デュエプレの特殊ルール「タイムスリップ杯」で活躍できる、「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】の解説
皆さん、こんにちは。
今回の記事は、デュエプレの特殊ルールの一つである、「タイムスリップ杯」で活躍できると思われるデッキの一つ、「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】について解説しようかなと思います。
デュエプレの特殊ルールの一つである「タイムスリップ杯」とは、6月22日に開催される大会であり、1弾環境に、2種類だけ、第2弾以降のカードを編成することが出来るという特殊ルールになっています。
BASICと1弾のカードだけのデッキに、2種類だけ2弾以降のカード(以下未来枠)を入れて闘うという特殊ルールを見て、自分も何気に興味を持ったので、自分も「タイムスリップ杯」のデッキを考えてみようかなと思いました。
「タイムスリップ杯」専用のデッキは自分もいろいろと考えてみましたが、その中でも、個人的に「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】が何気に良い構築になっていたので、今回は「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】について紹介しようかなと思います。
「タイムスリップ杯」の環境について
1弾環境では【ボルメテウスコントロール】や【赤単速攻】、聖霊王アルカディアスを用いたエンジェル・コマンドが中心のデッキなどが存在していましたが、2種類だけ未来枠を入れる場合になると、1弾環境とは全く異なる環境になる可能性が高いと思われます。
特にパワー2000以下のクリーチャーは、バースト・ショットなどに弱いという点に加えて、未来枠ではノーブル・エンフォーサーやノーブル・アデルのように、パワー2000以下のクリーチャーを対策することが出来るカードがたくさん存在しています。
もちろん、パワー1000以下については簡単に対策されやすく、マグマティラノスや未来枠のローズ・キャッスルで対策されてしまう可能性も高いです。
そのため、【速攻】デッキでは、上記のようなパワーの低いクリーチャー対策に警戒する必要があります。
また、未来枠限定ですが、5000GTやディアボロスZのような、パワー5000以下のクリーチャーを実質出せなくさせる能力を持った、強力なクリーチャーも存在しています。
5000GTやディアボロスZが存在していると、大抵のデッキはほぼ罪になってしまうことがあるため、それを除去することが出来るカードやパワー6000以上のクリーチャーを採用する必要もあります。
もちろん、1弾環境なので、聖霊王アルカディアスを採用しているデッキも登場する可能性もあるため、光文明以外の呪文はアルカディアスによって封じ込められる可能性もあるということは覚えておいた方が良いかもしれません。
「タイムスリップ杯」専用のデッキの構築難易度について
「タイムスリップ杯」は1弾&BASICのカードを中心にして、2種類だけ未来枠を入れるということになるので、基本的には1弾&BASICのカードを中心にして戦う必要があります。
しかし、1弾のカードは、殆どのカードは後の弾で登場したカードによって環境落ちしたカードが多く、それによって使われなくなり、1弾のカードを分解してしまった人も多いかもしれません。既に1弾のカードを分解してしまった場合、1弾のカードを再び生成する必要が出てきますが、その場合、DMポイントの消費が激しくなるという難点が生じます。
ホーリー・スパークやナチュラル・トラップなどのような強力なS・トリガーはVRなので、生成する場合なら1枚800ポイントなので消費は少し激しくないですが、聖霊王アルカディアスやボルメテウス・ホワイト・ドラゴンなどのようにSRになっている1弾のカードを生成しようとすると、1枚2400ポイントになり、それを4枚集めようとすると、かなりのDMポイントを消費してしまいます。そのため、1弾のSRのカードが入ったデッキを作ろうとすると、DMポイントの消費に悩まされることが多くなります。だからといって、例えばクリスタル・ランサーなどのように、1弾環境では活躍したけど、後の環境では見られない1弾のSRのカードを生成しようとすると抵抗感を感じる人も多いでしょう。
そこで、初期から持っているBASICに注目してみます。BASICは最初から持っているということもあり、それらを使えば、1弾のカードが集まっていない状態でも、未来枠と併用することで構築することが出来ます。
