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ユニバース型青黒魔導具デッキの考察

いつもお疲れ様です。
今回はユニバースを採用した青黒魔導具デッキについて考察してみようかなと思います。
デッキとしては青黒魔導具ですが、今回はとある入賞デッキレシピを参考にしている関係で、一般的な青黒魔導具や黒魔導具と比べると、構築内容が非常に異なります。なので、この記事を読んでみて、是非とも構築の参考にしてくれたら嬉しいと思っています。

ユニバース型の魔導具デッキとは

デ・スザーク、ガ・リュザーク、ガル・ラガンザークなどのドルスザクは、『無月の門』でコストを支払わずに召喚をする際、魔導具の上にドルスザクを置くことがあります。

例えば、デ・スザークの場合、『無月の門』で魔導具4枚の上に重ねる。

ドルスザクが2体存在していると、クリーチャーの下に4枚以上カードがあるクリーチャーが2体存在するようになります。
つまり、これで合計10枚になるため、その2体を進化元にして《無限銀河ジ・エンド・ユニバース》に進化させて、そのまま『メガメテオバーン10』の条件を満たしてエクストラウィンを目指すという形がユニバース型の魔導具デッキです。

色は光文明なので、闇文明や水文明を扱う魔導具デッキとは色が全く合いませんが、墓地に存在していれば、法と契約の秤を使用することで簡単に蘇生することが出来ます。

通常、ユニバースも法と契約の秤(モンテス)も魔導具を持たないため、普通の魔導具で使う場合はサブプランとして採用することが多いということが現状になっていました。しかし、モンテスなどの種族に魔導具を追加することが出来るミョウオウの登場により、モンテスやユニバースをメインにしている魔導具デッキも作りやすくなりました。

ユニバースを採用した魔導具デッキは、ユニバースを採用しない場合の主流になることが多い零龍を全く使用しない関係でオリジナル構築で作ることも可能です。なので、オリジナル構築でも強い魔導具デッキを作ることが可能です。

8月15日以降の環境について

8月15日以降、環境の主流になると思われるデッキとして、最も意識しておくべきデッキは以下の三つです。

  • 赤単我我我

  • 赤緑アポロヌス

  • ガイアハザード退化

特に赤単我我我と赤緑アポロヌスの存在から、ビートダウンで3ターンキルを狙うデッキが主流になる可能性が高くなります。
通常、黒魔導具では、安定したルートで目指す場合は、3ターン目にドルスザクを出すことが多いです。ですが、赤単我我我と赤緑アポロヌスは、3ターンキルを狙うことがあるため、先攻を取られてしまうと、確実に間に合わない可能性が高くなります。特に今回紹介するユニバース型の魔導具デッキでは、最速5ターン目にならないとエクストラウィンが不可能なので、3ターンキルが可能である赤単我我我と赤緑アポロヌスの存在が非常にネックになります。

一応ザンバリーを使えば最速2ターン目でドルスザクを出せることもありますが、手札を捨てる関係上、長期戦になった場合は弱くなってしまうことも多いです。
このようなことから、3ターンキルのデッキが多い環境になると予想されるため、魔導具デッキは少し逆風が吹いている状態です。
ガイアハザード退化に対しても、現時点でガイアハザードを出されてしまった場合の対応法が魔導具にはあまり存在していないため、ガイアハザードに対するメタカードを探す必要があります。

一応、ガイアハザードを出されてしまった場合でも、カージグリを使えば、簡単にバウンスすることが出来ます。
以上のようなことを考えると、3ターンキルを狙うことが多いデッキに対してもうまく対応することが出来る且つガイアハザードを出されてしまった場合でもうまく対応できる構築が重要になるかなと思います。

デッキ内容

3 《堕魔 ドゥポイズ》
4 《ルソー・モンテス/法と契約の秤》
4 《堕呪 カージグリ》
4 《魅力医 ミョウオウ》
4 《堕魔 ヴォガイガ》
3 《追憶人形ラビリピト》
4 《戯具 ヴァイモデル》
3 《絶望と反魂と滅殺の決断》
2 《無限銀河ジ・エンド・ユニバース》
1 《卍 デ・スザーク 卍》
4 《ガル・ラガンザーク》
2 《撃髄医 スパイナー》
2 《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》

過去に別の人が入賞したデッキレシピと完全に同じ構築ですが、個人的にもこっちの方が良いかなと思いました。
デッキ内容としては、黒魔導具や青黒魔導具のような感じがしていますが、通常の構築と比べるとかなり異質な構築になっています。
通常、例えば黒魔導具の戦法の場合、1ターン目や2ターン目にザンバリーやドゥリンリで墓地肥やし。

