MPS-ABCで禁止されている農薬『MPSブラックリスト』と禁止されている行為について【注意喚起】
MPS-ABC(国際環境認証)では、日本国内で普通に使用されている農薬でも、国際的には安全が認められないとしてMPSでは使用禁止されている農薬(MPSブラックリスト)があります。
また、これらの農薬は、使用だけでなく、所有や保管も禁止されています(所有しない・保管しない・使用しない)ので、注意してください。
【殺虫剤】カルボスルファン
× アドバンテージ粒剤
× ガゼット粒剤
× ギャング粒剤
【殺菌剤】ベイミル(ベンレート)
× ベンレート水和剤
× ベンレートT水和剤
× キャプレート水和剤
× ダコレート水和剤
× シャルマット水和剤
× プライア水和剤
× ニマイバー水和剤
【除草剤】アラクロール
× ラッソー乳剤
× ハプーン乳剤
× ラクサー乳剤・粒剤
【除草剤】パラコート
× プリグロックスL
【殺そ剤】クロロパシノン
× ネズコ粒剤
【殺そ剤】ジパシノン
× ヤソジオン
禁止されている行為
禁止されている行為についてこれらの農薬について、MPS-ABC生産者は以下の行為が禁止されています。
【禁止行為①】 所有してはならない
花き以外の作物に使用する目的であっても、これらの農薬を購入する、または譲渡を受けることは禁止されています。
【禁止行為②】 保管してはならない
過去に使用した残りの農薬をいつまでも保管し続けることは禁止されています。速やかに農薬販売店に処分依頼してください。
【禁止行為③】 使用してはならない
生産者自ら使用することはもちろん禁止ですが、防除業者などの第三者がMPS-ABC登録圃場内で使用することも禁止されています。なお、肥料や農薬の施用を第三者に委託して行った場合でも、使用した肥料農薬の量をMY-MPSに登録する必要があります。
MPS-ABC認証者が禁止農薬を繰り返し使用し続けた場合や、使用していながら報告がなくサンプリング調査等で発覚した場合などには、認証資格の停止などの処分が課されてしまいます。
現状では果樹や野菜などで禁止農薬を使用していたケースが多いようです。それらの作物で禁止農薬の使用が不可避となれば、経営管理や保管場所を完全に分けて頂く必要が生じるかもしれません。花き以外の作物における代替防除手段についてもMPSジャパンへご相談ください。
文:彦田岳士(MPS-ABC コーディネーター)
(MPSニュース 2020年7月号 掲載記事)
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