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デュエプレの特殊ルール「タイムスリップ杯」で活躍できる、「タイムスリップ杯」専用【黒赤ゼロ・フェニックス】の解説

皆さん、こんにちは。

今回の記事は、デュエプレの特殊ルールの一つである、「タイムスリップ杯」で活躍できると思われるデッキ紹介第3弾です。
デュエプレの特殊ルールである「タイムスリップ杯」の構築ルールや「タイムスリップ杯」で予想される環境については、前々回の【白緑ガイアマンティス】が紹介されている記事も参照にしてください。また、前回の記事ではタイムスリップ杯専用の【緑単インセクト】も紹介しているので、そちらもぜひ!

さて、今回紹介する、「タイムスリップ杯」専用デッキは、【黒赤ゼロ・フェニックス】です。
前々回と前回ではBASICのカードの中でも圧倒的に強力な能力を持つガイアマンティスを使ったデッキを紹介していました。

1弾環境の無課金勢の味方

今回紹介するデッキは、9弾EXで登場したSRのカード、ゼロ・フェニックスを切り札にしたデッキです。

かつて環境で活躍した実績を持つ進化Vクリーチャー。

実はこのカード、とあるカードと一緒に使うことで、1弾環境が中心となる「タイムスリップ杯」でも簡単にゼロ・フェニックスを降臨させることが出来ます。最速で4ターン目に出すことが出来る上に、シールド焼却や離れた際のハンデス能力を持っているということもあり、「タイムスリップ杯」でも活躍できる性能であると感じます。
なお、今回のデッキも、前々回の【白緑ガイアマンティス】、前回の【緑単インセクト】と同じく、出来る限り、生成する際のDMポイントの消費が激しい1弾のSRのカードをあまり採用しないようにして、最初から持っているBASICのカードや1弾の低レアカードを中心にして構築するようにしています。

「タイムスリップ杯」【黒赤ゼロ・フェニックス】のデッキ内容

  • 4 ねじれる者ボーン・スライム

  • 4 凶戦士ブレイズ・クロー

  • 4 火炎流星弾

  • 4 臓裂虫テンタイク・ワーム

  • 4 ブラッディ・イヤリング

  • 4 奇襲兵ブルレイザー

  • 4 不死身男爵ボーグ

  • 4 伊達人形ナスロスチャ

  • 4 解体屋ピーカプ

  • 4 暗黒凰ゼロ・フェニックス

※太字は未来枠

上記のデッキ内容を見れば分かる通り、今回のデッキは、ゼロ・フェニックスを除いてレアリティがUC以下orBASICのカードに統一しています。

カード解説

4 ねじれる者ボーン・スライム

1マナの攻撃出来る闇文明のクリーチャー

1マナの闇文明のクリーチャーであり、相手プレイヤーに攻撃出来るということもあって、2ターン目にシールドブレイクすることが出来るクリーチャー。後述するブレイズ・クローとは異なり、攻撃は強制ではないので、S・トリガーが怖い場合は攻撃せずにブロッカーとして使うのも良いかもしれません。

4 凶戦士ブレイズ・クロー

速攻の代名詞

こちらも2ターン目で相手のシールドをブレイクすることが出来るクリーチャー。ボーン・スライムとは異なり、攻撃は強制なので、S・トリガーの被害に遭いやすいという点には注意が必要です。

4 火炎流星弾

ブロッカーを簡単に除去させる呪文

【黒赤ゼロ・フェニックス】に入っている唯一の呪文。相手のパワー6000以下のブロッカーを除去させるという、ビートダウンデッキでは邪魔になりやすい軽量ブロッカーを簡単に除去させることが出来ます。ゼロ・フェニックスで攻める場合でも、ブロッカーが邪魔になることがあるため、そのブロッカーを除去させるために使うことがあります。

4 臓裂虫テンタイク・ワーム

1弾のボーン・グールでも可能。

コスト2のバニラその1。1弾のボーン・グールでも代用可能です。後述する飛行男とは選択肢になりますが、こちらの場合はマグマティラノスやローズ・キャッスルに除去されないという最大の利点があります。

1弾環境のパワー1000以下の全体除去担当
パワー1000以下のクリーチャーが壊滅される城

4 ブラッディ・イヤリング

逆スレイヤーのブロッカー

バトルの後に破壊されてしまうものの、パワー4000のブロッカーなので、相手のデッキが【速攻】デッキだった場合の対策札として使えます。また、灼熱波で除去されないという利点もあります。

4 奇襲兵ブルレイザー

ちぇいや、ちぇいや、ちぇいやー!

