新たな旅が、いま始まる(3/29 DB 4-3 C 開幕戦)
スコアボードに並ぶ選手名。
ホーム側のいちばん上、昨年までなかった文字列に強烈な違和感がある。
9 度 会
「一番打者 ライト度会(わたらい)隆輝」ということだが、
「9度(ど)会う」
とも読める。
これから9度、度会のおかげですばらしい瞬間に出会えるのかもしれない、としておこう。
カイシャを早引けして、ギリギリ開幕戦のプレイボールに間に合わせたのは、「ハマの一番星」が実戦でどうなるのか見てみたいという好奇心だ。
度会の初打席はブンブン振っていった。相手・広島カープの開幕投手・九里亜蓮は嫌だったのではないか。
3回表にカープの5連打と犠飛で3点ビハインドになって、苦手・広島戦ならではの諦めがベイファンを覆った、そのウラ。
七番山本祐大センター前ヒットのあと、同じくルーキー石上泰輝、バットが折れた一塁ゴロがラッキーな内野安打になる。
で、度会だ。
タイムリーヒットを期待する場面だったが、九里のアウトハイのスライダーにバットを振り抜くと、高い軌道がライトスタンドへ。
度会が走りながらガッツポーズを繰り返す。
観客の声ならぬ声、大音声が収まらない。
うわー…
打つんだ…ここで。
試合の流れを強引に持ってくる同点本塁打。
スタンドのどよめきが、なかなか消えない。
試合は大和選手の勝ち越し犠飛でベイスターズが勝ったのだが、勝ち負けよりも、アレをプロ2打席目で打っちゃうルーキーが凄すぎて、思考が追いつかない。
段階というものが無いのだ。
いきなり開幕スタメン。
いきなりエラー。
いきなり3点本塁打。
いきなりお立ち台。
もう、2戦目以降が心配になる。
カープ投手陣、いやセ・リーグ投手陣が度会を徹底マークするだろう。それを掻い潜り、高いレベルのパフォーマンスを維持できるのか?
既にカープファンからは、名指しこそしないがXにて本音が漏れてきている。
「生理的に受け付けない」
たった1試合で、そこまで?
ファンはともかく、相手選手の本音はわからないが、生意気なヤツだ、内角投げてやれ、なんてこともあり得るのが怖い。
度会のオーバーアクションやガッツポーズは、日本人が好む謙虚さとは違うように映る。
巨人・阪神・中日・広島のような、伝統を擁するチームのファンから見れば、違和感があるのかもしれない。
ベイスターズファンは牧や上茶谷・入江に鍛えられているから、選手のパフォーマンスは「なんでもこい」だけども。
2戦目、度会はどんなプレーを見せてくれるのか?
アンチを黙らせよう。
デカすぎる杭となって、ハマスタに君臨してほしい。
旅ははじまったばかりだ。
追伸
きょうもまた、
度会がお立ち台に立ったら、
試合後、家に帰らないかもしれないな。
たこやき番長で真っ赤になるまで飲むだろうな。