2023シーズンJ2全チーム展望
今年もタイトル詐欺です。
何も展望しませんが、各クラブの昨年成績とか編成の話をまとめてるだけです。この記事から新たに得るものは特にありません。
なんちゃってスカッド的なものを作りましたが適当です。CBの左右は出来るだけ確認しましたが、DHとかIHの左右は全然確認してないので大目に見てください。
記載してる内容は個人の感想です。異論、感想、間違いがあればコメント欄やTwitterで🙇🏻♂️
①清水エスパルス
◆主なOUT
DF ヴァウド(→長崎)
DF 片山 瑛一(→柏)
DF 立田 悠悟(→柏)
MF 高橋 大悟(→町田)
MF ヤゴ ピカチュウ(→フォルタレーザEC)
FW 後藤 優介(→山形)
≪2023シーズン展望≫
あれだけ「来ないで」って言ったのに6年ぶりにJ2に戻ってきた清水。おかえりなさい、何もない所だけどゆっくりしていってね。
退団した選手もいるが主力はほぼ残留、せめてチアゴサンタナと鈴木と松岡と権田はJ1か海外に置いてきてもらわないと困ります。ディサロを戻したり二刀流ルーキー森重をFW登録してるあたり、前者の2人は出ていくのかもしれないけど。流通経済大で10番を付けた齊藤、世代別代表の常連だった監物はいずれも清水ユース出身の即戦力。立田が抜けた穴には柏から高橋を補強した。
編成は順調で普通に考えれば優勝候補筆頭になる。強いて言えば対清水用に守備固めをされた時、チアゴサンタナがいないと暴力要素が薄いのが懸念か。
②ジュビロ磐田
◆主なOUT
DF 大井 健太郎(→未定)
MF 黒川 淳史(→町田)
≪2023シーズン展望≫
遠藤システムとルキアンの筋肉で2021シーズンのJ2を制した磐田。オフシーズンにそのルキアンを抜かれた穴が埋められずJ1再チャレンジは最下位に沈み、1年での出戻りとなった。おかえりなさい、また仲良くしてね。
大補強を敢行して1年でのJ1復帰を狙いたい所だったが突如として吹き上がったファビアンゴンザレスの二重契約問題、スポーツ仲裁裁判所が磐田の上訴を棄却したことで1年間の補強禁止という極めて厳しい処分が確定した。あまりに不憫な状況を見かねたのか他クラブからの引き抜きはほぼ発生せず、降格クラブとしては異例の個人残留0件となった。当然補強ができないのは痛すぎるが逆にJ1スカッドのままJ2に落ちてくる磐田。あれ?なんか強くない?話が違うんですけど…
とはいえルキアンの代役は見つからないまま、43歳になる遠藤も2年前ほど稼働するのは厳しそうで、2021シーズンの再現は簡単ではなさそうだ。ファビアンゴンザレスが禊の20得点で英雄になる可能性もある…のか?
