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【言葉日記】紅灯の巷

「紅灯(こうとう)の巷(ちまた)」と読みます。まあ、読もうと思えば読めますよね。特殊な読みはないので。精選版 日本国語大辞典によれば

(はなやかなあかりのついている夜の街の意から) 花柳街。いろまち。また、遊郭、娯楽場、飲食店などの並ぶ歓楽街。

所謂、歓楽街のことをさす表現です。しかし、こんな表現なかなかお目にかからなくないですか。歓楽街と言えば済むので、効率だけを考えたらこの言葉自体覚えなくてもいいし、知らなくても生きてはいけると思うのですが、文化的な裾野の広さというのは、こういう表現が生き残ることにこそあるのではないのかと思う今日この頃。

専門外の世界にも悪びれることなく登場可能なSNS時代にあって、それっぽい偽者が跋扈しておりますが、せめて文中にその筆者の蓄積してきた文化的裾野の広さを見てとらせて欲しいものです。

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