この夏はまったホラーコンテンツ
がんばって更新を続けたい。
どうもみなさん、お久しぶりの方はお久しぶり。
はじめましての方はまじめまして。
最近まっこと涼しくなりましたね。日々エアコンに頼る日々から秋風に誘われて窓を開けたらけたたましいサイレンの音に殴られ続ける今日この頃です。
あの茹だるような暑い日々、思い起こせば私はすっかりホラー作品にはまっていました。
ことの発端は、前回も上げた月ノ美兎委員長主催の100物語、リスナー投稿の怪談枠があるので、どういうものがあるのかとザッピングして、気に入った作品の紹介をば。
秋の夜長、眠れない夜はいっそ眠らなくていいじゃないということで、今回は三つのメディア、「本」、「映画」、「動画投稿」作品を紹介させていただきます。
それでは、なにとぞお付き合いのほどを~
著:澤村 伊智 「ぼぎわんが、来る」
数か月前にAmzonPrimeに入ったことで話題になった「来る」の原作小説です。映画の方は妻夫木聡、黒木華、岡田准一、小松奈々、松たか子と錚々たるメンバーでお送りした映画ですが。当時劇場で見た予告編が結構ショッキングだったんで、公開直後に意気揚々と劇場へと向かって、肩を落として帰ってきたのを思い出しています。
正直ホラーっぽいホラーではなかったので、人間の内側の黒さみたいなものは描かれていますが、メインの怪物の描写があまりにも少なく、なんじゃこりゃって印象が強かったんです。だから原作の事は知っていたのですが、なかなかチェックしようとは思いませんでした。
じゃあそんな私がこのタイミングで何故原作に手を伸ばしたのか。お察しの方はいますでしょうか。そう、Vtuberです。
単発動画で面白いにーちゃんたちが見れる、ロシアンシューと言えばこの人たち。喋ってよし、動いてよし、歌ってよし。みんな大好きMonsterZ MATEさんです。
ぶっちゃけ僕が語るよりこの動画がすべてなんですけどね。原作読むと、映画がだいぶエンタテイメントに仕立て上げられてるのがわかります。
作中で退魔を試みるシーンがあるのですが、映画だと全国各地から著名な霊媒師が招集され、アッセンブリに至るシーンあたりから画的にかなり強くありますが、原作だと徳の高い坊さんが羽田で危険を予知して逃げ帰るだけになります。高名な霊媒師を演じた柴田理恵のえらくカッコいいシーンもあるのですが、そんなものはありません。どろどろした昼ドラばりの愛憎も、ありません。そういった画面映えするシーンは一切なく、代わりに怪物と呪いの正体、主人公たちの実情と感情が注目されており、しっちゃかめっちゃかだった何かが、ストンと腑に落ちてくれます。
なによりオカルト好きとしては、怪物の正体をしっかりと解説してくれないと困りますね。その正体と呪いの由縁について、初っ端から張り巡らされていた伏線が一つの糸によられ収束していく気持ちよさ。
たかが地方妖怪が、何故わざわざ東京まで追っかけてくるのか。怪物の正体はなんなのか。ミステリを読む感覚ですよね。映像としての恐怖は確かに映画が優れていたかもしれません。しかし、物語や世界観の深さは圧倒的に原作小説の方が味わい深いですね。
ここまで書きましたが、まったくホラー要素語ってないな。さっそくタイトルをジャーマンスープレックスしましたが、昨今のホラーなんてこんなものです。わーきゃーするような怖さよりも、どっしり腰据えて頷きながら見る方が楽しいんです。秋の夜長にさっくりじっくりとお楽しみください。
残穢-住んではいけない部屋-
こちらも原作小説がありますが、紹介するのは映画の方です。AmazonPrime、Netflixで見ることができますかね。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01GIOFRUE/ref=atv_dp_share_cu_r
物件系だと最近「事故物件 怖い間取り」という芸人さんの体験談をもとにした映画がありましたが、心霊現象への造詣が段違いですね。
こちらの作品、心霊ライターの元に送られたとある心霊体験を発端に送られます。住んだ部屋に霊が出る、なんてありきたりな話ですが、その霊、隣の部屋とか下の階とか、出てくる場所が違うんです。一方、まったくそんな事気にしない住人も長年住んでいて。しかもその霊、引っ越した後も憑いてくるんですよ。これは異だなと思ったライターは、投稿者の女子大生とともに、この心霊現象を追っていくのですが。同業者のライターにその話をすると、妙なところで別の怪談との共通項が見つかるのです。そこをもとにさらに真相を探ると、その土地に染み付いた様々な怨恨がみつかっていき、その末には......というお話でございます。
