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『少女☆寸劇オールスタァライト』で最も後味が悪すぎた話

『少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE-』のミニアニメ『少女☆寸劇オールスタァライト』。

スタァライトシリーズの中で唯一のミニアニメですが、その実態は、スタァライトシリーズに登場している舞台少女のキャラ改悪がかなり酷いアニメです。
アニメ版に登場した聖翔の舞台少女だけではなく、凛明館、フロンティア、シークフェルトの舞台少女も登場しているのですが、その舞台少女に至ってもキャラ改悪がかなり酷く、同じくキャラ改悪が酷かった『妖怪ウォッチ』でも真っ青で逃げてしまいそうなレベルで、『ラブライブ!スーパースター!!』第2期と共に、ブシロード関連作品の中では史上最悪レベルの評価になっている状況です(特にウィーン・マルガレーテ関連については流石に擁護が難しいレベルである)。

ラブライブ!スーパースター!! 第2期最終話より

『少女☆寸劇オールスタァライト』の最大の問題点として、キャラ改悪がかなり酷かったり、唐突な展開があったりということもあり、その点は『ラブライブ!スーパースター!!』にも受け継がれてしまっている部分も多いですが、『少女☆寸劇オールスタァライト』の話の中で、第4話、第5話、第14話については、流石に擁護不可能レベルであり、個人的にも最悪レベルの評価を付ける可能性が高いかもしれないと感じることが多いのです。

第4話「トップバッターは誰だ!?」

以前もこの話に関連する記事を何度も投稿しているのですが、恐らく、この話は、スタァライトシリーズはともかく、全てのアニメの中で最もキャラ改変が酷かった話だと思っています。もし、『少女☆寸劇オールスタァライト』がニコ生アニメアンケートで評価をされていたなら、間違いなく1の評価(とても良かった)が20%以下に記録する可能性が高かったのかもしれなかったですし、5の評価(良くなかった)が40%以上を記録していたのかなと思っていると感じています。
話の内容はかなり酷く、トップバッターの候補になったリュウ・メイファンが、同じくトップバッター候補になった夢大路栞に対して弱いと見下し、それに対して怒った栞がメイファンに対して言い争いをするという展開は、明らかに栞とメイファンが好きな人にとっては完全に違和感を感じることが多いのです。

似たような事例に『ラブライブ!スーパースター!!』第1期第7話&第8話の葉月恋も、他の話と比べると、性格がかなり悪くされたことがあったかなと思っています。

埼玉ベルーナドームライブで、恋の声優が、最初のアフレコの際に、恐らくスタッフの中に恋のアンチが存在していたと思われる可能性が高い運営から「葉月恋は、ラブライブファン全員から、嫌われる人でいてほしい」と指示されたということを発言していたことがありました。それを考慮して考えると、恐らく、オールスタァライトのスタッフの中に栞とメイファンのアンチがいて、栞とメイファンのアンチだったスタッフが制作していた可能性が高いのではと感じてしまうことが多いのです。
また、ほぼ似たような展開として『アサルトリリィふるーつ』第9話「あんず」が存在しています。

「あんず」の場合は良い展開がとても多く(栞とメイファンとは違い、今叶星と宮川高嶺はお互いに酷い事を言っていないし、その後に微笑ましい展開があったので、後味が良い展開になっている)、それもあって、「トップバッターは誰だ!?」は、完全に「あんず」の完全下位互換になっているのです。

第5話「愛してます!? 究極の演技力レヴュー!」

恐らく、この話で、オールスタァライトに対する印象が最悪レベルに達した可能性が高いと思われています。
前述の大不評になった第4話のフォローは全く存在していない上に、元々スタァライトシリーズではヒーロー不在のアニメであるのに、何故かこの話では、男性プロレスラーが登場するという、唐突な展開が含まれているのです。恐らく、この話以降、オールスタァライトを見限った人も少なくない可能性が高いのかなと思っています。
ヒーロー不在のアニメであるのに、男性プロレスラーなどの男性を登場させるという点については、明らかに批判されやすく、実際に『アサルトリリィふるーつ』第12話やラスバレの「デート・ア・リリィ」でも、その点で批判されていたことがあります。
確かに男性プロレスラーを出演させることで、新日本プロレスのアピールにも繋がると考えていた可能性が高いのではと思われたスタッフがいた可能性もあるかもしれませんが、それを考慮しても、そもそもヒーロー不在のアニメに男性プロレスラーが出演するのは完全に違和感が出ますし、大不評になった第4話の次に登場したということもあって、流石にそれでも擁護不可能だと思っています。