デメリット能力は癖が強いものの、パワー3000であるため、バースト・ショットなどの2000火力で除去されず、ノーブル・エンフォーサーの攻撃制限も無視できるという利点を持っています。そのため、ゼロ・フェニックスの進化元として使う場合、このクリーチャーを優先的に召喚すると良いです。

4 不死身男爵ボーグ

ゲットとは異なり、強制攻撃ではない

2コストのバニラ②。こちらは火文明であり、さらにゲットとは異なって攻撃が強制ではないため、強制攻撃が原因でS・トリガーを発動させられてしまうという難点が無いという利点があります。そのため、ゼロ・フェニックスの進化元としては、前述のブルレイザーの5枚目以降のカードとして使うことが出来ます。パワー2000なのでマグマティラノスやローズ・キャッスルで一掃されないという点も利点になります。

4 伊達人形ナスロスチャ

未来枠の1枚であり、「タイムスリップ杯」専用の【黒赤ゼロ・フェニックス】が出来るきっかけになったナス。バトルゾーンに出す、コストが大きいカードを山札から1枚墓地へ置くことが出来ます。このデッキで最もコストが大きいクリーチャーはゼロ・フェニックスだけなので、確実にゼロ・フェニックスを墓地へ置くことができるので、後はバトルゾーンに火文明のクリーチャーが存在していれば、最速4ターン目にゼロ・フェニックスを降臨させることが出来ます。
そのため、このカードが引けるかどうかで勝負が変わってくると思います。

4 解体屋ピーカプ

1弾環境で使われたエグゼドライブの場合、手札に勝手に戻ってしまう関係上、ゼロ・フェニックスとの相性が若干悪いため、エグゼドライブの代わりに、バトルゾーンに残れるスピードアタッカーであるピーカプを採用しています。但し、パワー1000なので、ローズ・キャッスルを出されるとバトルゾーンに出せないという点が難点になることが多いです。

4 暗黒凰ゼロ・フェニックス

【黒赤ゼロ・フェニックス】の切り札。ナスロスチャを使えば、最速4ターン目にこのクリーチャーを降臨させることが出来ます。
パワー11000のW・ブレイカーでありながら、召喚酔いなしでシールド焼却出来るので、実質1弾環境から登場していたボルメテウス・ホワイト・ドラゴンよりも早くシールド焼却を狙うことが出来ます。
バトルゾーンに離れた際にはハンデスを狙うことも可能であり、ある意味、相手に大きなプレッシャーを与えることが出来る切り札と言っても過言ではないかなと思います。

「タイムスリップ杯」専用【黒赤ゼロ・フェニックス】の戦略

【黒赤ゼロ・フェニックス】を使う場合、初期手札や相手のマナを見て、どのようにして動くかが焦点になります。
基本的には【黒赤速攻】のような感じで動いてビートダウンするか、ナスロスチャでゼロ・フェニックスを墓地へ置き、ゼロ・フェニックスをコスト踏み倒ししてシールド焼却を狙うかという感じで戦略をうまく使い分ける必要があります。
相手のS・トリガーが少ないデッキに対しては速攻で一気に攻めていき、逆に相手のS・トリガーが多いデッキに対しては、ゼロ・フェニックスで一気に攻めていくという点で使い分けていくと良いでしょう。

なお、ゼロ・フェニックスを狙う場合は、強制攻撃がデメリットになるブレイズ・クローは1ターン目に使わないようにすること。強制攻撃が原因で相手のS・トリガーが発動する確率が高くなってしまうためです。
ナスロスチャで闇文明のクリーチャーが揃うので、後は火文明のクリーチャーを並べておけばよいため、基本的には、

  1. 2ターン目にブルレイザー(手札にない場合はボーグ)を召喚

  2. 3ターン目にナスロスチャを召喚し、山札からゼロ・フェニックスを墓地へ。

  3. 4ターン目にゼロ・フェニックスを、ブルレイザー&ナスロスチャを進化元にしてコスト踏み倒しでバトルゾーンに出す。

という感じにすれば、簡単に4ターン目にゼロ・フェニックスを降臨することが出来ます。

なお、このデッキではパワー5000以下のクリーチャーが多いため、5000GTを出されてしまうとその時点で詰みが確定します。そのため、5000GTを出される前に、ゼロ・フェニックスなどを出して、決着をつける必要があります。

最も警戒するべきクリーチャー

採用候補

このデッキでは採用候補として選んでいたものの、枠の都合で採用出来なかったカードについても紹介します。

双神兵カミカゼ

S・トリガーを持つ準バニラ

S・トリガーを持っている関係で、相手ターンにバトルゾーンに出せる可能性を持つクリーチャー。そのため、ナスロスチャを出した後の相手ターンで運よくS・トリガーを発動してバトルゾーンに出せば、次の自分のターンにゼロ・フェニックスを降臨させるという不意討ちを狙うことも可能です。但し、パワーが低く、ローズ・キャッスルなどで除去されやすいという難点があるため、採用候補にしています。

飛行男

破壊されるとハンデス

テンタイク・ワームとは選択肢になるクリーチャー。パワーは1000と低いですが、ローズ・キャッスルが存在している状態でこのクリーチャーを出せば、即時にハンデスを狙うことも可能です。ローズ・キャッスルに除去されない前述のテンタイク・ワームとは選択肢になります。

