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【全文無料】罠型純炎王のすゝめ


はじめに

 初めましての人は初めまして、お久しぶりの人はお久しぶりです。はやぶさ(X(Twitter):@MPBhayabusa)です。
 司法試験でどたばたしていた時期も終わり、ようやく娯楽に没頭できるようになりました。そんな中、ちょうどよくランキングデュエルのトーナメントパックに《幻獣機オライオン》がスーパラで再録されるとのことで(日本語版の幻獣機では、メインデッキに入る初の光物)、なるべく時間のある日は公認に出るようにしていました。そして、11月19日の公認でようやく《オライオン》の三枚目を自引きすることができ、一息つくことができました。
 今回《オライオン》GETのために使用したデッキは、【罠型純炎王】です。炎王は、旧炎王ストラクによって僕が初めて組んだデッキであり、実は【幻獣機】と同じくらい思い入れがあるデッキです。
 しかし、意外にも【純炎王】について解説した記事等って、そんなに出回っていないんですよね。こんなにいいデッキなのに。そこで、もっと【純炎王】を多くの人に知ってもらう・使ってもらうべく、今回は【幻獣機】についてではなく、僕が公認で使用した【罠型純炎王】について解説したいと思います。
 いつも通り、全文無料です。また、投げ銭してくださる方は、お金を落としていただけると泣いて喜びます。
 なお、本記事は約40000字越えのものとなっております。お時間のある時か、若しくは何回かに分けて読むことをおすすめ致します。

デッキレシピ・戦績

デッキレシピ

2024/10月~12月環境時点

 レシピです。エクストラについて一部変更をしたこともありましたが、メイン・サイドはこのレシピのままずっと使用していました。

戦績

 大型CS等での成績ではなく、あくまでも公認での戦績であり、必ずしも現環境における強さの指標を表しているものではありませんが、マッチ戦績が10月1日~11月19日の間で85%以上(27戦23勝)と、相当程度の戦績を残すことができました。そのため、少なくとも公認レベルでは十分以上に戦える力量を有するデッキだと思っています。

結構スト勝ちも多い

型選択の理由・強み

『罠型』の『純』炎王にした理由

 一番の理由は、罠型純構築が新炎王ストラク発売以前からの従来の【炎王】に一番近く、個人的に小学生の頃からの思い入れがあるからです。そこで、どうせ【炎王】を使うなら昔ながらの【炎王】を使おうと思い、罠型純構築の形のまま、強い構築を模索し始めました。
 と、型選択の理由はそんな感じで、割と個人的な理由です。ただ、他の型の【炎王】も回してはみたのですが、素引きしたくないカードがデッキに入ってしまうことによって手札の質が低下したりする点が気になってしまい、なかなか手に馴染みませんでした。反面、【純炎王】は不要カードの素引きによって手札の質が低下するといったことがほぼないため、ストレスフリーで回すことができ、どんな場面でも一定以上のパフォーマンスを発揮することができます。
 昔ながらの【炎王】のデッキ構築に近い思考でデッキが組まれているため、伝統的な「ザ・【炎王】」って感じのデッキを使いたい方には、全力でオススメできるデッキとなっています。

【罠型純炎王】の強み

 型選択の理由は上記のとおり(言ってしまえば)適当なものでしたが、環境的な強みとしては以下のようなものがあると思います。

①特筆すべき不利対面の不存在
・・・【ライゼオル】・【M∀LICE】・【青眼】等といった環境上位のデッキに対して特段「有利」を取れるとまではいいませんが、これらを含む競技シーンに存在する多くのデッキに対して対等以上に戦うことができ、現環境においては「不利対面」といったものが存在しません。そのため、対面次第でデッキの強さにムラが出ることがなく、安定して戦い続けることができます。

②誘発受けが良い
・・・レシピをみてもらえば分かるように、本デッキは《指名者》を採用していません。それだけ、誘発受けがいいということです。誘発が飛び交う現環境において、誘発受けが良いというのは強みの一つになっていきます。
 一応、《ドロール&ロックバード》は比較的刺さる誘発ですが、後述するような広い誘発スロット及び強力な罠の存在により、展開が止まってもゲームを続けることができます。

