ザマスミサイル
コロナのせいでライブやコンサート、イベントなんかの機会がガンガン奪われ、潰されていく日々だ。苦しい。ライブ生配信とかもあるけど、なんだかやっぱり鼓膜を直接揺らしてくれるあの感覚が、すごくすごーく恋しい。
皆さんはどんな風にこの恋しさを解消してますか?
さて、今回は好きな音楽の話。
今、Spotifyで久しぶりに聴いている。やっぱり大好きだ。
ザマスミサイル
ザマスミサイルとの初めての出会いは、NARUTOのアニメだった。
当時NARUTOのアニメを観てた人は知ってると思うけど、あのアニメの主題歌はなんだかありえん程いつも神がかっていた。
確かアジカンの「遥か彼方」もオープニング曲として起用されてましたね。中忍試験編大好きだったなぁ〜。サスケ奪還編の時はサンボマスターの「青春狂想曲」がオープニングだったかな?最高に最高でした、好き。そういえばAkeboshiと出会えたのもNARUTOのおかげだった。初めのエンディングで確か起用されてて、良すぎて盤を買いに行ったのは良い思い出。あのエンディング大好き過ぎてエンディングだけで泣いてたなぁ。ナルトの背中が小さくて遠くて、悲しくて愛しくて本当に好きだった。
話が逸れちゃいましたね、戻します。
「今まで何度も」。
それがNARUTOのエンディング曲として起用されてた、ザマスミサイルの曲です。
「今まで何度も」のメッセージはとても分かりやすい。「苦しいしつらいこといっぱいだけど、自分の人生くらい主役でいようぜ」っていう、誰の心にも光を当ててくれる歌詞だ。
分かりやすい歌詞というのは、装飾品がないから言葉の一つ一つがダイレクトに伝わる。詩的要素も少なくて解釈の余白もそんなにはない。
だからこそ、単語を一つ違えるだけで曲のニュアンスもガラッと変わっちゃうし、最高にもなるし、つまらないと感じてしまう可能性もある。
で、私はこの歌を初めて聴いた時に、ああこの歌が大好きだなって思う理由になった言葉があった。
「夢と向き合う時くらい 真ん中にいさせて 正直にいさせて」
この一文。この中の「真ん中にいさせて」という言葉が、なんかもうどうしようもないくらい胸がキュンとして、私はとてもとてもとても好きなのだ。
「真ん中にいたいよ」ではダメなんだ。違うんだ。「いさせて」だから良い。これは願いだ。切実で大切なお願い。最高に良い。
これはサビ手前の歌詞なんだけど、ボーカルの人の歌い方がね、本当に最高なんです。胸が苦しくなるんです。
ちょっと泣きそうな、喉をすぼめるような、カサカサした声で大切な言葉を歌ってくれる。その歌声と「真ん中にいさせて」という言葉がメチャクチャなケミストリーを起こして、あんまりにも胸にクる。メチャクチャにキてしまう。
で、例に漏れずザマスミサイルの盤を早速買い集めた。他の曲もどれもこれも最高によくて、やっぱりキュンとする。胸が「キュッ」と、巾着袋の紐を締めるように縮こまる。
私は「人間でよかった」というアルバムが一番好きなんだけど、その中でも特に好きな曲があるので最後にそれを紹介して終わります。
「小学生の夏」。
メチャクチャに歌詞がいい。本当にいい。これは「今の僕」が「あの時の僕」と話がしたいなって思って、サビで会話をする歌だ。(←もうこれだけで最高だよな…)
で、サビがね、本当にいいんだ。かわいくて切なくて、やっぱりキュンとしちゃうんだ。
なにを追いかけてたんだろう
「虫を追いかけてたんだよ」
急いでもないくせになんで君はいっつも走り回ってた
「夢を追いかけてたんだよ なにかから逃げてたんだよ」
全て意味ある人生 小学生の夏
まるで本屋さんでたまたま出会った短編小説の中、その一編のようだ。立ち読みでたまたま開いたページを読んで、誰にも知られず涙目になっちゃうような素敵な歌だ。
「なにかから逃げてたんだよ」…逃げてたんだよって…。こんな言葉をあの頃の自分が今の自分に聞かせてくれたら、どうだよ?もう、もう、泣いちゃうよな。全力で抱きしめるよね。あまりに愛しい。
簡単な言葉はダイレクトに伝わる。ダイレクトに胸の巾着袋の紐をキュッと締めてきて、そしてなんでもない顔をして、ずっと自分の人生の傍らにいてくれる。優しいですね。それはすごく、優しさだなぁと思います。
パンクロックでキュンとしたい人にオススメ。
是非聴いてみてください。
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