③ファジアーノ岡山
◆主なOUT
DF 成瀬 竣平(→名古屋)
DF 徳元 悠平(→FC東京)
FW ミッチェル デューク(→町田)
≪2023シーズン展望≫
バイス、柳、ミッチェルデュークなど筋肉マシマシ補強で開幕前の話題をさらった岡山は期待通りの躍進。昇格まではあと一歩届かなかったが年間通して安定した戦いを続け、リーグ3位と結果を残した。
徳元やデュークなど一部主力選手が引き抜かれることになったが戦力をそこまで落とすことなく鈴木、高橋、櫻川など実力者を着実に補強した。今年もボールを握るというよりは筋肉路線を継続するはず。リーグ終盤は3バックで戦っていたがCBの枚数が少なく、基本は4-2-3-1に戻すのかもしれない。
去年足りなかった勝点10をどのように積み上げていくのか注目。16シーズンに長崎で17得点をあげて以降は2桁得点に届いていない永井、爆発に期待したい。
④ロアッソ熊本
◆主なOUT
DF イヨハ 理 ヘンリー(→広島)
DF 菅田 真啓(→仙台)
MF 河原 創(→鳥栖)
MF 坂本 亘基(→横浜FC)
MF 杉山 直宏(→G大阪)
MF ターレス(→名古屋)
FW 高橋 利樹(→浦和)
≪2023シーズン展望≫
去年のJ2で、いやJリーグ全体を見渡しても最もサプライズだった熊本の大躍進。昇格初年度で4位、J3で培ってきた志が正しかったことを証明した。降格の可能性ありと予想してたボンクラは私です本当にすみませんでした…
ただ古今東西、旋風を巻き起こしたクラブはオフシーズンに苦しむもので、あと一歩で昇格を逃した熊本からは多くの主力選手が買われていくことになった。手にした移籍金を元手に大型補強もあるかと思ったが新たに獲得した選手12人のうち6人がルーキー、9人が25歳以下という若い顔ぶれ。
小林伸二監督が率いた北九州がJ2を席巻した翌年に苦しんだように、大黒柱を失った熊本も1からのチーム作りになりそうだ。編成の偏りが大きいので3-3-1-3のシステムから変更する可能性がありそうだが、まずはゴッソリ入れ替わった守備ラインとボランチの再構築が重要になる。
⑤大分トリニータ
◆主なOUT
GK 吉田 舜(→浦和)
DF 三竿 雄斗(→京都)
MF 増山 朝陽(→長崎)
MF 下田 北斗(→町田)
MF 井上 健太(→横浜M)
FW 高澤 優也(→町田)
FW 呉屋 大翔(→千葉)
≪2023シーズン展望≫
シーズン序盤は大いに躓いて一時は最下位近くまで沈んだものの、終盤にはチームを立て直してしっかり昇格プレーオフ圏内に入った大分。
降格した年は主力をほぼ全員慰留することが出来たが今年も引き留めるのは難しかったようで三竿、下田、井上などド主力の選手が買われていった。補強は穴を埋めるための最低限という感じで戦力は少しダウンしている気もするが、それでもベテランと若手が融合したグッドチームであることに変わりはない。トップ昇格した保田と佐藤はともに世代別代表の経験者、ルーキーイヤーになるが試合で見てみたい。
2年目となる下平監督の元、基本的にはボールを握るサッカーになるはず。特に右ウィングバックの井上は戦術的要所だったので、抜かれた穴を的確に塞ぐ必要がありそう。
⑥モンテディオ山形
◆主なOUT
DF 山崎 浩介(→鳥栖)
DF 半田 陸(→G大阪)
MF 樺山 諒乃介(→横浜M)
MF 山田 康太(→柏)
FW ディサロ 燦シルヴァーノ(→清水)
≪2023シーズン展望≫
19シーズンから6位→7位→7位→6位と安定して上位に位置している山形だが昨年もJ1昇格には届かなかった。
クラモフスキー監督に指導された選手は年々人気が高騰しているようで、今年も山崎、半田、山田がJ1に買われていった。さらに樺山、ディサロもレンタルバックされたことで一見厳しい冬になったがそこは優秀な山形の強化部。西村、熊本、イサカ、成瀬、小野、田中渉、後藤と即戦力を多く補強した。なんかむしろムキムキになってる?
ここ数年の山形はシーズン序盤で大きく躓く傾向にあり、まずはスタートダッシュを成功させることが昇格への第一歩になる。この傾向は何なんですかね、雪国だから?
