『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)とドラグ・スザークの関係について

こんにちは。
今回は昨日判明された新規カード《龍月 ドラグ・スザーク/龍・ 獄・殺》と『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)の関係について説明しようと思います。
「《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》って『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に入れるの?」と思っている人のために参考になってくれたら幸いです。是非とも最後まで読んでください。

《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》の効果について

《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》は、水文明と闇文明を持ったツインパクトです。クリーチャー側の《龍月 ドラグ・スザーク》は、ムゲンクライム4を持っている他に、パワーは11000と高く、W・ブレイカーを持っています。また、バトルゾーンに出すと、GR召喚を4回行うことが出来ます。
呪文側の《龍・獄・殺》は、カード名の元ネタと思われるガ・リュザークの呪文側の《卍・獄・殺》の存在から除去効果を持つと思われやすいのですが、実際は全く異なり、カードを1枚引いて、手札を1枚捨てるという手札交換の効果を持っています。ただ、こちらでもGR召喚を1回行えるので、例えば《マジン 丁-二式》をGR召喚すれば、相手のクリーチャーを除去することが可能です。

但し、相手が選ぶので、確定除去が出来ない欠点がある

クリーチャー側も呪文側も、お互いにGR召喚を持っているため、活躍できる場所はアドバンス構築に限られるかなと思います。

『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)とドラグ・スザークとの相性は良いのか?

ここからは本題。今回の新規カードである《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》と『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)の相性について説明します。

○《堕魔 ドゥザイコGR》を呼び出せる、貴重なGR召喚持ちカード》

『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)では、アドバンス構築専用のデッキにして、《零龍》&《堕魔 ドゥザイコGR》を採用したデッキが存在しています。

アドバンス構築での『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)の切札
2枚より多く入れられるので、12枚全てをこのカードにすることも可能。

今まで『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)では、GR召喚をするカードが《手札の儀》しかなかったため、GR召喚はおまけという扱いになっていました。

唯一『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)でGR召喚が出来るカード

一応、《知識と流転と時空の決断》を入れて、GR召喚の方法を増やした構築もありますが、《知識と流転と時空の決断》のS・トリガー付与の条件のために、呪文を増やさないといけなくなるため、呪文メタに弱くなる欠点が出てきます。

一応、最大2回までGR召喚が出来るけどね。

今回の《龍月 ドラグ・スザーク/龍・獄・殺》は、クリーチャー側も呪文側もGR召喚を持つため、序盤から終盤まで、GR召喚を使うことが出来る上に、《知識と流転と時空の決断》のS・トリガー付与の為にデッキの構築を呪文に寄せるような構築にしなくても良いという利点があります。

○安定して魔導具を墓地へ置くことが出来る『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)の初動札

また、呪文側である《龍・獄・殺》は、2マナで発動することが出来る&GR召喚でドゥザイコGRを呼び出すことが出来る&墓地に魔導具を置くことが出来るため、初動札として使える利点があります。
「でも、初動札に《堕魔 ドゥリンリ》や《堕呪 ウキドゥ》があるけど……」と思う人もいますが、このカードの最大の利点としては、《堕呪 バレッドゥ》以来となる、最大2枚の魔導具をバトルゾーンor墓地に置くことが『安定した確率で』可能であるカードということです。

デッキの上からなので不確定になることが多い。
シールドなのでかなり不確定。

ドゥリンリは山札の上から1枚、ウキドゥはシールドから1枚を墓地へ送る効果である関係で、初動札として扱った場合、非公開ゾーンから墓地へ送らないといけないので、場合によっては1枚しかバトルゾーンor墓地に魔導具が置けない状況になることがあります。

特に序盤に山札の上やシールドからこれが落ちてしまったら……。

《龍・獄・殺》の場合は手札交換であり、公開ゾーンの一つである手札から魔導具を墓地へ送ることが出来るため、ドゥリンリやウキドゥとは異なり、安定して魔導具を手札から墓地へ送り、GR召喚でドゥザイコGRを呼び出せるので、高い確率で魔導具を2枚、バトルゾーンor墓地に用意することが出来ます。

《龍・獄・殺》のライバル

具体的には、カードを引く枚数が減った代わりにGR召喚が付いた《堕呪 バレッドゥ》ですね。

○ドラグ・スザークの効果が強烈

上の二つは呪文側の《龍・獄・殺》として使った場合の利点について説明しましたが、クリーチャー側のドラグ・スザークの場合にも利点が存在しています。初動札を持ちながら、ムゲンクライム4で出せる、高いパワーを持つクリーチャーはもちろんですが、何よりもバトルゾーンに出した時に発動する、GR召喚×4の効果が強力です。これにより、超GRからドゥザイコを4体GR召喚することが出来ます。
そして、そのGR召喚したドゥザイコGRや、ムゲンクライムでタップした魔導具クリーチャーを『無月の門』や『夢幻無月の門』の素材にして、デ・スザークやガル・ラガンザークを一気に召喚することが可能です。

『無月の門』の代表的なクリーチャー
ある意味『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)の神様

余談ですが、GR召喚したドゥザイコGRが4体が出揃うため、墓地にドラグ・スザークが2体いる場合、その4体を『無月の門』の素材にしないで、その4体をムゲンクライムでタップすることで、(8マナも必要になってしまうが)ドゥザイコGRを8体も用意することが出来ます。そこから『無月の門』や『夢幻無月の門』でデ・スザークやガル・ラガンザークを召喚することで、打点を調整することも可能です。
このようなことから、打点の調整が出来る点もドラグ・スザークの利点だと思います。

