10年前)は年2回の筆記でしたが、CBTになってからはいつでも受検可能になりました。
どんな人におすすめか
ITパスポートは「IT」とあるものの、後述するようにいわゆるITチックな「テクノロジー分野」の問題は全100問中、約45問と半分にも満たないのです。
むしろ、IPAも登竜門的な位置付けにしている資格だけあって、むしろITを専門にしていない人をターゲットにしているのです。
というわけで、こんな人に受験をお勧めします。
・どっちかというとIT系が苦手だけど基礎は学びたい。でも何を勉強したらいいか分からない人
・とりあえず国家資格が欲しい人
・情報系の進路(大学/専門学校など)に進みたいと思っている高校生
・コンサル志望の大学生
・横文字の知識をつけたい人
・就活のテストセンターの練習がしたい人(テストセンターと同じ会場もあります)
なぜこのnoteを書いたか
私は上記の通り、10年ほど前(中学2年生のとき)に受検しました。
詳しい点数は覚えていませんが8割程度の得点率でした。裏を返せば中学生でも十分合格できる資格です。
当時はまだ試験制度が始まってから5回目の試験だったこともあり、これといった参考書もなく、IPAが公式で提供しているシラバスとテスト問題を元に半年程度、隙間時間を使って勉強していました。
しかし、時は流れ、ITパスポートの出題傾向や得点率も安定してきました。
また「ITの初歩知識の証明」としてITパスポートが就活や進学の場面でも使われることが多くなってきました。
しかし、間違った勉強法でITパスポートに落ちてしまう人がいるのも事実です。
そんな間違った勉強に無駄な時間を使って欲しくないという思い出このnoteを作りました。
とりあえず無料です。
おすすめ参考書と使い方
ITパスポートに関しては、この参考書が一番コスパが良いと思います。
確かにより安い参考書もありますが、網羅している範囲が少なかったり、シラバスのほぼコピペだったりする場合も多いです。
この参考書は重要度が書かれていたり、試験直前の用語集があるなどの点でおすすめできます。コスパの「コスト」はお金だけでなく時間も含みますので。
そして、参考書の使い方ですが
・通読はしない
・辞書的に使う
この2点がポイントです。
いくらわかりやすい参考書とはいえ、448ページもある本はさすがに全部読むには時間がかかります。そして、試験に挑むには本を読むだけでは不十分です。
勉強は〇〇に絞り込む
答えから言います。
「過去問」に絞りこむ。「過去問の答えを暗記する」
ことが短期間で合格を手に入れるコツです。
これはなぜかというと、
試験問題の多くが過去問から出題されている
という事実があるからです。最近の試験問題では半分以上が過去問と全く同じ問題の出題のようです。6割合格の残り1割も、過去問を少し改変した問題だったりします。
とにかく過去問を暗記するくらいのレベルで演習を重ねるのがお勧めです。
こちらのサイトの過去問道場ではほぼ全回の過去問を解くことができます。
過去問の答えを暗記するだけで合格の8合目くらいまで到達できます。
勉強のサイクル
とはいっても、そもそも基礎すら知らない人も多いかと思います。
横文字だらけ、分からない言葉だらけの方も多いと思います。
そこで、おすすめが上にあげた参考書を辞書的に使うことです。
実際の問題では用語を聞く問題が多いのですが、上にあげた参考書ではわかりやすい覚え方などが書かれていたりします。
合格することが目的であれば、詳しい解説まで覚える必要はありません。
時間の使い方
時間の使い方も重要です。
30分や1時間の通勤時間でも過去問を解くことは可能ですが、1日2時間程度は演習時間を確保することをおすすめします。
そして、しっかり時間を測って過去問演習を行うことをお勧めします。
1~5日目までは過去問の問題文と正解の番号の組み合わせをとにかく暗記→6~10日までは60分の時間制限を設けて過去問10回分を演習→11~14日目はもう一度最新から過去問をできるだけ演習
というのが効率が良い時間の使い方だと思います。
本番の試験では120分間ですが、問題を暗記して過去問にない問題を飛ばしてしまえば60分くらいで解ける試験です。
計算問題
ITパスポートで出題される計算問題は、
・損益分岐点
・2進数
・〇〇ビットで表わせる
・稼働率
・並列システムの稼働率
あたりに限られています。
そこまで配点が高いものではないので、捨ててもいいのですがこれも公式を暗記してしまえば簡単に解けるので、覚えられるなら覚えるのが吉です。
ただし、過去問演習では計算に時間を取られるのも無駄なので余裕が出てくるまで飛ばすのはアリだと思います。
稼働率=MTBF/(MTBF+MTTR)
これは平均故障間隔やら平均修理期間やらのややこしい言葉が出てきますが、MTTRの「R」がRepair(リペア)を表していることさえ理解すれば簡単だと思います。
並列システム/直列システムの稼働率
1)直列システム(-A-B-みたいなやつ)
AとBの稼働率(1-故障率)どうしを掛け算するだけです。
2)並列システム(-[]-みたいなやつ)
1/Aと1/Bを掛け算して、分母と分子をひっくり返せば大丈夫です。
2進数→10進数
1の位から順番に、10進数における1、2、4、8、16、32、64、128...という数字に対応しているので、上の図のように1である数字だけを足していくだけでOKです。
10進数→2進数
2で割り算をしまくったあまりを下から順に並べればOK。
16進数→2進数
16進数の1文字=2進数の4文字に相当します。
例えばF1という16進数の場合、2進数では11110001となり、
左半分の1111でFを0001で1を表しています。
A=1010、B=1011、C=1100、D=1101、E=1110、F=1111さえ覚えておけば簡単です。
損益分岐点
損益分岐点=固定費/(1- (変動費/売上高))
を覚えておけば楽勝です。
まとめ
確かに知らない単語もよくでてくるITパスポート試験ですが、効率の良い勉強法によって学習時間はかなり抑えられます。
ぜひみなさんの合格報告もお待ちしております!
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