③強力な永続罠の存在-実質スキドレメイン4投
・・・本デッキに採用されている永続罠はいずれも強力な拘束力を有しており、特に《スキルドレイン》+《能力吸収石》の、実質《スキドレ》4枚体制が強力で、永続罠によるイージーウィンが狙えます。
 また、「罠型」と聞くと、後手に弱いという印象を受ける方も少なくないと思います。実際に、そのような趣旨の質問も受けたことがあります。しかし、後述のように本デッキは誘発スロットが広く、更に採用されている罠も後手まくりに貢献することができ(後手永続で拾った試合も少なくありません)、戦績をみてもメイン後手から拾っている試合も少なくないことから、特別後手が弱いということもありません。

④十分に広い誘発スロット
・・・罠型のくせに、誘発が11枚入っています。ここから更に《聖炎王》+《神獣キリン》による後攻0ターン妨害も含めれば、実質11枚以上の誘発が入っています。
 また、このことを裏側から言えば、既に十分な誘発量を確保しているからこそ、罠型にすることができるということもできます。個人的には、【純炎王】を使うなら誘発型ではなく、罠型一択です。純粋に、誘発に比して永続罠のパワーが高すぎます。

⑤豊富なリソース
・・・現代【炎王】はとにかくリソースが豊富です。盤面、墓地、手札に多くのリソースを構えることができます。場の炎属性が割られることをトリガーにして手札・墓地からモンスターが湧いてくるので、リーサルを甘く見た相手を返り討ちにすることができます。【ライゼオル】に対しても、リソース勝負を仕掛けることによって優勢に立ち回ることも可能です。
 また、【純炎王】特有の強みとして、《聖炎王》が3枚採用されるため、《聖炎王》の枯渇による負けというものが発生しにくいです。これは、他の型の【炎王】にはない強みだと思います。更に、《アザミナ》ギミックのようにデッキ内にゴミが一切入らないというのも利点の一つだと思います。

 【罠型純炎王】には以上のような強みがあると思います。現環境で【罠型純炎王】を使用する十分な理由になるのではないでしょうか。

各カードの採用理由

メインデッキ

 レシピ記載のカード順に紹介。

1 《聖炎王ガルドニクス》×3

リメイク前のガルドニクスとの区別のため、僕はいつも「聖炎王」と呼んでいます。

 (あの弱かった)【炎王】を環境クラスにまで押し上げたカード。最高のリメイクだと思います。
 ①の効果は、場の炎属性が破壊されれば、手札・墓地から湧いてくる展開効果。これは効果破壊のみならず、戦闘での破壊にも対応しているため、あえて炎属性モンスターで相手の高打点モンスターに自爆特攻していき、そこから《聖炎王》を出して展開していく、という動きをすることも決して少なくありません。
 ルール上の注意点が、《聖炎王》の①の効果のように、「炎王」の「場の◯◯が破壊された場合」に「手札から特殊召喚する効果」を『含む』モンスター効果を使用する場合、同一チェーン上で1枚しか効果を使用できません。これは、《聖炎王》を墓地から特殊召喚する場合も同様です。例えば、場の炎属性が破壊された場合にチェーン1墓地の《聖炎王》、チェーン2手札の《ポニクス》といったような形で同一チェーン上で特殊召喚効果を発動することはできません。
 ②の効果は【炎王】に革命をもたらしたもので、《聖炎王》が召喚・特殊召喚された場合、手札・フィールド・デッキのビースト種族(獣・獣戦士・鳥獣)の炎属性をなんでも破壊できます。デッキの炎属性を破壊するという、【炎王】がずっと欲しかった効果を現実にしてくれました。この効果を用いて、リソース確保や更なる展開など、なんでもござれです。
 しかも、ついでに破壊したモンスターの打点の半分、自身の攻撃力を上昇させる効果までついており、戦闘面でも頼りになります。本デッキの最高打点は、《神獣ガルド》を破壊した場合における4050です。
 採用枚数についてですが、【純炎王】は《聖炎王》を中心に展開・リソース確保をするため、《聖炎王》がデッキの中核を担います。また、採用枚数が多ければ多いほど貫通札としての役割も期待できるうえ、サーチせずとも急に手札から《聖炎王》を出すことができる確率も高まり、相手の想定外からの攻勢を仕掛けることもできます。枚数を削る理由もないため、【純炎王】においては3枚確定です。

