9つのボールコントロールVol.4
仕事が本格的に再開され、長い自粛生活に慣れてしまった体を動かしています。疲れますが、仕事ができる幸せを感じています!引き続き感染症対策をしながら仕事をしていきたいと思います。
テニスもインターハイや全日本ジュニアが中止になる中、都道府県単位での代替大会の開催が決まっているところもありますね。このタイミングで受験勉強に切り替える子もいるようですが、練習してきた事を発揮するチャンスが与えられているなら、ぜひ参加してほしいと思います!
それでは本編にいきたいと思います。どうぞ!
9つのボールコントロールとは?
私の恩師である亜細亜大学の堀内監督に教えていただいた戦術的な考え方で、ボールをコントロールするために必要な要素を9つに分けたものになります。
https://tennismagazine.jp/_amp/_ct/17312117
その9つとは、
①場所
②速度
③高さ
④打点
⑤タイミング
⑥回転
⑦回転量
⑧深さ
⑨角度
です。
狙ったところにコントロールするためには、ものごとを細かく分けて考える事が大切だと思います。特にテニスは色々な事が起こる複雑な競技なので、よりこの考え方は大切になります。
またこの考え方は私はとても大切にしていて、レッスンのメニューを組む時に必ず取り入れています。
YouTubeチャンネルのT-PRESSにも収録されています。ラジオ感覚で聴いて学びたい方はこちらで聞いてみてください。
その1
https://youtu.be/VXn7ZtzafK0
その2
https://youtu.be/OOwwWSDSHdo
その3
https://youtu.be/e-8nQtwRnnY
その4
https://youtu.be/4I9IVQFGgb8
9つのボールコントロールについて
①場所のコントロール
・自分の場所を変える→ポジション
良いボールなら前に
悪いボールなら後ろに
ストロークなら相手の少し対角に
ボレーならボールを打ったコース寄りに
・相手の場所を変える→コース
クロス、ストレート、センター→横に動かす
深く、浅く→前後に動かす
アングル→斜めに動かす
②速度のコントロール
速く打つ
遅く打つ
大切なポイントとしては、正しい(力加減ができる)打点で打つことだと思います。
③高さのコントロール
高く打つ
低く打つ
良い姿勢で打つ事が大切です。前屈みのバランスだと高さを狙えないと思います。
ネットの2倍、3倍…のように、高さの調整を細かくできるようにしましょう。
④打点のコントロール
前で打つ、後ろで打つ
低い打点、高い打点
近い打点、遠い打点
前、低い、近い→順クロスに打ちやすい
後ろ、高い、遠い→ストレート(逆クロス)に打ちやすい
こうした特徴を掴んでおけば、自分が狙いたいコースに対してボールにどう入れば打ちやすいかが分かり、逆に相手の状態を見てある程度コースが予測できると思います。
⑤タイミングのコントロール
早いタイミングで打つ
→相手の時間を奪って攻撃をするショットで、ポジションとも深く関係します。
遅いタイミングで打つ
→自分の時間を作って守備をしたり、逆に自分の力を加えた攻撃的なショットを打てたりします。
⑥回転のコントロール
トップスピン(順回転)
フラット
スライス(逆回転)
スピンはボールが落ちやすく、滞空時間は短く、バウンドは高くなりやすい。
スライスはボールが浮きやすく、滞空時間は長く、バウンドは低くなりやすい。
⑦回転量のコントロール
2倍のトップスピン
半分のトップスピン
半分のスライス
2倍のスライス
回転量を増やすことでボールの変化がより大きくなります。
⑧深さのコントロール
深く打つ
浅く打つ
深く打てば相手を後ろに下げることができ、簡単に攻められなくなります。
相手が前にいる場合、浅く打てば相手は足元で処理する事になり、ミスを誘えます。
⑨角度のコントロール
ロングクロス
ミドルクロス
ショートクロス(アングル)
同じクロスでもロングクロス(深い)よりショートクロス(浅い)の方がより相手を走らせたり、コートの外に追い出す事ができます。
以上が9つのボールコントロールのそれぞれの説明でした。
9つを一気に練習するのは難しいので、レベルに応じて2つか3つの要素の入った練習メニューをこなしていく事が大切だと思います。
詳しくは次回以降、それぞれにスポットを当ててより細かいところまで解説していきたいと思います。
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