⑦ベガルタ仙台
◆主なOUT
DF 佐藤 瑶大(→G大阪)
MF 名倉 巧(→長崎)
MF 石原 崇兆(→金沢)
MF 田中 渉(→山形)
FW 富樫 敬真(→鳥栖)
FW フェリペ カルドーゾ(→サントス)
≪2023シーズン展望≫
シーズン序盤から失点が多いながらなんとか昇格戦線に踏みとどまっていた仙台だったが8月の5連敗で完全失速、1年でのJ1復帰は達成されなかった。
退団した主力は田中渉と富樫くらいで、主力のほぼ全員を慰留させることに成功した。さらに人気銘柄だった熊本の菅田、実は下部組織出身の郷家、浦和でそれなりに試合に出ていたエヴェルトン、インカレで大活躍した(らしい)オナイウ情滋、Kリーグで2桁得点を記録しているホヨンジュンなど実力者を補強。どこよりも編成を早く終える余裕っぷりでJ1昇格を狙うには十分は陣容が揃った。
昨シーズン終盤から登板した伊藤監督が2勝2分4敗と負け越しているのが少し気になるが、スカッドだけ眺めれば昇格最有力候補の1つだろう。氣田君は大活躍して夏ごろにベルギーとかに移籍してもらっても大丈夫です。
⑧徳島ヴォルティス
◆主なOUT
DF 新井 直人(→C大阪)
FW 藤尾 翔太(→C大阪)
FW 一美 和成(→京都)
≪2023シーズン展望≫
22シーズンの6敗はJ2最小だが23分は最多となり、典型的な負けないけど勝てないチームだった徳島。ラスト10試合は6勝3分1敗と猛チャージを掛けたがプレーオフ圏内にはあと一歩届かなかった。
セレッソから借りていた藤井と新井を返却、さらに一美が京都に移籍するなど多少の退団があったが主力の多くは残留した。一方で補強は積極的で12年ぶりとなる柿谷の復帰はオフシーズン最大のニュースとなった。他にも渡、外山などJ2では十分に計算できる即戦力も加わった。
21シーズンから監督を務めたポヤトスがガンバ大阪に引き抜かれて、代わりにレアルソシエダの分析コーチだったラバインを招聘した。経歴だけ見ると強そうだけど実際は蓋を開けてみないと分からない。あと総勢35人スカッドとJ2で最も大所帯、常に半数はベンチ外になるのでモチベーションやコンディション管理も重要になりそう。
⑨東京ヴェルディ
◆主なOUT
DF 馬場 晴也(→札幌)
DF ンドカ ボニフェイス(→横浜FC)
MF 井出 遥也(→神戸)
MF 新井 瑞希(→横浜FC)
FW 染野 唯月(→鹿島)
FW 佐藤 凌我(→福岡)
≪2023シーズン展望≫
立ち上がりは好調だったが4月から6月まで3勝5分8敗と急ブレーキ、城福監督が引き継いでからも勝てない時期が続いたが最後は6連勝でシーズンを終えたヴェルディ。
来季に向けて期待の持てる締めくくりだったがオフシーズンは苦しい展開で馬場、ンドカ、新井、佐藤ら主力が退団しレンタルしていた染野も鹿島に戻って行った。抜かれた各ポジションには補強を実施しているが主力を張っていたのは秋田の千田のみ、とはいえ齋藤や宮原は本領を発揮できれば大きな戦力になる。ドイツ人FWのマリオエンゲルスは18-19シーズンのオランダ2部で24ゴール11アシストと大爆発した実績を持っている。そして今年も多めに獲得してきた大卒コレクション、特に国士舘大学の正GKだった飯田は世代別代表歴にも選ばれている実力者。
ここ4年は10位前後を行ったり来たりしているヴェルディ、チームとしては自動昇格を目指すと宣言しそうだがまずはプレーオフ圏内入りが現実的な目標になりそう。途中出場がメインながら4G3Aと結果を残したバスケスバイロンは飛躍の年にしたい。
⑩ジェフユナイテッド千葉
◆主なOUT
DF チャン ミンギュ(→町田)
MF 秋山 陽介(→仙台)
FW 櫻川 ソロモン(→岡山)