しかし、BASICのカードでは、切り札扱いになっている高コストのクリーチャーの殆どが準バニラだったり、未来枠を使わないと軽量の進化元が少ない進化クリーチャーが目立ちます。しかし、BASICのカードの中でも、何気にとても強力な進化クリーチャーが存在しています。
それが、大昆虫ガイアマンティス。
この進化クリーチャーは、パワー8000以下のクリーチャーにブロックされないという、BASICのカードとしてはかなり強力な能力を持っています。それに加えて、ガイアマンティスの進化元には、1弾のカード限定でも、軽量クリーチャーであるスナイプ・モスキートなどが存在しているということもあり、意外にもガイアマンティスを中心にしたデッキは、1弾環境では無課金勢の味方として大活躍していました。
そのため、【白緑ガイアマンティス】デッキなら、これから「タイムスリップ杯」に参加したいと思っている人でも簡単に作れる可能性があるかなと思い、今回の「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】を作ることになりました。
「タイムスリップ杯」【白緑ガイアマンティス】のデッキ内容
4 スナイプ・モスキート
4 鎮圧の使徒サリエス
4 フェアリー・ライフ
2 ブルーレイザー・ビートル
4 青銅の鎧
2 光輪の精霊 ピカリエ
4 磁力の使徒マグリス
2 ピュアエアリアル
4 ブラッドウイング・マンティス
4 大昆虫ガイアマンティス
2 ナチュラル・トラップ
4 閃光の守護者ホーリー
※太字は未来枠
カード解説
4 スナイプ・モスキート
最軽量のガイアマンティスの進化元。攻撃すると強制でマナ回収をする他、ノーブル・エンフォーサーなどの攻撃制限にも引っかかってしまうため、基本的には攻撃するタイミングはマナ回収による手札補充に使うことが多く、大抵はガイアマンティスの進化元として使うことが多いです。
4 鎮圧の使徒サリエス
BASICで収録されている、2コストパワー3000のブロッカー。主に速攻対策として使う他、2ターン目にフェアリー・ライフを唱えられなかった場合の別の行動として使うこともあります。
4 フェアリー・ライフ
2コストでマナチャージ。基本的にこのカードでマナチャージして、4コストでクリーチャーを増やしながら手札を減らさないピカリエやマグリスに繋げます。
2 ブルーレイザー・ビートル
相手プレイヤーを攻撃できないデメリットが痛いですが、それを除いても、パワー4000なので灼熱波で除去されない点やパワーアタッカーを持っているので、相手のクリーチャーに攻撃して破壊させる担当として使いやすいです。さらに、種族の関係上、ガイアマンティスの進化元として使うことが出来ます。後述するソード・バタフライとは選択肢になることが多いでしょう。
4 青銅の鎧
フェアリー・ライフと比べるとコスト3ですが、マナチャージしながらクリーチャーを残せるため、次のターンには5マナ+クリーチャー1体の状況にすることが出来ます。主にもう一つのサブアタッカーであるブラッドウイング・マンティスに繋げるために使うことが多いです。
一応このクリーチャーもアタッカーとして使えますが、パワー1000なのでローズ・キャッスルなどで簡単に除去されやすいという難点が玉に瑕。
合計6枚 光輪の精霊 ピカリエ&磁力の使徒マグリス
バトルゾーンに出すと手札補充が出来るクリーチャーであり、前者はブロッカーを持っているので守りを固めることが出来る点で、後者は相手のシールドをブレイクすることが出来るため、アタッカーとして使えるという点で優秀なクリーチャーです。
手札を減らさないという共通点はありますが、役割が全く異なるため、この2種類については枚数調整がかなり必要なカードだと思います。
今回の構築では、バースト・ショットで除去されず、ノーブル・エンフォーサーで攻撃を無効化されないアタッカーを増やすという目的で、ピカリエを2枚、マグリスを4枚にしていますが、【速攻】デッキが多い場合や灼熱波を使うデッキが多い場合は、ピカリエ4マグリス2に調整すると良いかもしれません。
2 ピュアエアリアル
未来枠として採用したカード。バトルゾーンに出すと相手のクリーチャーをタップする能力は、BASICで収録されているコロンと同じ能力を持っていますが、こちらの場合はパワー2500と高いので、バースト・ショットやノーブル・エンフォーサー対策に使うことが出来ます。
地味にホーリー・フィールドでパワーが上昇すれば、灼熱波などの3000火力に対しても強くなるという利点もあります。
4 ブラッドウイング・マンティス
ガイアマンティスの代わりに使うサブアタッカー。5コストパワー6000であり、さらに攻撃した際にマナ回収(但し、探索である点に注意)をする能力を持つため、マナ回収できるアタッカーとして使えます。