派手な映像はほとんどございません。怖い幽霊が出てきてうわーとか、主人公たちが追われてキャーとか、ほとんどありません。ただただ、物語を通して背筋にピタッと張り付いた嫌悪感。何者かが、そこのいるんじゃないかって不安。明らかにならないことの恐怖。見進めていくことで、ひしひしと寄ってくる何者か。
ぶっちゃけこっちもホラーというよりミステリ的に楽しんでいます。例の正体、その土地で起こり続けた出来事の由縁、恨みの根幹はどこから生まれたものなのか。完全に謎解きの範疇です。解き明かすべき謎が心霊現象であって、中途半端に真理を知ってしまった者の末路なわけです。
ただし、一番大切なホラー要素。これの親近感が半端ない。誰かが亡くなった物件ではなく、何かが起き続けた土地なわけです。昨今では事故物件を調べる便利なサイトがありますが、土地の由縁を探るのってしませんよね。あるあるでいうと、元墓地だった学校には怪談がつきものだ、ってのがありますが。旧い土地でなにがあったのか。似たような話で、今まで住んでた家を取り壊して、新築した家で......って話もありましてね。
みなさんのお宅は大丈夫ですか?私は埋めてた地に建つ新築のマンション住みなんで、たぶん大丈夫ですが。土地に染み付いた某、立ち入った者を逃さない家とか、呪いを成立させる条件としては常套手段ですよね。見た後も心のどこかに染み付いた恐怖、味わいたい方は是非ともご覧ください。
心霊映像系Youtube ゾゾゾ
Vtuberばっかで肝心のYoutuberをそんなにみない私。そんな私がガッツリはまっちゃいましたね。動画としては、都市伝説とか、有名な肝試しスポットに凸って本当に怖い場所か検証する、っていう言葉にすれば簡単ですが、みていてまぁ怖い。
過去に流行った呪いのビデオみたいな実話系って、絵面の強さに負けたり、被害者が出なかったり真相がわからなすぎてピンとこなかったりと当たり外れが多いですが。まぁどれみても怖い。
リアリティが強すぎること、絵面として作られてない自然さが、視聴者たる我々のハラハラ感を煽るわけです。恐怖映像の醍醐味というか、びっくり系の恐怖って「どこからやってくるのか」っていうのを必死に探すんです。映画とかは、恐怖を煽るための演出があるのである程度推測できるから身構えられます。それがここまで自然だと、どこからなにがくるか本当にわからない。時折音声に混じる声とかが更に助長し、目を凝らしたら本当に見えるんじゃないかという。
特に印象深いのは、こちら。
不可解な現象が襲う!みたいな流れがあるんですけど、この手のってやっぱやらせとか疑うじゃないですか。やらせだとしても怖いものは怖いです。仕込みでもこれを考えれるなら拍手を送りたいですね。
出演されてる演者のキャラの濃さとか、撮影の空気感とかも和やかだったり緊張したりと、動画中のメリハリも見やすさのひとつですかね。動画の時間もそこまで長くなく、手軽にさくっと楽しめるのもいいところですね。投稿頻度はまぁまぁという感じですが、サブチャンネル含めコンテンツはたくさんあるので、残暑を乗り切る夜中のおともに是非。
おわりに
ホラー耐性がついて、コンテンツとして楽しめるように幾ばくかが経ちましたが、ホラー作品に恐怖を感じなくなってきた節がありまして。それこそぼぎわんに関しては完全にミステリのノリで楽しんでますからね。そんな中でも新たに恐怖を感じるものに巡り合えたのは僥倖。
特にYoutubeで斯様なものに巡り合えるとは驚きですね。昨今のTV番組では如何にも胡散臭そうなものしか撮れないので。局としては預かったタレントをマジで危険な目に合わせることはできませんが、彼らは完全自己責任で進めているので、リスクの背負いこみ方が違うとこうも映像に現れるのかと目から鱗ですね。
ともかく素敵なコンテンツを提供してくれるクリエイターの方には感謝感激雨あられです。安全圏から指さしてゲラゲラしていられるのはみなさんのおかげです。まことにありがとうございます。
さて、今回はこの辺で。毎回クソみたいな感想回になってますが、たまには違ったことをやりたいですね。そろそろ型月関連の話をしますかね。まったく触れてない気がするので。
それではみなさまごきげんよう。
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