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【東大院試 対策】東京大学大学院 新領域創成科学研究科 自然環境学専攻

今回はタイトルの通り、新領域の入試ついて記事を書こうと思います。

 

その前に「新領域とはなんぞや?」と思う方たちも多いと思うので、入試についての説明に入る前に新領域についての説明をします。

 

 

新領域って何???
 

 

僕も院試について調べ始めるまでは新領域のことは全く知りませんでした。調べる中で最もよく見たのは「学歴ロンダ」についての記事です。


新領域のあるキャンパスはあの時計台と赤門で有名な本郷キャンパスではなく、千葉の柏キャンパスになります。柏キャンパスに学部はないため、内部生はほとんどいません。そのため、受験で競争するのは外部生同士になるので、他の東大の研究科よりは受かりやすいというわけです。

 

僕が研究室訪問した際に、「定員が割れていても、ある一定以上の試験の点数が取れていないと不合格になる」ということを聞きました。要するに絶対評価らしいです。僕が受験したH31年度の入試は、定員46人、受験者50人、合格者29人で、倍率約1.1倍に対し合格率は約6割でした。おそらく「新領域やし受かるやろ」みたいな感じで記念受験した人たちが落ちたのではないでしょうか、、、

 

そういう僕も農学の方に本腰を入れて勉強していたため、新領域の方はあまり勉強できてはいませんが、、、

 

 

新領域は学歴ロンダの巣窟として馬鹿にされるイメージがあるようですが、そのような人たちには東大に受かってからそういう事を言っていただきたいもんです、、、

 

 

新領域について詳しく知りたい方は是非ご自分で調べてください。ここでは僕の意見を述べただけなので(笑)

 

【追記】2021/2/26
コロナの影響で試験方法と面接方法が変わっていると聞きました。オンラインの口頭試験になっているといううわさも聞いたので、自分が行きたい先行の最新の情報をチェックして下さい! 


では、本題に入りましょう!!

 

 

自然環境学専攻の入試科目

英語
専門科目(7科目から2科目選択)
面接


1.  英語

英語は独自の筆記試験を採用しています。大問が2つの90分です。どちらも長文を読んで解答する形式なのですが、和訳、英訳、空欄埋め、並び替えとあらゆるパターンが詰め込まれています。内容は新聞や論文から引用したタイムリーな科学記事が多かったです。英語が得意な理系の人なら比較的読みやすいと思います。

 

個人的な意見ですが、新領域では英語の結果が合否を左右するような気がします。専門科目はちゃんと勉強すれば合格点はとれるレベルなのですが、英語の能力ははっきり言って大学受験の勉強をどれだけしたかによると思います。TOEICなら数ヶ月対策すればそれなりの点数はとれますが、筆記試験は別物です。付け焼き刃では合格点には届かないでしょう。特に和訳と英訳は差がつくところではないでしょうか。英語が苦手な方はTOEICを試験科目に課している専攻が向いているかもしれませんね。

 

自然環境学専攻はホームページから直近5年分の過去問をPDFで無料でもらえるので参考に見てみるといいと思います。

 

 

2.  専門科目

環境学
物理学
化学
生物学
地学
水産学
景観学?


7科目から2科目を選択する筆記試験で、時間は120分です。

 

僕は生物学と水産学を選びました。自然環境学専攻には陸域コースと海域コースがあり、どちらか一方を選択することになります。僕は海域コースで出願し、農学も水圏生物科学専攻を受けたので自然とこの2科目になりました。

 

 

生物学について

 

生物学は高校生物よりすこし難しいぐらいで農学の難しさに比べたらなんてことはありませんでした。高校の時に使っていた図表と適当な参考書があれば十分です。

 

問題形式としては、用語説明で10単語ほどから5単語ほど選んで解答するのと、3〜5行程度の論述が3題とかです。ただ、用語説明の中には発展的なものも含まれているのでしっかりと過去問を解いておくのがいいです。

 

論述は生態学関連がよく出題されていました。あとは高校内容の分子生物学(タンパク質、酵素、DNAなど)が出題されていました。

 

 

 

水産学について

 

水産学は論述が2.3題ぐらいと、生物学同様選択形式の用語説明があります。論述の方は漁業関連と水産資源関連の問題が多いです。教科書が1冊あれば過去問はそれなりに解けると思います。

 

用語説明に関しては、出ている用語はほとんど同じなので過去問を研究すれば大丈夫でしょう。

 

 

その他の科目について

 

他の科目もきちんと過去問を勉強すれば大丈夫なように見えました。

 

研究室の先輩方の話によると、環境学を選択された方も多いようです。比較的点数が取りやすいとのこと。

 

自分のコースと修士課程でやりたい研究に合っている科目を選ぶのも手でしょう。やる気が出るので。

 

 

3.  面接

口述試験という名のただの面接です。陸域コースと海域コースで面接官の教授は変わります。こちらの教授陣は8人ほどでした。農学同様、最初に自分の卒論の研究テーマを3分ほどで紹介してから、質疑応答に入る感じでした。ただ農学と異なるのは、事前にA4用紙1枚に修士課程でやりたい研究についてまとめたものを提出しなければならない、という点です。この用紙を参考にして面接は進められます。

 

僕の場合、最初に研究テーマを紹介した後に試験の出来を聞かれたので「英語が難しかったです」と答えると、「君の大学は英語得意そうなのにねぇ」と笑いながら軽く煽られました(笑)

 

割と軽い雰囲気で質疑応答もスムーズにいったので、5分ほどで面接はあっけなく終わりました。

 

院試の面接は学生と教授の研究テーマや人間性がマッチングするかの確認だと聞くことが多いので、よっぽどのことがない限り面接で落ちることはないでしょう。

 

僕以外の受験生はしっかりスーツで面接に来ていましたが、僕は遠方からの受験でスーツを持ってくるのが面倒だったので私服で臨みました。(私服と言っても黒スキニーに白シャツ)

まぁでもスーツに越したことはありません。

 

 

以上で新領域についての紹介を終わります。外部の人で新領域を受験した人のブログは結構多くて役に立つことがあると思うので探してみてください。

 

新領域の受験でも油断せずに頑張って勉強してくださいね〜。

 

 

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