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男女間の格差は「ジェンダーギャップ指数」ではなく「幸福度」で見るべき理由

「日本は男尊女卑だ」という意見をよく耳にする方が多いと思います。
その根拠として「ジェンダーギャップ指数」を用いられることが多く、日本は116位(2022年時点)であるため、男尊女卑だという意見になっています。
はたして、本当に日本は男尊女卑なのかそれぞれの解説を踏まえながら私なりに考察してみました。

「ジェンダーギャップ指数」について

実は「ジェンダーギャップ指数」とは何なのかよく分からない人も多いと思います。
ここではその中身について解説していきます。

そもそも「ジェンダーギャップ指数」とはどのような指標なのか?

「ジェンダーギャップ指数」とは、「経済参画」「教育」「健康」「政治参画」の4つの項目でそれぞれスコアを算出し、その4つのスコアの平均値で順位を決める指標です。

引用元:内閣府男女共同参画局HP https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2022/202208/202208_07.html

以上の表で確認出来る事は、日本は「経済参画」「教育」「健康」の3つの項目においては、世界の平均クラスであることが分かります。
日本が世界と比べて明らかに低い項目は「政治参画」の項目だけで、簡単に説明すると主に国会議員の男女比が男性に偏っていることが原因です。
逆に言えば国会議員の男女比だけで、日本は「ジェンダーギャップ指数」世界116位と低迷しているという見方もできるでしょう。
しかし、国会議員が男性が多いというだけで本当にその国は男尊女卑なのでしょうか?

日本は「女性が生活しやすい国ランキング」で世界17位である

そもそも女性の方が女性の国会議員に求めていることは、女性が生活しやすい国にしてほしいことだと思います。
しかし、それは男性の国会議員では出来ない事なのでしょうか?
実は、日本は「女性が生活しやすい国ランキング」で世界17位であり、国会議員の割合が男性が多くても女性が生活しやすいように整備されていると言えます。

参照元:BUSINESSINSIDERJAPAN

世界17位という順位については賛否両論であると思います。
しかし、日本は「一人当たりのGDP」が世界27位であることを考えれば、国民の豊かさと比べてみると、やはり女性が生活しやすい国と言えるでしょう。

男女間の格差を表す指標は「幸福度」が妥当か

「ジェンダーギャップ指数」では、範囲を狭めた指標になってしまうので、男女間の格差を表す指標では、もっと幅広く見る必要があると思います。

例えば、

  • 男性は女性と比べて就職面が優位

  • 女性は男性と比べて恋愛面が優位

と言った面が皆さんが真っ先に思いつくメリットだと思います。

他にも男性と女性では、それぞれメリットとデメリットが数えきれない程あると思います。
そこで、男性と女性のメリットとデメリット全てをまとめ、総合的に見てどちらの性別が得をすることが多いのかを表す指標として最も近いのが「幸福度」ではないかと思います。

引用元:社会実情データ図録 https://honkawa2.sakura.ne.jp/2472.html

なんと「幸福度の男女差」では、日本は女性の方が幸福度が高く、それも大幅に女性に偏っているのです。
2017年期では、フィンランドに次いで日本は世界で2番目に「幸福度の男女差」で女性の方が幸福度が高い国なのです。

これに対して「女性の方が幸福度の基準が低い」等といった意見があるのですが、一つ例を出すと世帯収入が低い人等の苦しい状況の人は、幸福度が低いという結果になっているので、やはり得をすることが多い方が幸福度も高いと考えるのが自然だろう。

引用元:内閣府 第2回会議資料 資料3人々の幸福感と所得について(内閣府事務局資料)
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/0214/agenda.html

また、これは世帯年収でみた指標であるので、「弱者男性の定義について」で解説した、低所得の男性はパートナーに巡り合えない事にもつながってくるのではないかと思います。

もちろん「幸福度」は、まだまだ議論の余地がある指標であると思います。
しかし現状のおいて男女間の格差を表す指標としてそれぞれの性別のメリットとデメリットを見て総合的に判断しているので、最も適した指標ではないかと思います。

まとめ

以上の観点から、男女間の格差は「ジェンダーギャップ指数」ではなく「幸福度」で見るべきではないかと私は思いました。
また、「幸福度」で見た場合、女性の方が高いという事もあり、「日本は男尊女卑だ」という考え方を今一度改める必要があるのではないかとも思いました。

最後までお読みいただきありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。

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