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たくさんチャレンジができる人は、謙虚だと思う。
最近はじめたことはなんですか?
その質問に、即座に答えられる大人がどれだけいるだろうか?
毎日仕事をして、生活に必要なことをこなしていけば、すぐに1日の時間はいっぱいになる。
その中で「新しく始める」ができる人はどれくらいいるだろうか?
「はじめる」というと、今までやっていなかったスポーツをやる、新しい趣味をつくるなど大きなことで思いがちだが、いつも通り過ぎているお店に入ってみる、食べたことのない食べ物にチャレンジしてみる、今まで買ったことのないものを買ってみる、なんて些細なことも「はじめる」ことのひとつであると思う。
あまりに毎日に精いっぱいになると、人はすでにわかっているものを選ぶ。毎日決まったものを食べる、毎日同じ帰り道で帰る、いつもと同じ匂いの柔軟剤を買う。
わかっているものは、失敗する可能性が低い。
新しいものを知ることができるということは、少しの余裕がないとできないことなのだ。
私も以前精神的に追い詰められた経験がある。そのときに真っ先に手放していたのは「好きなアイドルを見る時間」だった。アイドルが活動していれば新しい情報もたくさん入ってくる。その情報さえも、好きなはずなのに受け入れることができなかった。
大好きだったテレビをつけることもなく、暗く静かな部屋で生きることが、そのときの精いっぱいだった。
「新しいことをはじめる」ことは、大なり小なりリスクを伴う。
新しいものを買って失敗した経験は、誰しも思い当たることがあるのではないだろうか?
それでも、新しいものを追い求めることのできる好奇心は、どんなジャンルでもいいから身につけておきたい。
失敗することは怖い。人間誰しもそうだ。
自分にしか影響のない失敗もあれば、人に迷惑をかける失敗もあるからだ。
でも、失敗を恐れない人は、人の失敗を受け入れることができる。
失敗しても、立ち上がることができる人は、本当の意味で強い。
新しいことにチャレンジすると、先駆者はすごいと改めて感じることができる。すごい人を素直にリスペクトできる。
新しいチャレンジを継続できる秘訣は「リスペクトする素直な気持ち」なのかもしれない。
チャレンジを厭わない人は、素直であると同時に謙虚であると思う。
失敗をしている人は、優しくなれる。
そんな中でも、自分のことを棚に上げて叱咤する人は、自分の失敗を忘れているし、最近新しいことをはじめていないのだろう。
チャレンジを怖がっていたら、進歩どころか退化してしまう。
普段から、小さなチャレンジをすることを忘れないでいたい。
適度に失敗することも、素直に受け止める自分でいたい。
そうやって自己の器が広くなれば、きっと自分らしさが自然と出てくると信じている。
本当の成功は失敗の先にある。
成功すれば、過去の失敗は経験になる。
最近はじめたことはなんですか?と聞かれたら、素直に見つけることができる自分でありたいと思う。
今に限らず、死ぬ手前まで新しい世界を見つけていきたい。