基本的にマナチャージによってマナゾーンに置かれたガイアマンティスを回収する手段として使える他、5000GTを出されてしまった場合の最終手段として使うことがあります。
4 大昆虫ガイアマンティス
今回のデッキの切り札。パワー8000以下のクリーチャーにブロックされないという強力な能力を持っています。
パワー8500以上のクリーチャーはブロックされてしまいますが、そもそも1弾&BASICのカードでガイアマンティスをブロックして破壊するクリーチャーは天空の守護者グラン・ギューレと守護聖天ラディア・バーレしか存在していないので、未来枠でパワーが高いブロッカーを採用しているデッキ以外なら、実質ブロックされないフィニッシャーとして使うことが出来ます。
2 ナチュラル・トラップ
相手のクリーチャーをマナ送りにさせる呪文。
後述する罠の超人とは(未来枠の点も含めて)選択肢になることが多いです。こちらの場合、アルカディアスが存在していると唱えられないという欠点がありますが、出されるとほぼ詰みになりやすい5000GTを対策出来るという点が最大の利点になることがあります。
4 閃光の守護者ホーリー
未来枠として採用したカード。ホーリー・スパークと同じ能力を持ちながら、ブロッカーを持ち、さらに攻撃出来るという点もあって、まさにとても強いS・トリガー持ちのクリーチャー。防御面の強化に使えますし、パワー3500もあるので灼熱波で除去されないという利点もあり、ガイアマンティスを切り札にした【白緑ガイアマンティス】では確定枠で採用出来ます。
「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】の戦略
基本的にフェアリー・ライフor青銅の鎧でマナチャージしながら、サリエスやピカリエを出してブロッカーを増やしたり、ブルーレイザー・ビートルを出して、相手のクリーチャーの攻撃を躊躇させたりさせるという点が序盤の戦略になります。
フェアリー・ライフでマナチャージする場合、ライフ→ピカリエorマグリス→ブラッドウイング・マンティスを出してクリーチャーを増やしておきます。
青銅の鎧でマナチャージする場合、先にサリエスを出すことで、準備を整える前に攻撃してくる軽量クリーチャーをブロッカーで防ぐことが出来ます。
中盤以降になったら、進化元としてスナイプ・モスキートやブルーレイザー・ビートルを用意し、そのままガイアマンティスに進化させておきます。
後はガイアマンティスやサブアタッカーのブラッドウイング・マンティスで攻撃してフィニッシュを狙います。
スナイプ・モスキートや青銅の鎧は、ノーブル・エンフォーサーなどで攻撃制限されやすい点やバースト・ショットなどで除去されやすいという難点があるため、基本的にこのクリーチャーから先に攻撃して、S・トリガーによる除去によって攻撃回数が減らされないように工夫する必要があります。また、スナイプ・モスキートやブラッドウイング・マンティスは、攻撃するとマナ回収するので、マナ回収で手札補充が出来るという点も覚えておくと損はないかなと思います。
比較的単純な動きをするデッキなので、これから「タイムスリップ杯」に挑みたいと思う初心者でも扱いやすいデッキだと思います。
採用候補
このデッキでは採用候補として選んでいたものの、枠の都合で採用出来なかったカードについても紹介します。
ソード・バタフライ
BASICのカード。前述のブルーレイザー・ビートルは相手プレイヤーに攻撃できない難点があるため、どうしても相手のクリーチャーを攻撃したい場合に採用することがあります。しかし、元々のパワーは2000と低いため、ノーブル・エンフォーサーで攻撃制限されたり、バースト・ショットなどで除去されたりすることが多いため、基本的にブルーレイザー・ビートルよりも採用するのは稀になるかなと思います。
予言者コロン
BASICのカード。前述のピュアエアリアルと同じく、バトルゾーンに出すと相手のクリーチャーをタップすることが出来ます。
パワーが1000と低いため、簡単に火力などで除去されやすいという難点がありますが、未来枠を消費しないという点で使い分けが可能です。次に紹介する罠の超人などのような未来枠を採用する場合は、ピュアエアリアルと入れ替えで採用することがあります。
琥珀草
BASICのカード。S・トリガーを持っている点を除けば何も能力を持っていないですが、その代わり、パワー3000と少し高めなので、ノーブル・エンフォーサーの攻撃制限に影響されない点やバースト・ショットなどの2000火力に除去されないという点が利点になることがあります。コロンと同じく未来枠を消費ないという利点もあるため、罠の超人などの未来枠を採用する場合は、ピュアエアリアルと入れ替えで採用することがあります。
罠の超人
