せ~んきょ、せんきょ、明るい選挙

 う~ん今日もストゼロが美味しいけど、春の健康診断が怖いから控えたいな。でもチューハイって、焼酎ハイボールの事でしょ。ストゼロには敵わんが、自分で作れるやんけ。ということで今日も霧島のキリンレモン割が美味しいです。

 いや、美味しいですねお酒。初めて飲んだときはアレルヤ・ハプティズムみたいな感想しか湧いてきませんでしたが、今ではすっかり大人の楽しみですね。ところで成人式の二次会で、みんな飲みなれていたのはそういうことですね。大人の定義ってのは難しいですが、アルコール・ニコチンなど依存性が高く健康に支障をきたすものの摂取は20歳以上、社会人はまぁバイトOKの年齢とかになるんですかね。で、法律上割と重要なのは、選挙権。被選挙権は議会によって異なりますが、投票は18歳から可能。選挙を嗜むのも、ある意味大人の楽しみですね。
 私の時代は20からだったんですけど、当時学生の私は住民票を地元から移していなかったので、住居に投票云々の封筒が送られてきたのは就職してからでした。学生の時はサッパリ興味なかったですね。投票できるのは住んでもいない地元の話ですし、なんなら今もあんまり興味ないですね。あの、一応大阪府民ということで、府議会選は都構想の話題真っ盛りだったので関係はあるのですが。大阪市民ではないので、正直大阪市が区になろうがどうだってよかったりするんですよね。でも一応行きましたね、投票。大人の楽しみか知らんけど。

 で、ここからが本題です。今年も衆院選があるようですが、投票率の低下が嘆かれてますね。私も以前は「いやいやいや、投票行ったってたいして暮らしが変わらないのだから、しゃーねーじゃん」派でした。
 ですが、なぜかその事の解の一つが霧島によって与えられたので、ちょっと書き留めます。まぁ同じように「選挙、意味ねーじゃん?」派の方の目にとまればと思います。では。

民主主義ってなんでしたっけ

 まず、現状のおさらいです。前回の衆議院選挙の投票率ですが、総務省データでは全体が53.68%、個別で見れば40代が全体とほぼ同率、50,60,70代が全体以上、10,20,30代が全体より低く、それぞれ10代40.49%、20代33.85%、30代が44.75%になります。

 つまり、全体の投票率を下げているのは10~30代、そう、我々です。50代以上は6割以上をマークしていますが、私たち20代は一番低く33%。え、足引っ張ってんの我々!?
 で、この時点で単純に問題が一つ。小学5年生くらいならわかるもんだい。民主主義の前提である「多数決の原理」がなりたっていないのです。要は投票数多い方が「正義」、なのです。で、現在の投票率は約50%、その内26%が得られれば正義。たとえ投票をしていない50%が反対しても、26%の票があれば議会が大義を与えてしまう。残りの24%と、投票をしていない50%、合計74%よりも、26%の方が強いんです

 選挙って、ふっしぎ~!!

 
と、いうことで、この日本は本質的には民主主義に即していない連中が「与党」を名乗り、政をしてるんですよね。うんうんうん、おかしくね?
 まぁパーセンテージはあくまで極端な例なので実際はここまで大きな開きはありませんが、この投票率から推理するにはこういうことも言えてしまうわけです。
 できれば、この辺りで、そのまんまばりに「どげんかせんと」と感じて頂ければ。だってこのまま月日が経ち、投票しない世代ばかりになると今回挙げた比率はもっと極端になりますもの。不満があるのに見て見ぬふりするような、民主主義なのに誰もが声を挙げない不思議な世界が誕生します。それはそれでディストピア味があってわくわくするのですが、望むなら明るい社会を。

狭い市場に選択肢はない

 ここまでの話はみんなうっすら気が付いてるはずなのです。小5の知識の話だもの。で、もう一つの問題、投票に行かない悩みがこっちだと思うんです。「だって、行ったところで碌な選択肢ないし、なんも変わらんじゃん!!」
 
う~ん、その通り。こういった意見に対し、「限られた選択肢から~」とか「若者向けのマニフェストが~」とかって切り返しがあるんですけど、変えて欲しいのは今なんじゃい!!そんな云年先の話じゃなくて、今なんじゃい!!今を変えて欲しいのに、碌な奴らがいないんじゃい!!
 この辺は同意していただけるかと。一応生きている間に政権交代を目にはしてますが、当時ティーンの私にとっては何が変わったのかサッパリ。ムダヅモの登場人物が増えるな、くらいの意識しかない。誰が舵を取ろうがこの船の行先は大して変わらない。投票しない意見はこういったものが多いんじゃないですか。

