世界一「ダサいブランド」と言い放つオールユアーズ
先週からご紹介しております、個人的にも、アパレル業界的にも、注目を集める企業「オールユアーズ」
前回の投稿から、さらに色々とオールユアーズのことを調べていくと、またもや感銘を受けた記事を発見!
少し前の記事ですが、当時からアパレル業界の異端児のような発言をされています。
http://beinspiredglobal.com/masashi-kimura1
この記事の冒頭にいきなり、
"「LIFE-SPEC」というコンセプトを提案する、世界で一番「ダサい」ブランドです。"
と、アパレル業界人が一番使わないと言っていい「ダサい」という言葉を使って自身のブランドを紹介しています。
一言に「ダサい」と行っても、オールユアーズの場合は、
・外装のデザインをしない。
・トレンドを追わない。
・難しいことはしない。
・無駄なモノを作らない。
と、定義してモノ作りを行っているようです。
上記のすべてが、通常のアパレル業界とは真逆の発想ですね。
トレンドを分析して、それをデザインに落とし込み、誰が気付くかわからない素材やディティールに拘り、売上を作る為に、自社都合で何百枚、何千枚と作りこむ。
「何かおかしい」と感じた部分を徹底的に逆張りすることをコンセプトとして、単純明快に表しています。
「洋服=道具」という価値観
さらに読み進めていくと、さらに感銘する文言が記載されています。
"「身に纏う道具=洋服」として考えた時に、洋服が目指すべきモノは「外装デザイン、ディティール」や「流行、トレンド」によって毎年無理やりアップデートされるのではなく、「ストレスのなさ」「動きやすさ」みたいな、その人の活動のモチベーションになるような、そんな要素で自然にアップデートされるべきだと考えるからです。"
この「洋服を道具」として、捉える部分は、私も非常に共感しており、これからのアパレル業界に必要な要素だと思っています。
服=ファッション=オシャレ=カッコいい(カワイイ)
という、いつの間にか出来上がってしまった図式に疑問を感じています。
長年アパレル業界に携わっていると、
デザイン>着心地
に偏ってモノ作りをしているブランドが圧倒的多数です。
「見た目」が一番重視されているのです。
昔は、自分をオシャレ見せるために、デザイン性があり、トレンド感ある商品を着ることが一種の「オシャレ」の概念でした。
しかし、昨今は、SNS等インターネットの普及により、価値観が多様化し、その概念も変わりつつあり、着心地や機能性を重視して服を選ぶ人も多くなってきました。
が、そのようなブランドはごく僅かで、まだほとんどは「オシャレな服(見た目重視)」を作っています。
私がアパレル業界に長く携わってきて感じたことは、
「オシャレな服を着ることがカッコいい」とは感じなくなってきたことです。
自分の生活や習慣に寄り添い、生活を快適にしてくれる道具の一つとして、服を選ぶようになってきました。
「単純に服に対する興味が薄れてきただけじゃないか!」
と、ツッコミが入るかもですが、
たくさんの服を見て、触れて、着た結果がこれなのです。
ということは、私にとって、服は所詮その程度の価値しか見出せなかったということです。
なので、最近は、服以外のいろんなことに興味が湧いてきており、そこに価値を感じています。
(子育てや、外遊び、キャンプ、ランニング、それにサーフィンも始めてみたい!)
これからは、そのような価値観を持った人が増えてくると思います。
そのような人たちに向けて提案する服こそが、これからのアパレル業界に必要な提案だとも感じています。
この記事の最後に、代表の木村氏がこのように締めくくっています。
"そんな風に考えると世の中にはまだ存在しないあなたの知らない「必要」がたくさんあります。
僕たちがその「必要」に気づき、とことん追求し「形(かたち)」に変えていきます。
僕らのプロダクトはすべて「あなた」のために作られています。"
ますますオールユアーズのファンになりました。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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