3ターン目にグリギャンやミョウオウを出して、すぐに『無月の門』でドルスザクを出すという戦法が有名です。

そして、墓地に落ちた魔導具に対しても、ヴォーミラで蘇生する等の様にして、盤面をコントロールすることが黒魔導具の主流だと思います。

ですが、前述したように、8月15日以降の環境は、3ターンキルのデッキが多くなると予想されるため、後攻の場合は間に合わない場合も多くなります。黒魔導具はS・トリガーがかなり少ない構築が多いため、3ターンキルを狙うデッキに対しては、防御力の低さが原因で、簡単に3ターンキルされる可能性もあります。青黒魔導具の場合はS・トリガーが増えますが、バウンスが中心になるため、その場しのぎにしかならない場合も多いです。
今回紹介するデッキでは、黒魔導具の主流であるザンバリー、ドゥリンリ、ヴォーミラを一切入れず(このデッキに入っている黒魔導具も、ドゥポイズ、ミョウオウ、ヴォガイガのみ)、代わりに水文明の魔導具(こちらも、このデッキに入っている青魔導具はカージグリだけで、黒青魔導具の主流になっているバレッドゥは入れていない)を含めたS・トリガーをたくさん採用することで、防御力を高めているため、3ターンキルを狙うデッキに対してもうまく対応できるデッキになっています。つまり、受け性能が非常に高くなっている青黒魔導具デッキにしています。

デッキ解説

3 《堕魔 ドゥポイズ》

最速2ターン目で除去を行うことが出来るクリーチャー。主にメタクリーチャーの除去をすることが多いです。
ヴァイモデルの効果で蘇生すれば、相手のターンに(相手依存とはいえ)除去することも出来るので、その点にも覚えておくと良いかもしれません。
受け性能がかなり高くなったとはいえ、とこしえやアプルに弱い点は変わらないので、これらを意識することも重要になるかなと思います。

赤単我我我ではブレイズ・クローなどのような1マナクリーチャーを除去することが出来ます。そのため、速攻デッキに対してもうまく対応できるカードだと思います。

4 《ルソー・モンテス/法と契約の秤》

主に呪文面を使ってユニバースを蘇生する目的がメインになるこのカードですが、クリーチャー面も非常に優秀。手札1枚をコストにしてハンデスをすることが出来るので、手札にある魔導具やマフィ・ギャングをコストにして墓地肥やししながらハンデスすることも出来ます。手札にある重要なカードをハンデスすることが出来る可能性を持つため、序盤から終盤まで活躍することが出来ます。闇文明のカードなので、ヴォガイガで回収出来る点も大きなポイントです。

4 《堕呪 カージグリ》

唯一の水文明の魔導具。これがないと、ガイアハザードを出された時の対応法がほぼないと言っても過言ではないです。コストに関係なくバウンスをすることが出来るため、一発でガイアハザードを手札に戻すことが出来ます。それ以外でも、相手のクリーチャーをバウンスする関係上、速攻デッキを相手にした場合のデッキに対しては防御札として活躍することが出来ます。

4 《魅力医 ミョウオウ》

今回のデッキでは、魔導具はこれとドゥポイズ、ヴォガイガ、カージグリしかない上に、マフィ・ギャングがかなり多いため、このカードの出番が非常に多いです。墓地肥やし効果を持っている他、バトルゾーンと墓地にあるマフィ・ギャングに対して、種族に魔導具を追加する効果を持っているため、これを使うことで、種族に魔導具がないマフィ・ギャングに対しても。『無月の門』の素材に使うことが出来ます。このカードを維持できるかが大きな焦点になることが多いです。

4 《堕魔 ヴォガイガ》

墓地肥やし&回収効果を持っているため、墓地にある法と契約の秤やミョウオウを回収することが出来ます。終盤になった時に法と契約の秤が墓地にある場合はこれを使用することを意識しておきます。注意点として、このカードのコストは4なので、後述するダークネス以外では蘇生することが出来ないため、その点には注意が必要です。

3 《追憶人形ラビリピト》

ハンデス効果を持っている他、コスト8以上のクリーチャーを召喚した時に、相手の手札を全てハンデスする効果を持っているため、各ターンの終了時に『無月の門・絶』で出せるガ・リュザークとの相性が非常に良いです。但し、このカードはマフィ・ギャングを持っていないので、ミョウオウの効果で墓地に存在していても魔導具を追加することが出来ません。そのため、序盤にこのカードが墓地に落ちてしまうと、場合によっては速度が落ちてしまう可能性がある点も意識しておく必要があります。