FW チアゴ デ レオンソ(→未定)
≪2023シーズン展望≫
21シーズンを総失点36で終えた時、22シーズンはいよいよ昇格を争う年になるかと思ったがその予感はあっさり外れてしまった。3年目となる尹晶煥体制の総決算にしたかったが結果は10位。チアゴデレオンソ、ダニエルアウベス、リカルドロペスら外国籍選手を積極補強したが助っ人としては今一つの働きだった。
主力だったチャンミンギュが町田に買われ、秋山が仙台に戻ったものの主力の流出は最小限にとどめられた。36試合7G3Aと結果を残した櫻川はいよいよエースとして2桁得点に挑戦するかと思いきや岡山に貸し出したのは少し意外だった。逆に補強は積極的で日高、松田、椿、呉屋など即戦力となる選手を複数獲得してきた。あと中国でも玉乗りを披露していたらしいサウダーニャも期限付き移籍から復帰した。千葉らしくCBとCFに屈強ブラジル人を補強するかと思いきやGMから編成終了宣言、以前ほど人件費が潤沢なわけではないのかもしれない。
3年の任期を終えた尹晶煥の後釜には小林ヘッドコーチが昇格する形となった。外国人監督が大枠を作って日本人監督が仕上げるパターンはかつての広島、川崎、最近では去年の新潟でも見られた現象。どうやらボールを握りたいらしい、という話も聞こえてきたがどのようなチームになるのか注目したい。
⑪V・ファーレン長崎
◆主なOUT
DF 二見 宏志(→今治)
DF 村松 航太(→北九州)
DF 江川 湧清(→G大阪)
FW 植中 朝日(→横浜M)
≪2023シーズン展望≫
反則クラスの飛び道具であるクリスティアーノを迎えてリーグトップの人件費を掛けたスカッドを構築。満を持して昇格を目指したが結果はプレーオフ圏にも届かない11位。スタートダッシュに失敗しながらなんとかチームを立て直した松田監督を解任、代わりに招聘したカリーレ監督は守備構築に失敗して平均失点はリーグワーストとなる不名誉な記録を作った。
オフシーズンには伸び盛りの植中、江川をJ1に買われたものの全体としては監督の要望に応える補強を実施。CBは入れ替えて一気に大型化、また足りていなかったドリブラーやポストプレーヤーを迎えた。万全の編成とは言えないまでも、ここ数年では最もバランスの良い顔ぶれとなった。世代別代表の活動で抜ける機会が増えそうな加藤聖のバックアッパー不在なのが気になるところ。
2024年には新スタジアム開業を控えている中、今シーズンは絶対に昇格を逃すわけにはいかない事情がある。スタートダッシュに失敗するようであれば大物監督とて容赦なく切る可能性がある。まずは5月を試合数×2の勝点で迎えたいところ。
⑫ブラウブリッツ秋田
◆主なOUT
GK 田中 雄大(→広島)
DF 池田 樹雷人(→町田)
DF 千田 海人(→東京V)
MF 稲葉 修土(→町田)
MF 茂 平(→大分)
FW 武 颯(→群馬)
≪2023シーズン展望≫
超・秋田一体を掲げて「10位以内」という目標を立てた秋田、残念ながら目標にはあと一歩届かなかったが残留争いに巻き込まれる事なく12位で着地したのは人件費を考えれば立派な結果だった。
昨シーズンはほぼ無風のオフを過ごしたがさすがに今年は主力の流出を避けられず、チームの中心だった田中・池田・千田・稲葉・茂など多くの選手が買われていった。かなりの痛手にはなったが秋田はJ3の主力級で穴埋めを敢行、北九州の河野や福島の諸岡、長野の水谷は大きな戦力になる。
チームカラーがハッキリしている分、補強にもブレがない秋田。新加入選手の融合も難しくないだろう。今年も何とか残留争いに巻き込まれる事なく一桁順位を目指したい。そして「まいにち吉田語録2」を発売して欲しい。
⑬水戸ホーリーホック
◆主なOUT