第14話「頼りないです!珠緒先輩!」

恐らく、オールスタァライトの評判を最悪レベルにさせた元凶の話であり、前述の『トップバッターは誰だ!?』と共に、この話が好きである人は全く存在していないと思っています。
田中ゆゆ子に厳しく注意できない巴珠緒に対して、言ってはいけない一言を言ってしまう秋風塁は、本来はとても仲が良い珠緒と塁が好きな人が見たら、絶対にショックを受ける可能性は間違いなく強いかもしれません。さらに、その後の珠緒の描写に至っても、第4話の栞とメイファンと同じく、キャラ改悪がかなり酷く、恐らく第4話&第5話と共に擁護不可能のレベルの評価になりやすいと思われます。
この話が公開された当初、スタリラ本編では凛明館がメインとなる、メインストーリーが更新されましたが、それを全く考慮していない話ということもあって、さらにオールスタァライトの評判を一気に下げた話だと感じることが多いです。

他にも問題点が多い話が多数存在している

オールスタァライトの中で最も問題視されている第4話、第5話、第14話の問題点についていろいろと話しましたが、それ以外にも、問題点が多い話も多数存在していて、例えば、

  • えるが号泣するという、スタリラ本編から入った人にとっては相当な違和感を感じる第2話「えるは謎のナビゲーター」

  • 何故か「いらすとや」のイラストが登場しているという点で唐突感が強い第9話「名言は誰のもの!?」

  • 第5話同様、第14話のフォローになっていない上に、夢大路文がお茶を吹き出すというシーンで違和感を感じる第15話「凛明館のティータイム」

  • 何故かメイファンが毒舌になっている関係で、これも明らかにメイファンのアンチであったスタッフが制作した可能性が高い第23話「これが気高き王者のしりとり!?」

…と、明らかにスタァライトシリーズの舞台少女に対する愛が全く感じられない話が非常に多く、ある意味、スタァライトファンでも黒歴史間違いなしの出来の悪さが非常に多いのです。
2019年では、『けものフレンズ2』や『異世界チート魔術師』のように評判が超絶悪い作品や、『トイ・ストーリー4』のように、賛否両論が激しい作品が存在していましたが、オールスタァライトは、ある意味、『けものフレンズ2』と同じレベルで、キャラ改悪の酷さもあって、史上最悪のアニメだと感じることが多いです。


一柳隊の異常な優遇(全13話中9話と多すぎである)や、オールスタァライトの問題点を引き継いでしまったとも言える第4話&第12話の存在もあって、個人的に評判が悪い『アサルトリリィふるーつ』でも、第3話『さくらんぼ』と第9話については、今叶星と宮川高嶺の百合が、ミニアニメでも丁寧に描かれているという点については評判がとても高く、その話の内容もとても面白く、微笑ましい展開になっているという利点があります。
その一方で、オールスタァライトは、殆どの話で、スタァライトシリーズに登場している舞台少女の愛が全く感じられない話が非常に多く、

特にシークフェルトの舞台少女にとっては、スタッフの中にシークフェルトの舞台少女のアンチが存在していたのかという疑問が生まれるほどの酷い扱いになっていて、シークフェルトの舞台少女が登場している全ての話で酷い展開になっているのも、本作の評価を大きく下げている原因だと思っています。

それに加えて、凛明館の舞台少女に至っても、第14話を筆頭にキャラ改悪がかなり酷く、その点もあって、本当にスタァライトシリーズの舞台少女に対する愛が全く感じられない作品に変貌してしまっているのです。
そのため、『少女☆寸劇オールスタァライト』は、スタァライトファンにとっても、そして、これからスタァライトシリーズを全てみたい人にとっては、完全にオススメできない作品だと思えます。当然、公式でも、2021年以降、この作品に対しては完全に黒歴史にしているため、結局、オールスタァライトの評判が上昇するということは全く存在していない状況です。
そのため、オールスタァライトは、流石に『けものフレンズ2』よりは到底及ばないが、アニメの出来としては、『ラブライブ!スーパースター!!』第2期と同じレベルで、出来が非常に悪すぎるアニメだと思っています。
もちろん、キャラ改悪の酷さも考えると、明らかにスタァライトシリーズの大失敗作と言っても過言ではないと思います。

そもそも、今に至っては、スタリラで本格的に登場した舞台少女を見たいなら、オールスタァライトを見るよりも、舞台版が存在していますし、

アニメーションPVも存在している(主役はシークフェルト中等部であるが)ので、オールスタァライトを見る価値は全く存在していないと思います。

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