ボルカニック・アロー

自分のシールドを減ってしまうが、コスト2で6000火力が狙える。

シールドが減ってしまうという難点がありますが、相手のパワー6000以下のクリーチャーを除去することが出来るため、相手の速攻デッキが多い環境の場合になった場合はこのカードが採用候補になります。自分のシールドが減ってしまうという難点も、盾落ちしたゼロ・フェニックスを墓地へ送る方法として使うことも可能です。ブロッカー対策が出来る火炎流星弾とは選択肢になります。

襲撃者エグゼドライブ

ピーカプとは異なり、元々のパワーが2000なのでローズ・キャッスルで除去されないという利点があります。しかし、ターン終了時にはバトルゾーンに戻ってしまうため、残念ながらゼロ・フェニックスとの相性は悪いです。

汽車男

ハンデスが出来るクリーチャー

ハンデスを狙うことが出来るS・トリガー持ちのクリーチャー。相手ターンに闇文明のクリーチャーを展開したい場合に使うことがあります。

暴食虫グレゴリア・ワーム、カルドザウルス

準バニラだが、パワーに着目すれば……。
こちらも同じく。

S・トリガーを持っているけど準バニラ。しかし、パワーは3000と高めであり、バースト・ショットなどに除去されないという点を考えると、一応採用候補になるかも……?

デーモン・ハンド

5000GT対策

前述したように、このデッキのクリーチャーのパワーが低めであることもあり、5000GTを出されてしまうと完全に詰みになってしまいます。そのため、5000GT対策のためにこのカードを採用すると良いかもしれません。

怨念怪人ギャスカ

未来枠の1枚。ナスロスチャと入れ替えで採用することが多いです。自分の手札を一気に捨ててしまう能力を持っていますが、その際に、手札にゼロ・フェニックスがあれば、それを墓地へ置くことが可能です。
そのため、1ターン目にブレイズ・クロー、2ターン目にギャスカを出すことで、最速3ターン目にゼロ・フェニックスを狙うことが出来ます。
しかし、その場合、

  • 1ターン目にブレイズ・クローを強制攻撃しないといけないので、S・トリガーに引っかかってしまう場合がある。

  • ギャスカを使った場合になると自分の手札が0枚になってしまうので、ゼロ・フェニックスが出せなかった時点で相当不利な状況になる。

という状況もあり得るため、安定性を持つナスロスチャを優先しました。安定性の場合ならナスロスチャの方が上回っていますが、爆発力ならギャスカの方が良いので、安定性or爆発力で選択すると良いかもしれません。

「タイムスリップ杯」専用【黒赤ゼロ・フェニックス】の変遷

最後に、これまでX(旧:Twitter)で公開した、以前の「タイムスリップ杯」専用【黒赤ゼロ・フェニックス】の構築について紹介します。

初めて公開した時の「タイムスリップ杯」専用の【黒赤ゼロ・フェニックス】。S・トリガー持ちのクリーチャーを大量に採用しているため、相手の速攻に対してうまく対応しやすい構築になっています。
また、この構築ではデーモン・ハンドを入れています。今回紹介したデッキにはデーモン・ハンドが入っていませんが、5000GT対策のことを考えると、デーモン・ハンドを入れるのもありかもしれません。

BASICのカードを中心にして作ってみた、安価で作れる「タイムスリップ杯」専用の【黒赤ゼロ・フェニックス】。ゼロ・フェニックスを除けば、1弾のカードはブレイズ・クローとボーン・スライムのみ、それと未来枠、つまり、ナスロスチャやゼロ・フェニックス以外はBASICのカードで統一されています。
安価で作れるという利点はありますが、パワー2000以下のクリーチャーが多いため、ノーブル・エンフォーサーに完全に引っかかりやすいという難点がありますし、バースト・ショットで全滅される可能性もあるということを考えると、安価で作れる「タイムスリップ杯」専用の【黒赤ゼロ・フェニックス】として意識した方が良いかなと思います。

最後に

ここまで「タイムスリップ杯」専用の【黒赤ゼロ・フェニックス】の紹介をしましたが、皆さんはどうでしたか。
ナスロスチャを使えば、最速4ターン目にゼロ・フェニックスを降臨することが出来るため、早い段階でシールド焼却を狙うことも可能であり、「タイムスリップ杯」専用の【黒赤ゼロ・フェニックス】も「タイムスリップ杯」では強力なデッキになる可能性を秘めています。
速攻デッキのような感覚で戦うか、ゼロ・フェニックスで戦うかについては初期手札や相手のマナをよく見ないといけないため、判断力が重要となるデッキですが、うまく使いこなせば強いデッキになる可能性もあるかなと思います。
ゼロ・フェニックスを除けば、低レアのカードが多いので、これから「タイムスリップ杯」専用のデッキを作りたい人でも作りやすいデッキになるかなと思いますので、是非とも作ってみてくださいね。

それでは。

次回の「タイムスリップ杯」専用のデッキ紹介

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