MF 鈴木 喜丈(→岡山)
MF 土肥 航大(→広島)
MF 椿 直起(→横浜M)
FW 木下 康介(→京都)
≪2023シーズン展望≫
J1挑戦への登竜門的な存在になっている水戸、去年は18人が入れ替わるなど出入りの激しいオフシーズンとなった。大方の予想通り序盤は苦しい立ち上がりになったが5月半ばから復調、終盤に4連敗を喫して順位を下げたが残留争いに巻き込まれる事なく13位フィニッシュとなった。
昨シーズン程選手の入れ替わりは多くないがインパクトを残した木下が個人昇格、主力として守備を支えた鈴木が岡山に移籍。土肥、椿はレンタル元に帰還したため攻守の要を失う事になった。代わりに新加入するのは11人、そのうち9人が23歳以下という水戸らしい補強になっている。特に左サイドハーフの小原はJ3愛媛で24試合4G6Aと結果を残しており、椿の代役として期待される。
清水に引き抜かれた秋葉監督の後任に就くのは濱崎ヘッドコーチ。引き継ぎをスムーズにして開幕ダッシュに成功できれば1桁順位も夢ではないが、逆に木下や鈴木の穴埋めに苦心するようであれば残留争いもありうる。This is Footballという所を見せて欲しい。少なくとも清水は叩いて欲しい。
⑭ツエーゲン金沢
◆主なOUT
DF 松本 大輔(→鳥栖)
DF 松田 陸(→千葉)
MF 松本 大弥(→広島)
FW 平松 昇(→湘南)
≪2023シーズン展望≫
7月に5連敗を喫するなど厳しい時期もあったが終わってみれば14位、直近2シーズンと比較すると上の順位に位置することが出来た金沢。ただ69失点は盛岡に次いでワースト2位となる成績、守備の立て直しは来期も課題になる。
借りていた松本大輔、松本大弥、平松がそれぞれ所属クラブに帰還。2年間金沢の右サイドバックでほぼ出続けた松田陸も千葉に移籍して、主力を複数抜かれる厳しいオフシーズン。一方で補強も積極的で特に群馬の加藤、小島を獲得できたのは順位を直接争うライバルから戦力を抜いたという意味でも大きい移籍になった。また外国籍の選手も3名獲得、特に水戸や山形で活躍したジェフェルソンバイアーノには得点源として期待がかかる。
7年目のシーズンを迎える柳下監督。今年も脱いだシャツをぶん投げるくらいの気合で頑張ってほしい。
⑮FC町田ゼルビア
◆主なOUT
DF 岡野 洵(→長崎)
MF 佐野 海舟(→鹿島)
MF 平戸 太貴(→京都)
FW ドゥドゥ(→今治)
FW 太田 修介(→新潟)
≪2023シーズン展望≫
ポポヴィッチ体制3年目、集大成のシーズンになるはずだったがまさかの15位フィニッシュ。序盤こそ好位置につけたが33節以降は0勝2分8敗と大失速。
そしてついにサイバーエージェントが本気を出してきた。藤田社長が町田ゼルビアの社長を兼任、監督に青森山田高校の黄金期を築いた黒田氏、ヘッドコーチには金明輝氏、その他コーチ陣も豪華な面子を招聘。スカッドは佐野、平戸、太田がJ1に個人昇格するなど主軸の退団が相次いだがミッチェルデューク、沼田、稲葉、チャンミンギュなどいかにも黒田監督の好みに合致しそうなJ2オールスターズが完成した。
初年度ながら目標は自動昇格以外ないだろう。ボールを握ることに固執しなさそうなメンバーだけに、非保持一直線でチームビルディングしてくるならいきなり結果を出しても何ら不思議ではない。清水に並ぶ昇格候補の最右翼になるはず。
⑯レノファ山口FC
◆主なOUT
GK 山田 元気(→秋田)
DF 橋本 健人(→横浜FC)
MF 成岡 輝瑠(→清水)
MF 田中 渉(→仙台)
FW 兒玉 澪王斗(→鳥栖)
FW 沼田 駿也(→町田)
FW 高井 和馬(→横浜FC)
≪2023シーズン展望≫