4 《戯具 ヴァイモデル》

墓地肥やしと蘇生効果を持つS・トリガー。このカードを使うことで、墓地にあるミョウオウを出すことが出来るため、ミョウオウの効果でこのカードが魔導具になります。そこから『無月の門』の素材として扱うことが出来るため、ミョウオウとの相性が非常に良いです。
ヴァイモデルとミョウオウのコンボを使う場合、以下のルールを意識しておく必要があります。

例えば、自分のバトルゾーンにヴァイモデルとミョウオウがいて、墓地にガル・ラガンザーク2体を含む6枚の魔導具があるとします。まず、『夢幻無月の門』を発動し、ヴァイモデルと3枚の魔導具の上にガル・ラガンザークをコスト踏み倒しします。ガル・ラガンザークは魔導具を追加されている関係で、そのまま連鎖して『夢幻無月の門』を発動することが出来ますが、その際に、バトルゾーンにあるガル・ラガンザークとミョウオウ+墓地の魔導具2枚よりも、ガル・ラガンザークorミョウオウ+墓地の魔導具3枚を素材にした方が良いです。ガル・ラガンザークとミョウオウを両方とも素材にしてしまうと、ガル・ラガンザークの下にあるカードの枚数が8枚にしかならないため、ユニバースのエクストラウィンが出来ません。

3 《絶望と反魂と滅殺の決断》

ハンデスや蘇生、さらに除去と器用な動きをすることが出来る、強力な呪文。このカードで墓地からミョウオウやヴォガイガを蘇生することが出来るため、非常に優秀な呪文です。さらに、墓地から唱えることが出来る上に、墓地から唱えると山札の下に戻ることが出来るため、場合によっては山札切れを防ぐ手段に繋げることが出来ます。但し、呪文であるため、ミョウオウの効果で魔導具を追加することが出来ない点には注意が必要です。

2 《無限銀河ジ・エンド・ユニバース》

このデッキのフィニッシャー。法と契約の秤で蘇生して、そのままメガメテオバーン10でエクストラウィンを狙うのがこのデッキのフィニッシュ手段になります。終盤にこれが墓地に落ちているかどうかが焦点になるかなと思います。当たり前ですが、このカードはフェニックスなので、ミョウオウの効果で魔導具を追加できません。

1 《卍 デ・スザーク 卍》

元祖『無月の門』。ビートダウンデッキに対しては、タップイン効果を持つこのカードを優先して出すことがあります。一方で、ヴァイモデルとミョウオウのコンボでドルスザクを出す際は、こちらを出すよりも、後述するガル・ラガンザークを優先して出すことが多いため、5枚目以降のガル・ラガンザークとして扱うことが多いです。

4 《ガル・ラガンザーク》

『夢幻無月の門』を持っているため、バトルゾーンに魔導具が1枚だけの場合でもコスト踏み倒しで召喚することが出来ます。呪文耐性を持ち、相手のターン限定でコスト踏み倒しメタを持つ効果も非常に優秀。さらにブロッカー持ちである点も非常に重要になります。ヴァイモデルとミョウオウのコンボでは、S・トリガーで出されたヴァイモデルの効果で墓地肥やしした後、ミョウオウを蘇生することで、このカードを出すことが可能で、最終的にはブロッカーを2体増やすことが出来ます。

2 《撃髄医 スパイナー》

S・トリガーで除去を行うことが出来るクリーチャー。さらに、スーパー・S・トリガーでコスト4以下のクリーチャーを蘇生することも可能です。パワーダウン効果についてですが、3回行うことが出来るため、小型クリーチャーを一気に全滅させることが出来る可能性もあります。コストが非常に重めなので、手札にある場合はモンテスのハンデス効果のコストに使いましょう。
この点についてはミョウオウによって魔導具を得ることが出来る、強力なS・トリガーを持ったマフィ・ギャングとして採用していますが、場合によっては他のS・トリガーに入れ替えるのもありかなと思います(詳しくは『採用候補』を参考)。

2 《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》

『無月の門・絶』の効果の発動タイミングの関係上、各ターンの終わりにならないと出すことが出来ませんが、代わりにラビリピトとの相性が良く、どうしてもビートダウンしないといけなくなった際には、このカードをコスト踏み倒しして、ラビリピトのハンデス効果で、シールドブレイクによって得た相手の手札をハンデスすることも可能です。速攻デッキに対しては使いにくいこともあるので、その際はモンテスのハンデス効果のコストとして扱い、ミョウオウの効果で魔導具を追加させて、『夢幻無月の門』の素材として扱う方が良い可能性もあります。