 で、ここで重要なのは「じゃあどうやったらまともな選択肢が現れるか」若者が投票に行かないと、投票率の高い50代以降を重視する。「政治家も、票がなければ只の人」ってTLで流れてきていい言葉だなと思いましたね。人気取りのためにはファンサを惜しまない。これが政治家の本質。彼らが50代以降を重視するのは国のためではない、自分の利益の為。こういってしまうと一部から批判が上がりそうですが、私は議会制とはこういうことだと考えています。
 で、政治家は30代以下にはファンサをしない。だってグッズ買ってくれないし、いいねしてくれないし。例えば国内ティーンアイドルが巣鴨でゲリラライブしますか?するわけない。やるなら秋葉原だ。アイドルが売れる市場は巣鴨にはないからだ。そう、政治家は今、30代以下を市場とみていない。だから30代以下向けの製品開発はまったくしない。需要がないところに供給したところで、企業は利益を得られないのです。

 私なりに投票率の問題を解釈するとこうなります。30代以下は市場じゃないんです。いやいや、本当か?
 例えば、口紅。世界的に色んなメーカーがこぞって毎年毎年開発して、しのぎを削ってますね。それこそ10代から70代以上までが扱うでしょう、女性限定ですが。口紅は人間であれば誰でも使うことができます。大人も子供、女性も男性も。なのに、口紅メーカーは市場には女性しかいないと思ってる。仮に、今からこの口紅市場に参入するとしましょう。だったらどんな戦略を立てるか。じゃあさ、仮に男性向けの口紅つくったらどうなると思います?
 昨今、性別の境界を排する動きが強まっています。口紅を利用する男性、は少なからず存在するはずです。男性の口紅がスタンダードじゃないだけで、そこに目を付ければ男性の口紅という潮流を作れるかもしれない。今の市場にいないだけで、需要は存在している潜在的市場が。
 そう、投票しない50%は本来潜在的市場のはずなのです。その投票しない50%は「男性向けの口紅」が欲しいのに、わざわざ女性向けの口紅を購入しに行くか。どうしても必要な方は泣く泣く行っています。20代の30%の中にはそういう方もいるでしょう。


 じゃあどうやったら、メーカーは「男性向けの口紅」を開発してくれるのか。正直既存のメーカーには期待できませんね。奴らは現状の市場で私腹を肥やせることをしっているから。会社の発展なんて望んでないんです、現状維持が一番でしょうから。大手メーカーが市場を席巻してるんで、ベンチャーが入る余地もない。だったら、市場側から広がるしかないじゃないですか。
 例えば、急に男性が滅茶苦茶口紅買い始めたらどうなるでしょう?これはメーカー大焦り。だって無視してきた人類の50%が実はビジネスチャンスだってわかったのですもの。もしこのシェアを独占されたら、大問題。また、このチャンスに成りを潜めていたところから小さい会社が急成長だってするかもしれません。その結果、デパートの口紅売り場には、新たに「男性向け口紅コーナー」が生まれ、世の口紅を愛する男性には「口紅を選択する権利」が与えられるわけです。最初は世間からの風当たりもあってでしょうに、好きなものを好きと言い続けてきた彼らの勝利ですね。


 世の中そんなに上手くいくことはないでしょうが、選択肢を増やすためにはこういうアプローチもなくはないってことです。まぁ少子高齢化で若者の票事態、全体に対しての比率が小さく口紅の例ほど大きく変えられるかはわかりませんが、世の中には斯様な名言があります。

「地球がダメになるかならないかなんだ。やってみる価値はありますぜ」

 そう、アクシズを押し返すネオ・ジオン軍パイロットの言葉です。本当に大切なことには、可能性がゼロでなければ試さないわけはない。変わるかもしれないなら、やってみません?どうせ失うものなんてないんです。投票ぐらい、行ってみません?何か変わるかもしれませんよ。
 また、他にこんな言葉もあります。

「人間はさあ、よく『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい』って言うよね」

 そう、朝倉さんですね。結局彼女は後悔したんですかね。でも私もそう思います。真っ暗で何も見えない状態なら、とりあえず歩き出さないと出口にはたどり着かない。ただじっと助けを待っているよりかは、自分から出口に向かった方がマシかもしれない。
 少しでも世界をマシにしたければ、何かしら行動をしよう。できることはやりきった後に、やっぱダメだったと諦めがつく。どうせ阿保ならおどりゃにゃ損損。何かしら、アクションしてみましょう。

おわりに

 経済とかマーケティングとか知らんので、以上の話はまぁたぶんこうなるだろうから、とりあえず投票行っとこうや、という呪いの一種です。鰯の頭と同じです。霧島が俺に語りかけてきた内容なんです。
 正直、政治とか知らんし興味ないし、なんとかなればいいけど、どうにもならんのだろうなぐらい。でも、本当に変わって欲しいなら自分で動くしかないんです。理想を語るなら、行動を示せ。最近推しに教えられました。こうなって欲しいがあるなら、それを叫べ。

まぁね、私為政者の名前語って活動してるんで、たまには真面目な事をね。霧島が語れってね。それでは今宵はこの辺りで。霧島が「明日も仕事やで」って語りかけてくるんで。それではみなさん良き夜を~


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