19シーズンから15位→22位→15位と続き昨年は16位とまたしても残留争いに片脚を突っ込んだ山口。それでも去年途中から指揮を執る名塚監督の元、高井や沼田がチームを牽引して勝点50まで乗せることが出来た。
オフシーズンは出だしから厳しく主力の高井・沼田が退団、田中・成岡・橋本が所属チームに帰還した。抜けた戦力は大きいが十分な補強も実施できた。矢島、田中、沼田、小林、皆川などJ2で実績のある即戦力が顔を並べ、相模原で4ゴールを挙げた松橋も面白い存在。
まずは54失点の守備を立て直して1桁順位を目指したい。
⑰栃木SC
◆主なOUT
DF 鈴木 海音(→磐田)
DF カルロス グティエレス(→町田)
MF 谷内田 哲平(→京都)
≪2023シーズン展望≫
22シーズンは1試合平均失点が0.95と非常に強固な守備を構築した栃木だったが32得点はリーグワースト。1-0でしぶとく勝点を拾う試合もあったが得点を取れず勝ち切れない試合の方が多かった。
自慢の堅守を支えた鈴木が磐田に復帰、グティエレスが町田に抜かれる大打撃。代わりCBを多めに補強、特に琉球から獲得した岡﨑には期待がかかる。前線の顔ぶれはほぼ変わっていないので、得点力を上げる戦術が必要になる。ウィングバックの枚数も少し足りていないように見えるので編成としては少し苦戦しているのかもしれない。
ユニフォームは襟付き、J2随一のカッコよさなので是非頑張ってほしい。
⑱ヴァンフォーレ甲府
◆主なOUT
DF 浦上 仁騎(→大宮)
MF 石川 俊輝(→大宮)
MF 山田 陸(→名古屋)
FW ウィリアン リラ(→未定)
≪2023シーズン展望≫
21シーズンは勝点80まで伸ばして3位となったがレギュレーションでプレーオフは開催されずJ1昇格はお預け。泉澤や中村亮太朗を抜かれたものの主力の慰留にほぼ成功した中で望んだ22シーズンはなんと天皇杯優勝という大きな成果を得た。が、それと引き換えにリーグ戦は低調。特にリーグを折り返してからは7連敗を含む5勝7分10敗と非常に苦しんだ。
山田陸の個人昇格を引き留めるのは難しかったが浦上の大宮移籍は少し驚きだった。一方で須貝、関口、長谷川など主力選手の慰留には成功。J2でも実績のあるウタカ、佐藤和弘、武富やJ3で結果を出した讃岐の松本など即戦力を多く補強。また優秀な甲府スカウトが連れてきた大卒4人はいずれも世代別代表の経験者で、特にインカレで優勝した桐蔭横浜大学で10番を付けていた水野颯太は注目の存在になる。
J2に集中できるなら好成績を期待できる陣容だがACLによる過密日程の影響は避けられないだろう。グループリーグだけで少なくとも3度海外遠征が入る序盤戦を上手く乗り切る事が23シーズンの最重要ポイントかもしれない。
⑲大宮アルディージャ
◆主なOUT
DF 西村 慧祐(→山形)
MF 小野 雅史(→山形)
MF 矢島 慎也(→山口)
MF 菊地 俊介(→愛媛)
MF 武田 英寿(→浦和)
≪2023シーズン展望≫
J2に降格して早5シーズン、当初こそ昇格を争う位置をキープしていたがここ数年は全く不本意な結果となっている大宮。21シーズンはリーグ2位となる13億の人件費を掛けながら残留争いに巻き込まれており、さらに予算規模が縮小されたであろう22シーズンは編成の時点で苦しんでいた。昨年は開幕9試合勝ちなし、相馬監督に託して最後はギリギリのところで残留を死守した。
編成を見る限りオフシーズンも順調と評価するのは難しい様子で、中央の人数過多に対してサイドの頭数が足りていないように見える。主力だった西村、小野が山形に、矢島が山口にそれぞれ移籍。甲府でド主力だったDF浦上を獲得できたのは僥倖だったが期限付きからの復帰や昨シーズン出場機会の限定された選手の獲得が目立つ。
