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「うまくいっている人の考え方」が受け入れられなかった私が変化した話
皆さんは、「うまくいっている人の考え方」という本を知っているだろうか?
2013年に初版が発行されてから、すでに100以上の重版を重ね、150万部を超えている大ベストセラーだ。
特別カバーの装飾版も店頭に並んでいることが増え、書店の棚を彩っているところを見たことがある人もいるかもしれない。
社会人になって1年目、本当にいろんなことがうまくいかなかった(と思っていた)。仕事では失敗ばかりするし、同期の方が確実に気に入られている、自分は好かれていない、ここから逃げ出したいと思っていた。
重ねて初めての一人暮らし。慣れない土地で慣れない毎日を送っていれば失敗もつきものだけれど、当時の私は受け入れることができなかった。
そんな時書店で手に取ったのが「うまくいっている人の考え方」だ。うまくいっている人になりたい、そんな安直な理由で中身も見ず購入したのを覚えている。
読んだ時の感想は「できるわけないじゃん」だった。
「自分の長所?そんなのない」
「いやなことを言う人を相手にしないって無理」
「自分が幸せになれる保証なんてないじゃん」
我ながらとてもネガティブだなと思っている。
そんなに自分を卑下する必要ないよ、って今なら声をかけたくなる。
でもなんでそんなことを思っていたのだろう?と当時の気持ちの解像度を上げると「自分に自信がなかった」ことに尽きると思った。
過去の動かすことのできない不幸や、自分の人生への諦め、さまざまなネガティブを悪い意味で足枷にしていたのだった。
私は、いつの間にか自分のことが大嫌いになっていた。
「うまくいっている人の考え方」に書いてあることは、基本ポジティブだ。
ネガティブが充満している当時の自分からすれば、あまりにも眩しかった。
自分とは真逆だから、受け入れることは難しかったのだと思う。
眩しすぎて、当時購入した本は手放してしまった。
先日本屋さんに立ち寄った時、「うまくいっている人の考え方」が平積みされているのを見つけ、受け入れられなかった自分を思い出した。
手に取り、パラパラとページをめくると、納得する言葉がたくさんあった。
「自分の長所にだけ意識を向けたらきっと伸びるな」
「いやなことを言う人なんて気にしちゃダメだよね」
「自分が幸せになることを自分が一番信じてあげたいよね」
何が変わったのだろうか?
もちろん、1年目の時よりいろんな経験をした。苦い経験も、嬉しい経験もした。転職して、新しいチャレンジもたくさんしている途中だ。
自信を失い、自信を持ちなおすことをずっと繰り返している。
でも、「うまくいっている人の考え方」を卑下することはもうない。
やってみないといろんな価値観は変わらない。
経験を積んで、改めて人生の真理に気づくことができる。
先人の教えが正しいことを知る。
あまりに未熟だと、視野が狭くてどうしても受け入れることができない。
だからこそ、挫折を繰り返した私にしか伝えられない言葉がある。
だからこそ、自信のないあなたを全力で応援したい。
現在SHElikesのコミュニティプランナーとして「全てのキャリアの選択を応援する」をパーパスに掲げていることも同じ意味を持つ。
「自信がない私」を乗り越えた先に、本当に強いあなたが待っているから。
どうかトンネルを一緒に抜ける伴走を一緒にさせてほしい。
そんな思いで、コミュニティに居続けるのだ。