「ムーンカーフ」経過報告
どうも、久間健裕です。
今回は、2週間後に迫ったひとりでやる公演「ムーンカーフ」の経過報告を赤裸々に綴るお時間でございます。
赤裸々。
赤裸々って言葉って面白くないですか。当てられた文字のインパクトもありますけど、やっぱり語感の良さね。セキララ。キキララみたいで可愛い。元は赤裸(せきら)を強める言葉として、赤裸々という言葉があるそうなんですけど、赤裸って使います?もはや赤裸々しか使わないですよね。そもそも赤裸は裸という意味ですから、もう裸で事足りちゃうわけですよ。もしくは素っ裸とか、真っ裸とか。そりゃ使われなくなりますよね。
元ネタよりも発展系の方が有名になってしまうという点では、一時期のラーメンズの千葉!滋賀!佐賀!みたいな感じかな。ちょっと古いか。
セキララといえばね、浅井健一。ベンジー。丸ノ内サディスティックで、椎名林檎にあたしをグレッチで殴ってって頼まれている人。BLANKEY JET CITYのフロントマンって言った方が早いかな。これも元ネタより発展系の方が有名になっちゃった系のやつかね。そんなこともねえか。
そのベンジーがBJC(BLANKEY JET CITYの略ね)を解散する数年前に、SHERBETっていう別名義で音楽を発表しているんだけど、それの1stアルバムが『セキララ』ってタイトルなんだよね。
そのアルバムが物凄く好きなんすよ。BJCのギラギラしたロックから一転して、牧歌的な、優しくて切ない透き通った音楽。歌詞もベンジーの持ってる純粋無垢な少年性を抽出したような、海外小説みたいな世界観でさ。なんならBJCよりも好きです。興味があればぜひ聴いてみて欲しいです。
そっからBJCが解散して、SHERBETはバンド・SHERBETSとして本格的に活動を始めるんだけども、個人的には、好きな曲はいくつかあるけどアルバムで『セキララ』は越えられないというか。やっぱりベンジーがBJCでは出来なかった事、やりたかった事を詰め込んだ作品だから魅力的なのかなって思うんだよね。
ソロプロジェクトでいえば、小山田圭吾も外せないですよね。元フリッパーズ・ギターの。「恋とマシンガン」とか有名ですよね。曲名でピンとこなくても、聞いてみたら絶対分かる。めちゃくちゃ色んなところで使われてるから。
小山田圭吾がフリッパーズ・ギターを解散してから程なくして、Cornelius(コーネリアス)っていうソロユニットを始めるんだけども、そこで3枚目に出した『FANTASMA』ってアルバムもめちゃくちゃ好きなんすよね。
なんていうか、音楽のCDアルバムという概念をひっくり返されたアルバム。
普通のアルバムって、今まで発表したシングル曲と新曲がそれぞれ独立して並べてあるってイメージだったけど、この『FANTASMA』はもう全然違くて、この一枚で一つの音楽みたいな、クラシックで言えば組曲みたいな、そのぐらいコンセプチュアルなアルバムで。
もちろん曲ごとに分かれてはいるんだけど、曲と曲がシームレスで繋がってたり、色んな楽器や音がごちゃ混ぜになってたり、既存の音楽とは全く違う組み立てられ方をしてたり、とにかく衝撃的だった。めっちゃ遊んでるな〜って感じの音楽。こちらも興味があればぜひ聴いてみて欲しいですね。
閑話休題、どころか、ほぼ本筋がなかったですけど。
こう見てみるとさ、ソロだろうとなんだろうと面白いものは生まれるのよね。
むしろより濃密なものが出来上がる可能性も大いにあるから、「ムーンカーフ」期待していただいて大丈夫ですよって話です。
進行状況としては、数日前に面白いこと思いついちゃいまして、現在かなり大幅なシフトチェンジをしております。思い描いていたものとは全く違う方向へ舵きりしちゃいましたけど、それが出来るのもひとりで作ってるからこそです。とにかく全てを楽しみたい、そんな気分。
何はともあれ、どうぞご期待ください。ご予約もお待ちしております!
因みに最近よく聴いてるのはこちらのアルバム。エキゾチック・ヒーリングミュージックの傑作。休息時間などに最適です。そういえば、VIDEOTAPEMUSICもソロのアーティストだな。
サポートされればほぼ間違いなく喜ぶ男です。