2 《炎王神獣ガルドニクス》×1

リメイク後のガルドニクスと区別するため、「神獣ガルド」と呼称します。

 旧炎王ストラクの看板です。旧来の【炎王】は、この《神獣ガルド》による破壊を中心として戦っていました。
 本デッキは、従来の【炎王】をベースにした構築であることは前述のとおりですが、当時の【炎王】におけるテーマ内の妨害は《ガネーシャ》のモンスター無効のみであったため、妨害手段を罠に頼っていました。そして、従来から【炎王】、カード単体では特に《神獣ガルド》と強力なシナジーを有している罠のうちの一つに、《能力吸収石》があります。詳しくは後述しますが、《神獣ガルド》は効果で破壊されていれば、①スタンバイフェイズに墓地から特殊召喚する効果を発動し、その後場に出たときに②《神獣ガルド》以外のフィールドのモンスターをすべて破壊する効果を発動しますが、この①・②の効果発動によってスタンバイフェイズに《吸収石》のカウンターを揃えることができます。ついでに相手のモンスターゾーンを更地にします。
 このように、従来から《神獣ガルド》+《吸収石》のコンボが強力であり、このコンボを現代【炎王】でも採用するべく、罠型にしたというのもあります。このように、《神獣ガルド》は罠型の強みを最大限活かすためのカードであるため、他の型の【炎王】に比して価値が高いカードになっています。
 また、③の効果も地味に強力で、戦闘で破壊されるとデッキから任意の「炎王」モンスターをリクルートできます。ターン1はありません。これにより、次々と壁役を出し、ライフカットを防げます(本デッキでは、《神獣ガルド》→《神獣キリン》→《神獣ガルド》→《ガネーシャ》→《神獣ガルド》→任意の「炎王」と繋げることで、最大6回の攻撃を防ぐことが可能)。やや過小評価されがちな《神獣ガルド》ですが、旧来からの【炎王】使いなら、《神獣ガルド》の強さは身に染みて分かるハズです。効果で破壊しても、戦闘で破壊しても厄介な効果を使ってくるのですから。
 また、③の効果を利用し、あえて自爆特攻することでデッキの「炎王」を出すという動きもできます。これで《聖炎王》を出したりすると、そこから《神獣キリン》破壊に繋がったりと、結構滅茶苦茶できたりします。《聖炎王》紹介の項でも少し触れましたが、結構【炎王】は自爆特攻から展開していくことも多いので、動きのプランの一つとして押さえておくといいと思います。
 採用枚数については、現代【炎王】はガルドニクスループ(死語)を狙うことはないため、1枚で十分です。

3 《炎王神獣キリン》×2

あのキリンが最強になってしまった

 最強カードです。
 ①の効果は、手札・場の炎属性を破壊することで出てくる展開効果です。これにより、「炎王」は《炎王の孤島》以外で、任意のタイミングで手札・場の炎属性を破壊できる手段を確保しました。当然、《聖炎王》や《ポニクス》の特殊召喚のトリガーになります。
 しかもこの効果、メインフェイズ限定のフリーチェーンです。そのため、《無限泡影》・《エフェクト・ヴェーラー》避け手段として使うこともできます。更に、《スキルドレイン》下でも、場の炎属性モンスターの効果にチェーンして《神獣キリン》の効果を使用し、モンスター効果を発動した炎属性モンスターをフィールドからどかすことにより、当該炎属性モンスターを《スキドレ》の制約外に置いて、こちらだけモンスター効果を使用できます。
 また、②の効果も強力です。《神獣キリン》が破壊されると、手札・墓地の任意の「炎王」を(対象を取らずに)特殊召喚し、その後、場のカードを選んで破壊できます。なんか展開しながら盤面解決できるらしいです。従来の「炎王」が処理することが苦手だった、バックにも触れます。しかも《ガネーシャ》の蘇生と異なり、完全蘇生であるため、特殊召喚した「炎王」は効果を使えます。弱いところが一切ない。この②の効果も、「炎王」の妨害手段の一つになっています。基本的には《聖炎王》の効果で《神獣キリン》を破壊することで②の効果を誘発させて妨害します。
 なお、①・②の効果を併せて使うことで、後行0ターン妨害も可能です。要求枚数は《神獣キリン》+《聖炎王》+「炎王」モンスターと、軽くはありませんが、