クラブ規模を考えれば最低でもプレーオフ圏内を目指したいところだが現実的には一桁順位を目指すことになるだろうか。さすがに降格の憂き目だけは避けたい。まずは守備を安定させて失点を減らすところから始める必要がある。きっとオファーがあったであろう大宮の至宝・柴山にも注目したい。
⑳ザスパクサツ群馬
◆主なOUT
DF 高木 友也(→横浜FC)
DF 小島 雅也(→金沢)
MF 加藤 潤也(→金沢)
MF 田中 稔也(→山口)
≪2023シーズン展望≫
20シーズンにJ2復帰してから20位→18位と残留争いをギリギリ生き残っている群馬、22シーズンも20位でなんとか首の皮一枚繋がった形になった。なかなか得点数が伸びず、36得点はリーグワースト3位の記録となった。
主力だった小島、加藤、田中が退団。J3北九州で8G3Aと結果を残した佐藤亮、秋田でジョーカー的な使われ方をして得点を重ねた武颯には大きな期待がかかる。
大槻組長…もとい監督はソリッドな守備組織を落とし込んでオーガナイズされたチームを構築したが、どうしても個々人が力負けしてしまう場面が散見された。今年も目標はJ2残留になるだろう。
㉑いわきFC
◆主なOUT
GK 坂田 大樹(→福岡)
DF 星 キョーワァン(→横浜FC)
MF 日高 大(→千葉)
≪2023シーズン展望≫
J3を勝点76、得失点差+49とぶっちぎりで優勝、満を持してJ2に挑戦してくるのがいわきFCだ。正直J3は全く見ていないのでいわきの事は「筋肉が凄い」「施設が凄い」という事くらいしか情報がない。データを見る限りボールを握る事には全く興味がない、いわゆる非保持型の極右のような戦略だ。
SBながら5G5Aと結果を残した日高を千葉に買われたのは痛かったが主力の流出は最小限にとどめた。特に17得点の有田、10得点の岩渕、9アシストの嵯峨を慰留できたのはオフシーズン最大の成果だっただろう。新加入10人中6人が新卒、8人が23歳以下というフレッシュな顔ぶれでJ2に昇格してもクラブの軸はブレない。筋肉とは一番縁遠そうな宮崎幾笑もいわき塾に加入、1年後にはムキムキになっているかもしれない。
非保持を極めて昇格したチームは中々勝てない事が多いが、いわきは一味違うのかもしれない。少なくとも23シーズンJ2序盤戦の台風の目になる可能性は高そうだ。
㉒藤枝MYFC
◆主なOUT
GK 内山 圭(→鳥栖)
MF 鈴木 淳(→未定)
FW 宮本 拓弥(→八戸)
≪2023シーズン展望≫
鹿児島、松本との鍔迫り合いを制してなんとか2位を勝ち取ったのが藤枝で初のJ2挑戦となる。例によってほとんど試合を見たことがなく、データを見る限りはいわきと逆で保持の形をしっかり持ているチームのようだ。
足元に定評があったGK内山を鳥栖に引き抜かれたのは非常に痛いが主力の流出はそれだけ(33試合に出場した鈴木淳はなぜか"契約満了")13得点8アシストの横山には他クラブからオファーがあったかもしれないが契約を更新した。補強は積極的でJ3の有力選手とJ2で経験のある選手を中心に獲得した。
23シーズンの目標はひとまずJ2残留という事になるだろう。チームの主軸となる多くの若手選手は初めてJ2の舞台に立つ。J3と比べても理不尽なシュートや理不尽なフィジカルが増えるので、早くディビジョン慣れする必要がある。折り返しまでにある程度勝点を積むことが出来れば自信になるはず。
さいごに
22チームプレビュー長すぎる…もう疲れた…
昇格の本命は清水と町田ということで。また1年後にお会いしましょう。
[参考文献]
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?