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vol.3【二十九、三十/クリープハイプ の歌詞考察】”いつかはきっと報われる”
こんにちは。
本日は、【二十九、三十/クリープハイプ】について、考察をしていきます。一言でいえば、「30手前の男性に向けた応援歌」を歌った一曲です。
個人的にすごく好きな歌。
・何かにつまずいている人
・だけど、前に進みたい気持ちがある人
・落ち込んだ気持ちを抱えている人
に、ぜひ見てほしい考察となっています。
尾崎世界観が手掛ける「30手前のオトコ」の応援歌
この歌は、THINK30という「30オトコ」を応援するプロジェクトのイメージソングとして作られたようです。当時のプロジェクト推進者が、こちらの記事で語っています。
歌っているのは、尾崎世界観率いる「クリープハイプ」 心に刺さるような切ない歌詞、エモさ抜群のメロディライン。一挙、邦楽ロック市場の中、有名になったバンドです。
1番:いつかはきっと報われる
いつかはきっと報われる
いつでもないいつかを待った
もういつでもいいから決めてよ
そうだよなだから「いつか」か
「いつか」は、「いつか」なんですよね。
希望のあるワーディングなようで、限りなく不確実な未来。
その「いつか」を追いかけ続ける難しさを感じます。
誰かがきっと見てるから
誰でもない誰かが言った
もうあんたでいいから見ててよ
そうだよなだから「誰か」か
よく使われる「誰か」という言葉も同じく。
実態があるのか、ないのか、そんな不安を抱え
「誰か」に頼りたくなるような、そんな想いですね。
いつか、だれか、にすがるような気持ち。
サビ:サビなら言える
あーなんかもう恥ずかしい位いける様な気がしてる
ずっと誰にも言わなかったけど
今なら言える
明日の朝恥ずかしくなるいつものやつだとしても
ずっと今まで言えなかったけど
サビなら言える
30歳くらいというと、会社でも役職についていたり
役職についていなくても、仕事のレベルが上がって
求められるレベル感が上がってきていたり。
人によっては家庭をもって、守るものが増えた方もいるでしょう。
落ち込んだり、気分があがったり、本当に毎日が戦い。
でも、どこかで「いけるような感じがする」んですよね。
なんかいろんな思いがこもった、このサビだと思いました。
2番:嘘をつけば~、本音を言えば~
嘘をつけば嫌われる
本音を言えば笑われる
ちょうど良い所は埋まってて
今更帰る場所もない
この2番Aメロが一番好き。
ある程度、人生を歩み進めてきて
選択肢は、どんどん狭まっているんですよね。
どんどん戻れなくなる、それが現実。
もしも生まれ変わったならいっそ家電にでもなって
空気清浄機とかなら楽してやっていけそうだな
何も言えずに黙ったまま空気を読んだ振りをして
遠くから見てるだけの俺みたいだし
もういっそ家電になりたい!ここは秀逸ですね。
しかも空気清浄機。静かに、空気を読むだけの役割。
中に潜り込まない、そんな利害に巻き込まれない環境に
居たくなる気持ち、わかりますよね。
大サビ:前に進め 前に進め 不規則な生活リズムで
前に進め 前に進め 不規則な生活リズムで
ちょっとズレる もっとズレる 明日も早いな
前に進め 前に進め 不規則な生活リズムで
ちょっとズレる もっとズレる 明日も早いな
前に進め
それでも、少しずつ前に進んでいくんです。
リズムも不規則になるけれど、それでも明日に向かって
進んでいくんですね。
この曲を聞くと、ああ自分も頑張ろうとなりますね。
終わりに/もどかしさと戦う30代
もう選択肢なんてそうないんです、30代になると。
選択肢をもつことができる人なんて、ほんのわずかで。
いろんな感情があるけれど、それでも前に進む。
その強さを感じるファイトソングでした。