未来枠の1枚。前述のナチュラル・トラップの能力を持ったクリーチャー。基本的にナチュラル・トラップと同じ能力を持っていますが、クリーチャーなので、ナチュラル・トラップではマナ送り出来ないアルカディアスを除去できるという利点があります。しかし、パワー5000なので、5000GTで出せなくなってしまい、ほぼ詰みになりかねない状況になる場合もあります。また、未来枠であるため、ピュアエアリアルを前述のコロンor琥珀草に入れ替える必要があります。
鼓動する石版
未来枠の1枚。2マナでマナチャージすることが出来る呪文。それに加えて、そのカードがクリーチャーならパワー+2000されるので、例えばスナイプ・モスキートがノーブル・エンフォーサーで攻撃制限されている場合でも、このカードによってパワーが上昇して、スナイプ・モスキートが攻撃できるようになるという方法も可能です。
どうしても2マナでマナチャージ呪文を唱えて、3ターン目にピカリエやマグリスに繋げる方法をしたい場合にはこのカードを採用すると良いです。但し、このカードは未来枠なので、ピュアエアリアルをコロンor琥珀草に入れ替える必要があります。また、2マナのマナチャージ呪文が引けなかった場合、3ターン目にピカリエやマグリスを繋げることが出来ず、行動が遅れてしまうという点にも注意しないといけません(今回のデッキに青銅の鎧が採用しているのも、2ターン目にフェアリー・ライフが引けなかった場合の3ターン目の行動手段を増やすために採用している)。
「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】の変遷
最後に、自分が考えてみた「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】のデッキ内容の変遷についても紹介します。
未来枠が鼓動する石版&ホーリーの【白緑ガイアマンティス】
初めてX(旧:Twitter)で公開した時の「タイムスリップ杯」専用【白緑ガイアマンティス】。青銅の鎧を鼓動する石版に変更し、未来枠の関係でピュアエアリアルの代わりにコロンを入れています。
2マナのマナチャージ呪文を唱えて、確実にピカリエやマグリスに繋げるというルートにしています。
未来枠が罠の超人&ホーリーの【白緑ガイアマンティス】
こちらはナチュラル・トラップの代わりに罠の超人、ピュアエアリアルの代わりに予言者コロンを入れた形の【白緑ガイアマンティス】。
ナチュラル・トラップを入れた形の【白緑ガイアマンティス】とは異なり、5000GTを出されるとほぼ詰みになりますが、アルカディアスを出されても罠の超人で除去することが出来ます。
【おまけ】出来る限り安価で作ってみた【白緑ガイアマンティス】
出来る限り1弾のカードをブラッドウイング・マンティスのみにして、それ以外を最新パックの「天魔命導」とBASICのカードに限定させてみた【白緑ガイアマンティス】。
実はスナイプ・モスキートは1弾のカードですが、ホーリーや罠の超人が初収録された「天魔命導」で再録されています。
そのため、上記の構築は、1弾のカードであるブラッドウイング・マンティスを除いて、「天魔命導」のカード&BASICのカードに統一されているため、「天魔命導」でスナイプ・モスキート&ホーリー&罠の超人を集めておけば、ブラッドウイング・マンティスを生成するだけで、安価な【白緑ガイアマンティス】を作ることが出来ます。
但し、パワーが低いソード・バタフライや予言者コロンが入っている関係上、ノーブル・エンフォーサーなどに弱い難点が大きいため、安価で作れる【白緑ガイアマンティス】として意識した方が良いかなと思っています。
最後に
ここまで「タイムスリップ杯」専用の【白緑ガイアマンティス】について紹介しましたが、皆さんはどうでしたか。
【白緑ガイアマンティス】は、1弾のSRのカードを使わなくても、BASICのカードであるガイアマンティスを中心に戦うことが出来るため、1弾環境の時に無課金で作った時の感動が再び蘇る可能性も高いかなと思います。
【白緑ガイアマンティス】の戦略は、マナチャージしながら、相手の攻撃をブロッカーで守ったり、相手のクリーチャーをブルーレイザー・ビートルで破壊させたりして、最終的にはガイアマンティスやブラッドウイング・マンティスで攻めていくという簡単な戦略なので、これから「タイムスリップ杯」に挑みたい初心者でもオススメできるデッキかなと思います。
是非とも「タイムスリップ杯」専用のデッキを作りたい人が参考になってくれたらとても嬉しいかなと思っています。
それでは。
次回の「タイムスリップ杯」専用のデッキ紹介
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