住民税とふるさと納税
実家に住んでいる学生は今まで気にしたことのないだろう税の一つに住民税がある。自立前に意識する税は消費税やバイトに関連する所得税くらいだろう。また今回は住民税に加えてCMなどでも宣伝しているふるさと納税についても調べる。
住民税
住民税には個人住民税と法人住民税がある。名称からもわかる通り税金を支払う対象が個人であるか、法人であるかの違いだ。学生である我々はまず個人住民税から学ぶ必要があるだろう。法人住民税は記載しない。
税率
引用にあるように道府県税(都民税)と市町村民税(区市町村民税)とそれぞれ税金が課さられる。個人住民税のこれらの標準税率はそれぞれ4%と6%で計10%となっている。またこの税率は所得割ともいい、課税所得(住民税の課税対象になる所得金額)に対する課税の割合を指す。ほかにも住民税には均等割と呼ばれるものがあり、これは所得金額にかかわらず、住民税の課税対象となる人に一律で割り当てられる税額のこと。基本年額4千円であるが、2014年から防災施策のための臨時増税として5千円に増額している。
非課税になる場合
以下の条件に当てはまる場合に限り、所得割、均等割が非課税になるになる。
住民税の徴収
住民税には、納税義務者が自身で住民税を納付する普通徴収と事業者(会社など)が従業員から住民税額を徴収し、従業員に代わって納税する特別徴収の2種類存在する。
普通徴収の対象は個人事業主やフリーランス、アルバイト、パートなど特別徴収が適用されない人で、4回に分けて納税することが可能となっている。
特別徴収の対象は所得税の源泉徴収などを受けている人で、給与から天引きされる形で徴収される。これは事業者が代わりに納税してくれるので、特に意識しなくても脱税などの問題はないだろう。
ほかにも退職したときや海外にいるときなど住民税の支払いは異なる。割愛。ほかの税でも同じだろうが、滞納した場合は督促状が届く上に本来の税額のほかに延滞金がかかるので、普通徴収の人は期日までに満額支払うようにしよう。下に所得税との違いに関するQ&Aのリンクを貼っている。興味があれば是非。
ふるさと納税
ふるさと納税は好きな自治体や応援したい自治体に寄付ができ、そのお礼として自治体から返礼品と寄附金受領証明書が届く制度である。また、」ふるさと納税の使い道の指定ができ、寄付した自治体の子育てや医療、環境などに貢献できる。
そしてなんといっても自治体から送られてくる返礼品がお得で品質のいいものが多い。自治体によって返礼品は様々で、食品や工芸品、服、家電など種類が豊富なのも魅力的だ。
ほかにもふるさと納税で行った寄附は、2,000円を超える部分について、一定の限度額まで原則として所得税・住民税から全額が控除される。控除上限額についてはふるなびの「控除上限額シミュレーション」を利用していただきたい。
最後にふるさと納税の返礼品でほしい人はいるのだろうかと思ってしまうようなものやコアな人向けなものまで面白いものがたくさん載っている特集があったので紹介。