●GR召喚のデメリットを覚える必要がある

ドゥザイコGRは墓地に留まることが出来ない(超GRに戻ってしまう)ため、ドゥザイコGRが除去されてしまうと、最速3ターンでデ・スザークを出すことが不可能になってしまいます。また、ガル・ラガンザークを最速3ターンで出すことも難しくなります(一応《堕魔 グリギャン》の効果で、墓地に魔導具が3枚以上置くことが出来れば、最速3ターンで出すことも可能)。

やはり非常に重要なポジションである《堕魔 グリギャン》

また、GRクリーチャーに対するメタクリーチャーも非常に厄介です。特にこちらが先攻の場合でも間に合ってしまう《とこしえの超人》には気を付けた方が良いです。

『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)の切り札であるデ・スザークやガル・ラガンザークも墓地から召喚できなくなってしまうメタカードなので要注意。

●魔導具カードではない

これが『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)で採用した場合のドラグ・スザークの最大の欠点になるかなと思います。クリーチャー側のドラグ・スザークも、呪文側の《龍・獄・殺》も、魔導具を持っていないカードです。一応GR召喚でドゥザイコGRを呼び出せるので、それで魔導具を補うことが可能ですが、ドゥザイコGRについては前述した欠点を持つため、除去されてしまうと動きが遅くなることがあります。
また、魔導具ではないので、序盤にグリギャンの効果で墓地に置いた場合は、魔導具として数えられないため、場合によってはノイズになってしまうこともあります。

強力な効果だが、魔導具ではない《絶望と反魂と滅殺の決断》と立場が似ている。

●多色カード

マナ管理が難しい『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)ですが、ドラグ・スザークは水&闇文明の多色カードなので、必須カードであるガル・ラガンザークと併用する場合は、多色のバランスを考える必要が出てきます。
また、このような関係もあり、メタカードである《とこしえの超人》を早いターンで手札に戻すことが出来る《罪無 ズゴブ垓/堕呪 バケドゥ》とは採用枚数で喧嘩をすることもあるので、その点には気を付けた方が良いです。

こちらも優秀な効果を持っている。

採用枚数について

今回説明したメリットとデメリットを考えると、

  1. 5枚目以降のバレッドゥとして扱うということを考える。

  2. 多色カードなので、採用枚数はガル・ラガンザークやズゴブ垓と相談。

  3. 魔導具ではないので、魔導具ではないカードの枚数も要注意。

……という点をポイントにした方が良いかもしれません。
最初に、①の例を考えると、ドゥリンリやウキドゥよりも安定した初動札として扱うことが出来るということを考えることが出来るため、まずは初動札担当という形で、2~3枚採用するのがオススメです。
次に、②の例を考えた場合、ガル・ラガンザークを3枚にして、ドゥザイコGRがGR召喚しやすくなるということをポイントにして、デ・スザークを増やすことで、フィニッシャーの枚数や多色の枚数のバランスを整えることが可能になると思います。ズゴブ垓はどうしてもメタカードである《とこしえの超人》を手札に戻したい場合に採用するのがオススメかなと思います。
最後に、③の例を考えた場合はかなり難しくなります。
例えば、ガル・ラガンザークを3枚、デ・スザークを2枚、ガ・リュザークを2枚にした場合でも、

  • デ・スザーク 2枚

  • ガ・リュザーク 2枚

  • ガル・ラガンザーク 3枚

  • 絶望と反魂と滅殺の決断 2~3枚

  • ラビリピト 3枚

……で非魔導具カードが合計12~13枚になります。これに非魔導具カードであるドラグ・スザークを2枚採用すると、開発部セレクションデッキ『水闇魔導具』で採用されている非魔導具カードの枚数(13枚)よりも多くなってしまいます。非魔導具カードを多く入れすぎてしまうと、グリギャンの効果で非魔導具カードが墓地へ置かれる確率が高くなってしまうため、採用枚数は要注意した方が良いです。
以上のようなことから、『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)におけるドラグ・スザークは、安定を重視する場合なら2枚採用、安定した初動札が欲しい場合なら3枚採用の方がオススメだと思います。

まとめ

『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)とドラグ・スザークとの相性の良さについて、ここまで説明してきましたが、いかがでしたか?
結論から言うと、確かにドラグ・スザークは魔導具カードではないですが、アドバンス構築での『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)では、ドゥザイコGRをGR召喚することが出来る、貴重な手札交換の初動札として扱えるため、採用する価値はあるかなと思います。
フル投入する場合は、前述の説明で考えた場合は、デッキの枠をうまく考えないといけませんが、2~3枚採用の場合ならあまり問題はないかなと思います。『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)に採用した場合、序盤は貴重な初動札、終盤はアタッカーとして扱える点をうまく活かせば、きっとドラグ・スザークを使いこなせると思います。

それでは。


6月2日追記
『水闇魔導具』(『青黒魔導具』)と、ドラグ・スザークと相性の良いカードである《蒼き覚醒 ドギラゴンX》や《卍夜の降凰祭》の関係についてを説明した記事も投稿しました。今回の記事を含めて、そちらも読むと、さらに理解度が深まるかもしれないので、ぜひ読んでくださいね。

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