総額30万円以下で選ぶ、初めての中古車選びガイドとジャンル別おすすめ車種

地方での就職・進学・転勤が決まったなどで移動の足としての車が必要になった方は多いと思います。
そういった場合、「何年使うかわからないので新車を買うよりも格安中古車でいい」「できるだけ維持費などの費用を抑えたい」という方も多いのではないでしょうか?

しかし、中古車には「ハズレ」や注意点がつきものです。

そこで、中古車に関して「どのように選べばいいか」「どのような車を選べばいいか」「注意点」についてまとめてみました。

なお、この記事は実際に私が購入する際に参考にした多くの資料・口コミなどを基にしています。

想定する読者

この記事では以下のような、中古車を購入したい読者を想定しています。

・総額30万円までで中古車を探している
・中古車を買うのに慣れていない(or中古車を買うのがはじめて)
・見栄を張るためではなく、実用のために車を買う
・できれば維持費も抑えたい(故障が多いといやだ)
・「お買い得」は存在しないと理解している

一番最後の項目についてですが、中古車を購入する際に同じ車種・年式のものと比べて「お買い得」

いつ買うべきか

中古車販売店だけでなく、クルマが一番売れるシーズンはいつかご存知でしょうか?それは2~3月の新生活前のシーズンです。

理由はお分かりの通り、新生活で車を必要とする人が多くなるためです。

また、

・決算時期と重なるため、新車の値引きが狙えると言われていること
・自動車税の課税が4/1時点の所有者に課せられるため、3月までに車を買い換えたいと考える人が多いこと

もこの時期に多くの人が車を買う理由となっています。

しかし、中古車が一番世に溢れる時期はいつなのでしょうか?それはゴールデンウィーク前です。

なぜなら、3月に車を買い換え下取りに出した場合、それが点検・整備されて商品として店頭に並ぶのは、早くて4月初旬、オークション出品などで時間がかかる場合ゴールデンウィーク前後となるためです。

しかし、ゴールデンウィーク以降の5月6月には祝日がないためドライブへの需要が減り、梅雨の時期に店頭展示で雨に濡れ客足も少なくなります。そこで、5月6月はじっくりと中古車を選ぶことができるのです。ですので、もし余裕があれば4月〜6月の時期に中古車を探すことをおすすめします。

どこで買うべきか

まずはじめに言っておきます。ネットで買うのはやめたほうがいいです。

ここでいうネットとは、ヤフオクやメルカリ、ジモティーなどのことです。車なんて売ってるの?と思う方もいるかもしれませんが、売っています。個人出品も業者の出品もあります。しかし、これらのサイトには正直あまり状態の良い車が出品されているとは言い難く、また、海外からのバイヤーと競り合う必要があるため、そこまで安くないのです。(安いものは状態が悪い、相場よりお買い得に買えるということはまずありません)

次に、大手の中古車販売店も避けたほうがいいと思います。ガリバー、ビッグモーターなどの大手中古車販売店ではこの価格帯だと「アウトレット車」などとして無保証で販売されるものがほとんどですが、状態が悪かったり故障率が高い車、買ってすぐにパーツ交換が必要な車だったりします。100万円以上出して車を買うなら別ですが、総額30万円以下という縛りの中ではあまりおすすめできません。

また、同じ理由でディーラー系の中古車販売店のアウトレット車も避けたほうが賢明です。ただしディーラー系は在庫の出元がお客さんからの下取りだということが明らかですので、整備・1年保証などが付いてくるものはおすすめできます。ディーラー系中古車販売店の保証はかなり手厚いですので。また、早めに交換したほうが良い部品などを購入前に確認しればちゃんと教えてくれます。

30万円以下で中古車を買うのに一番良い方法は、ネットのポータル(Goonet、カーセンサーなど)で調べて、中小の中古車販売店から購入することです。

当たり中古車販売店の探し方

しかし、中小の中古車販売店で購入するには不安があると思います。そこで、当たりの中古車店を探すコツを書いておきます。

・売れている店かということ
中古車販売は薄利多売型の店と少数精鋭型の店に分かれます。30万円以下の車を探すのであれば、薄利多売型の店を探す必要があります。1台あたりの原価が5万円と15万円では状態が大きく変わってきますので。
・問い合わせメールの返信が早いかどうか
問い合わせメールの返信が早い店は、それだけきちんと人員を配置しているということです。つまりは、それなりに売れている店だということ。
・納車直前の車を見せてもらう
納車直前の車を見ることでどのくらいクリーニングや整備をしてくれるのかを判断できます。納車直前の車がない場合は、あまり売れてない店だということです。
・整備内容を教えてくれる
納車前整備でどんなことをしてくれるかを聞いてみましょう。はぐらかすことなく、明確に答えてもらえるのであれば安心できます。納車前整備なしはできるだけ避けたほうが賢明です。
・マイナスポイントを聞いてみる
その車のマイナスポイントを聞いてみましょう。個体に関するものでなくとも1点でもデメリットを答えられる店は知識面では信頼できると思います。

あとは当たり前に思うかもしれませんが、店員の質(ちゃんと敬語を使えるかどうか、威圧的な態度で接してこないか)なども見極めましょう。

ただどんな中古車販売店でも、「今日中に買わないと無くなりますよ」などとかなり強く営業を仕掛けてきます。ですので、当日決める予定がないのであれば、あらかじめ競合店のライバルとなりうる車を印刷するなどして持って行き、検討している旨を伝えるのは自衛策として必要です。そして、もし当日に決める場合もこの記事の最後にあるチェックリストに沿って必要事項を契約前に確認することをおすすめします。

支払い方法はどうするべきか

支払いをローンにするか、現金一括にするか悩まれている方も多いのではないでしょうか?

こちらに関してアドバイスは1つだけ「今あるローンより安い金利ならローンで買うべき」ということです。

クレジットカードのリボ払いや消費者金融などでお金を借りた場合約15%の金利が年間にかかってきますが、自動車ローンの場合安くて2~3%、高くても10%程度に抑えることができます。

正直30万円のためにローンを組むのは...と考えているかたも、別のローンを「まとめる」という意味でローンを活用するのはアリだと思います。

ただし注意事項は、あらかじめローンの見積もりを銀行などで取っておくことです。中古車販売店のローンの一部にはかなり暴利なものもありますので、そこはご注意を。

どんな車を選ぶべきか

総額30万円以下で買えるような車は、過走行や10年落ちくらいの古い車といった車がほとんどとなります。

車の寿命は10年10万キロとよく言いますが、実際は15年15万キロ程度は持ちます。それ以上に走らせることもできますが、修理コストのほうが高くつくのでみなさん手放されるのですね。

その中でも気にすべきポイントをいくつかご紹介します。

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