戦法

基本的な戦法

基本的には、モンテスのハンデス効果で相手の手札を減らしたり、ミョウオウの効果で墓地肥やしをしたり、ドゥポイズの除去効果で相手のメタクリーチャーを除去することが序盤の動きになります。一般的な黒魔導具とは異なり、ザンバリーやドゥリンリがないので、動きとしては非常に遅めですが、その代わりS・トリガーがかなり多いため、防御力としては問題ないと思います。特に、序盤からヴァイモデルがS・トリガーで出てくれば、ヴァイモデル→ミョウオウのコンボで、一気に墓地肥やしした後にドルスザクを出すことも出来るため、不意打ちで2ターン目に出ることもある場合もあります。
モンテスのハンデス効果でコストにするカードとしては、基本的には手札に来てしまったスパイナーや、ダークネスで蘇生することが出来ないヴァイモデルなどがコストになることが多いです。ビートダウンデッキの場合は相手のマナを制限させるガ・リュザークが、コントロールデッキの場合はタップイン効果を持つデ・スザークが使いにくくなるため、そちらもコストにすることも意識しておく必要があります。
中盤になったら、ドルスザクで盤面をコントロールしていきます。このデッキでは最速3ターン目に出すよりも、他のカードで相手の行動を減らすことを重視しているため、ハンデスを持つモンテスやラビリピト、ダークネスを使って相手の手札を減らすことも重要になります。相手に攻撃された場合はS・トリガーでうまく対応します。
ドルスザクが2体揃った場合や、ドルスザクの下にカードが9枚以上ある場合になったら、法と契約の秤を発動して、ユニバースを蘇生し、そのままエクストラウィンを狙います。法と契約の秤が墓地にある場合でも、ヴォガイガで回収できるので、その点も覚えておきましょう。
なお、ユニバースのエクストラウィンを狙うので、どうしてもビートダウンしないといけなくなった場合を除いて、特にシールドブレイクする必要はないです。

赤単我我我に対する戦法

基本的に1マナクリーチャーに対しては、先攻の場合はドゥポイズで除去することが可能です。また、1マナクリーチャーはパワーが1000であるクリーチャーも多く、ブロッカーもいないので、モンテスで相打ちすることも出来る点は頭に入れておくと良いです。相手に攻められた場合は、S・トリガーで運任せになることが多いです。ヴァイモデルとミョウオウのコンボが出来たら最高ですが、スパイナーなら、軽量クリーチャーを簡単に除去できるので、こちらも防御札として活躍できます。

赤緑アポロヌスに対する戦法

先攻はモンテスで進化設計図などのキーカードを落とせるかが焦点になります。タマシードはクリーチャーではないため、カージグリやスパイナーで除去することが出来ません。そのため、アポロヌスが出てきてしまったら、ヴァイモデルとミョウオウのコンボでブロッカーを増やして耐えるか、ヴァイモデルの効果でドゥポイズを出して、そのまま除去させるかの運任せになることが多いです。

ガイアハザード退化に対する戦法

ガイアハザードを出された時の対応法として、カージグリは手札に持っておくと安心です。もちろんシールドに埋まっていればラッキーですが、手札に持っておくと安心感が高まります。ガイアハザードを出されたら、カージグリでバウンスしておきましょう。但し、水文明のカードは8枚しかないため、色事故には要注意。もちろん、モンテスのハンデスでモモキングダムXなどをハンデスさせる方法もあります。

採用候補

《堕呪 エアヴォ》

どうしても水文明のカードが欲しい場合は、スパイナーの代わりにこちらを採用すると良いかもしれません。タマシードをバウンスすることが出来る他、ガイアハザードをバウンスさせるために使うことが多いカージグリを使うために必要な水文明のマナの確保にも使うことが出来ます。

《堕魔 ドゥグラス》

ミョウオウが存在していない場合でも、S・トリガーで出すことで、『無月の門』『夢幻無月の門』を発動することが出来るので、こちらもスパイナーと入れ替えで採用しても問題はないかなと思います。また、ヴァイモデルの効果で蘇生できるので、ヴァイモデルの蘇生対象となるブロッカー担当としては5枚目以降のミョウオウとして活躍することが出来ます。

おわりに

S・トリガーを増やしたことによって、受け性能がかなり高めになっているユニバース型青黒魔導具について紹介しましたが、皆さんはどうでしたか?
この記事を読んでみて、是非とも参考になってくれたら嬉しいと思っています。
8月15日から3ターンキルを狙うデッキ(赤単我我我や赤緑アポロヌス)が増える可能性が高いので、魔導具デッキは少し逆風が吹いていますが、ミョウオウの登場によって強化されたユニバース型青黒魔導具も非常に面白い動きをします。是非とも使ってみてください。

それでは。

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