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【COTEN流仕事術】「つもり」を伝える
2人で遊べるかと言われたらそこまで仲がいいわけではない友人から、こう聞かれたことはないだろうか?
「今週の土曜日なにしてる?」
そしてあなたはこう思ったはずだ。
「怖い怖い、用件は何。先に用件伝えろや」
と。
自分はこういう聞かれ方がとても苦手である。
「何もしてない」と言うのはリスクを抱えることになりかねないし、「忙しい」と言えば自分に都合のいい誘いだった時に後悔をする。
相手の質問に答える前に「なんで?」と聞くのも、食い気味で打算的な印象を与えてしまうようで不本意である。
要するに、負けなのだ。
この手の質問をされた時点で、僕の敗北は確約される。
新しい顔を装着したアンパンマンと戦うバイキンマンのような、武豊が乗るディープインパクトとのレースのような、五条悟が展開した領域に侵入するかのような、確定した敗北がそこにはある。
生殺与奪の権を他人に握られているので冨岡義勇に急に怒鳴られかねない。
さて、なにが言いたいのか?
コミュニケーションにおいて、自分の『つもり』を伝えることはとても重要だ、ということだ。
仕事でもプライベートでもだ。
例えば、2週間後に重要な取引先の人と会食をする予定があったとしよう。しかし、1週間後から緊急事態宣言が始まり、自粛を求められることになった。
こういう状況の時、どうすればいいか?
「緊急事態宣言でちゃいましたけど、会食どうしましょうか?」
と聞くのはやはり親切でないように思える。
自分の『つもり』を伝えていないからだ。
(この人は緊急事態宣言がでてるから、行きたくなくて聞いてるのかな?それとも、本当は行きたいけど、自分に気を遣って聞いてくれているのかな?自分はあんまり行きたくないけど、相手のスタンスが分からないから気を使うな、、)
このように、相手は、答えが出ない問題に悩まされることになる。
この質問の仕方を例えるなら、点だけを打って、方向性が示されていない状態。
『つもり』を伝えずに相手に自分の意図を選ばせることは、優しさではない。不親切である。
反対に、良い聞き方というのは、常に質問者がどういう『つもり』で質問をしているのかが示されている。
「自分は密じゃなければぜひ会食できたらなと思ってるんですが、、どうですか?」
と聞いたらどうだろうか。
これは、点に方向性が乗っている状態。言うならば、ベクトルだ。
この聞き方ならば、相手は、自分の意図を理解した上で決断を下すことができる。
(相手は行きたいのか!でも自分はなるべく自粛したいから今回は申し訳ないけどキャンセルしよう。)
まとめ
・質問をする時は、自分の『つもり』を伝える
・『つもり』を伝えて、相手の思考工数を減らしてあげる
組織レベルでこれができると、本当にコミュニケーションが円滑に進むようになります。
簡単そうだけど、自分も忘れてしまうことが多いので、意識していきたいなと思います。
以上!
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