追加要素としてエプロンは有能
さて、前回の妄想垂れ流した後にぶっ倒れた訳ですが
だいぶ元気になったので書いちゃいました!
ではスタート
◼️お見舞い
「うぅ…つらい…」
思わず声に出してしまった
まぁそれぐらい辛いのだから仕方がない
声に出さないとやってられないぐらい辛いけど、声に出すと死ぬほど喉が痛くて後悔した
なぜ辛いか?
理由は単純、風邪をひいた
年明けすぐに体調を崩すとは今年はいつも以上に、ついてなさそうな気もする
これがインフルエンザとかなら
「いや〜今、流行ってるからなぁ〜」
とか言えるんだけど、流行り病の類ではなく
普通に体調不良らしい
39℃近く熱があるのにだ!
なんでこうなったか考えてみる…
うーん、やっぱりあれだよなぁ
新学期早々、先輩がどうしても凧揚げがしたいって言うから
河原まで行ってやったのよね
あの日はめちゃ寒かった…これだわ
それより初ベイブレードより先に凧揚げしちゃったけど良いのだろうか?
仮にもベイブレードサークルを名乗って部室まで貰っているのに…
などと、中々寝付けずにベットの中でぐるぐる思考を巡らせていると…
ピンポーン
チャイムがなった
今日は家に僕しか居ない
このまま居留守でやり過ごしたい所だが、ネットで買ったお宝が届く日だったはず
家族に中身を詮索される前に速やかに回収しておきたい!
重い身体を引きずって玄関に行きドアを開けた
「やっほ〜後輩くん!ちゃんと生きてるねぇ〜」
先輩だった…
制服姿でデカいリュックを背負っている
髪型は珍しくポニーテールだ
そして手には…
「あー!その荷物!!」
「あ、これ?チャイムならそうとしたら配達屋さん来たので受け取っておいた」
真顔で言われた…
ちょっと配達屋さーん!不審者に渡しちゃダメですよー
そのサインも偽造ですよー!!
先輩から荷物を奪い取る
「後輩くん、なんでそんなに焦ってるの?」
ニヤつきながら聞いてきた
「えーと、まぁ…大事なものなので…」
平静を装って見たが…
「そんなに大事なんだ…そのフォトエッセイ」
満点の笑顔で返された…
!?!?!?
なんで中身を知ってるのこの人!?
そう!このお宝は推しさんの初のフォトエッセイ!
出身の広島での撮り下ろし写真が満載の至高の1品である!!
「なんで?って顔してるけど、部室のパソコンでよく見てたじゃん!」
「そんなはずは…」
おかしい…見終わった後に履歴は消しているはずなのに…何故だ!?
あのパソコン…何か仕掛けられてるのか?
これからは使うのやめよう…怖いって!
「ライバルの情報はしっかり握っておかないとねぇ…」
目のハイライトを消しながら先輩が呟いた
「ライバル?」
「まぁそんなところかな…私はね、嫉妬深いんだよ!」
「それは知ってます」
間髪入れずド突かれた…病人ですよ僕…
気を取り直して、最初にするべき質問をする
「どうしたんですか?」
「お見舞い」
秒で返ってきた
うーん、おかしい!
「えーと、先輩に家、教えましたっけ?」
恐る恐る聞いてみる
「あー聞いた様な…位置情報って言うか…あ、ほら入部の時に書いてもらったじゃん!あれあれ!」
ちょっと待て!なんか不穏な単語が混ざってたぞ
問い詰めても答えないだろうから、今度スマホから持ち物まで全部チェックしてみよう…
「まぁお見舞いってのは、わかりました…けど、その大荷物は?」
先輩が背負ってるリュックを指しながら尋ねると
「鍋!」
「なべ!?」
思わず繰り返して言ってしまった
「最近ね、親がいい鍋を買ったみたいだったから借りてきた」
「なんで?」
「料理するから」
「ここで?」
「ここで!」
何当たり前のこと聞いてんの?みたいな顔してるけど、初耳なんだよなぁ
「だって後輩くん今日1人でしょ?ご飯困ってるかなぁって!」
「何故それを!」
「甘いな後輩くん!時代は情報戦なのですよ」
片目をつぶって、腕を組みながら右手の人差し指を立て得意気に言ってるけど
おかしいですからね先輩!
「はぁ…とりあえず上がって下さい…もう倒れそうなんで…」
「お!私がしっかり看病するからいくらでも倒れてくれてオッケーよ!」
いや、グッドサインされても…
その後、先輩が作ってくれたのは
「肉じゃが」
だった…
え?こう言う時って、「おかゆ」とか「うどん」とかじゃないの!?
なんか「胃袋を掴みたい人がいる〜」とか言いながら作ってたけど
そいつに作ってやれよ!羨ましい!
でも制服エプロン姿の先輩にあんなに笑顔で
「美味しい?」
って聞かれたら…
あーーー!!
風邪も悪くねーな!って思っちゃうよね!
終わりだよー
はい!
妄想終了です!
やっぱりラブコメって言ったら
看病イベントは重要ですよねー!
今回のキーワードは
「お見舞い」「鍋」「凧揚げ」でした
では〜