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佐竹監督と太田ゆかさんのスペシャルトークイベントを開催しました。
12月2日、佐竹監督と南アフリカでサファリガイドとして活躍している太田ゆかさんのスペシャルトークイベントを開催しました。サファリガイドのお仕事のこと、サバンナの動物のこと、動物を守る活動のことなどをお聞きしました。動物たちの動画もたくさん見せていただきました。今回は、イベント内容の一部をご紹介します。
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どんなところで働いているの?
❝ 南部アフリカの「クルーガー国立公園」で働いています。この国立公園は、日本の四国よりも広いんですよ。日本から南アフリカまでは飛行機で約一日半かかります。たとえば、エミレーツ航空を利用すると、成田空港から夜に出発し、ドバイで乗りかえてヨハネスブルク国際空港に到着(とうちゃく)します。そこから車で6時間移動してクルーガー国立公園に到着します。
最近、わたしは一軒家(いっけんや)をゲットして引っ越しました。この家は円形で、茅葺(かやぶき)屋根が特徴的(とくちょうてき)なんです。周囲には象が水を飲みに来る水場があり、一日中象さんの音が聞こえる、自然いっぱいの中でくらしています。❞
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どうしてサファリガイドに?
❝ もともと動物が大好きで、小さいころは獣医(じゅうい)さんになりたいと思っていました。でも、理科や数学の勉強があまり得意ではなかったので、あきらめました。その後、高校生になってからは、動物たちが住む環境(かんきょう)を守ることや、自然を保護することに興味を持つようになりました。大学生になってからは、オーストラリアの熱帯雨林での植林や、救出されたコアラの保護など、さまざまな環境保護のプロジェクトに参加しました。
そして、3週間ほどボツワナでボランティア活動をしたときに、サファリガイドという職業があることを知りました。そこで初めて、大自然で動物を守るお仕事に対する強い思いが芽生えたんです。これまでにモンゴルの草原や熱帯雨林などさまざまな自然を見てきましたが、サバンナの広大な世界はそれまで見たことのないものでした。その経験から、この大自然で動物を守るお仕事をしたいという想いが強くなりました。
今はクルーガー国立公園でサファリガイドとして働いています。この経験を通じて、自然を守るために自分に何ができるかを考えることができ、とても充実した毎日を送っています。❞
どうやってサファリガイドになったの?
❝ サファリガイドになるために、南アフリカのサバンナにあるサファリガイドを訓練する学校に1年間通いました。その学校は、本当に大自然の中にあるキャンパスで、柵(さく)や壁(かべ)もないので、動物たちが自由に通り過ぎるんです。そこで過ごした1年間は、自然とともに生きることをとても感じることができる貴重(きちょう)な時間でした。
このようにしてサファリガイドとしての訓練を受け、クルーガー国立公園で働くことができるようになりました。❞
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サバンナの動物たちのことを教えてください。
❝ 最初に象さんからいきましょうか。わたしは、「バーチャルサファリ」って言って、サバンナの中から生配信する企画(きかく)をやっています。もうリアルタイムの映像(えいぞう)をZoomで日本のみなさんに共有するっていうサファリなんです。このシーンは、象さんがわたしのところまでどんどん近づいてきて、いたずらで、鼻で砂(すな)をかけられたところです。この象は30歳(さい)ぐらいなので落ち着いていて危険(きけん)ではないです。若い(わかい)10歳ぐらいの象はいらだっていて少し危険ですね。「中2病」みたいなもんですね。❞
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❝ 次はライオンの家族です。普段(ふだん)は夜行性で夜しかなかなか出会えないライオンがたまたま真っ昼間なのにお水を飲んでいるすごくラッキーなシーンです。何かしらの獲物(えもの)をゲットした後らしく、おなかがパンパンです。獲物を食べるとのどが渇く(かわく)ので水辺の木陰(こかげ)で休んでいるところです。❞
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❝ ハイエナの赤ちゃんも紹介(しょうかい)します。ハイエナって意地悪なイメージとか、ずるかしこいイメージが多いと思うんですけど、子どもって実はこんなにかわいいんです。生まれたてのころは穴(あな)に隠(かく)れているので目立たないように真っ黒です。成長するにしたがって斑点柄(はんてんがら)に変わっていって、サバンナの環境(かんきょう)に合わせて動物たちの見た目っていうのは変わっていきます。❞
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動物の保護活動もされていらっしゃいますね?
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❝ わたしが訓練学校にいた時にはサイが結構たくさんいたんですが、今ではなかなか出会え無いんですね。サイの角が高額(1本2000万円)で取引されるために密猟(みつりょう)が行われているからです。サイの角をつぶした粉でガンが治るとか、AIDSが治るとか、健康に良いとか何かそういういろんな迷信ができてしまっているのが原因です。人間の爪(つめ)や髪(かみ)の毛とまったく同じ成分で、全くの迷信なんですが・・・。
そこで、私たちは、密猟されないように、サイの角を切ってしまう保護活動をしています。ヘリコプターでサイをさがして、獣医(じゅうい)さんが麻酔(ますい)を打って眠らせて、角を切って短くします。全くサイには悪影響(あくえいきょう)はないんです。
あとはもうヤスリでなるべくちっちゃくします。ちょっとでも残っているとそのために最後殺されちゃったら意味がないので、もうなるべく残ってないように短くして全部作業が終わったら、リバースドラックっていう薬を注射(ちゅうしゃ)して麻酔から起こします。❞
ゆかさんに特任アンバサダーに就任していただきました!
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太田ゆかさんからのメッセージ
今日はみなさん最後までお話聞いてくださってありがとうございました。アンバサダーにも加えていただいてとてもうれしいです。やっぱり小中学生のときからこういった環境(かんきょう)問題とかマイクロプラスチック・ストーリーの映画に興味を持って活動しているみんながいるってすごく心強いなって思うし、今日もアフリカのこととか動物のこととかたくさん興味持ってくれてたくさん質問してくれて、もう本当にうれしかったし、やっぱ絶対いつかアフリカの世界を自分の目で見に来てほしいなとすごく思うし、今日のようにはなれた場所でつながりながらこうやって気軽に話しておたがい身近に感じることができるってすごく貴重(きちょう)な場だなって思うので、何かまた今後もぜひ機会があったらごいっしょさせていただけたらうれしいし、みんなでいっしょにいい方向に行くように活動できたらなって思います。ありがとうございました。
太田ゆかさん情報
ゆかさんの「バーチャルサファリ」ですが、今現在、その予定は未定で、3月までには開催したいとのことです。興味のある方は、ホームページやSNSに注目していてください!
Webサイト https://yukaonsafari.com/
インスタグラム https://www.instagram.com/yukaonsafari/?hl=ja
フェイスブック https://www.facebook.com/yukaonsafari/
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCI-rY_xbtplx3Wcm-AuwoHA
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