1.《神獣キリン》の①の効果で手札の「炎王」を破壊
2.《聖炎王》を特殊召喚、場に出たときの効果でデッキ又は場の《神獣キリン》を破壊
3.《神獣キリン》の②の効果で破壊した「炎王」を特殊召喚し、場のカードを一枚破壊

 これで、場にモンスターを展開しつつ1枚破壊といった妨害を0ターン目から行うことができます。
 採用枚数としては、本当は6枚入れたいカードなのですが、準制限のため2枚。

4 《炎王妃ウルカニクス》×3

神獣ガルドの価値を更に高めたカード

 通ったら強い「炎王」の初動です。詳しくは後述の展開方法の項で解説しますが、①・②ともに展開に寄与する効果です。
 ①の効果はモンスター版の《炎王の孤島》のような効果。《ウルカニクス》以外の炎属性を破壊することで、炎属性のビースト種族をなんでも加えられます(本デッキでは「炎王」モンスターをサーチするのみ)。ついでに、サーチしたモンスターとレベルを同じにすることができるため、《聖炎王》などの星8モンスターをサーチすれば、ランク8のX召喚の素材にもなれます。すごい。
 また、②の効果により、破壊されるとデッキの《神獣ガルド》をリクルートできます。これにより、《神獣ガルド》の価値がより高まりました。守備表示限定なのがやや惜しいですが、逆に攻撃表示で出せてしまうと、《神獣ガルド》で自爆特攻することによって実質的に「炎王」をなんでもリクルートできるようになってしまうので、仕方ないと言えば仕方ないです。
 初動なので、3枚確定です。

5 《炎王獣ガネーシャ》×3

従来の炎王の唯一の妨害手段

 昔から「炎王」を支え続けてくれたカード。
 星4であるため、急に手札からポンと出てくるにも関わらず、モンスター発動無効の妨害効果をもっています(ダメステでも使用可能)。しかも、打点も1800と、十分なスタッツ。これにより、先行の誘発ケアに用いたり、後攻まくりのための一手段として使用することができます。
 注意点が、モンスター効果を無効にするにとどまり、無効破壊まではできないこと、及び《ガネーシャ》の効果を使用するためには、《ガネーシャ》以外の炎属性を用意する必要があること。但し、後者について、《ガネーシャ》はモンスター効果の「発動を無効にした後に手札・場の炎属性を破壊する」という順で効果処理をするため、《ガネーシャ》の効果の発動後、何らかの事由により《ガネーシャ》以外の炎属性がいなくなってしまったとしても、通常通りモンスター効果無効の処理までは続きます。
 ②の効果は、今では展開効果として使用することができます。効果無効で蘇生するとはいえ、リンク素材を増やしたり、相手ターンに星8を蘇生することで《エタニティ》の召喚条件を満たしたり、壁役を蘇生したりと、器用に使うことができます。
 また、蘇生したモンスターはエンドフェイズに破壊されるため、破壊を条件に効果を発動できるモンスターのトリガーにもなります。
 召喚するだけで一妨害作れる点が優秀であり、展開にも寄与することから、3枚採用しています。

6 《炎王獣ハヌマーン》×1

ガネーシャの対

 《ガネーシャ》の魔法罠無効版です。こちらも、召喚するだけで一妨害を作ることができ、優秀です。
 《ガネーシャ》と異なり、破壊されることによってアドを取ることはできません。但し、《ガネーシャ》と違って、場の炎王が破壊された場合に手札から特殊召喚できるという、従来の下級「炎王」の共通効果を有しています。これのお陰で、相手ターンに《神獣キリン》で蘇生した《ウルカニクスの効果で《ハヌマーン》をサーチすれば、そのまま場に出すことができ、一妨害伸ばすことができます。【純炎王】では、この動きをとることも多いため、必須枠であると考えます。
 採用枚数については、破壊されてもアドを取れず、一枚サーチすれば十分であるため、ピン採用です。

7 《炎王獣バロン》×1

神獣バロンはまだですか?

 従来の【炎王】のなんでもサーチ枠。当初の【炎王】はやたらと【ネフティス】を意識していたため、《バロン》のサーチもワンテンポ遅いスタンバイフェイズでのサーチになってしまいました。一度効果で破壊すると、次のスタンバイフェイズに強制効果で「炎王」カードをなんでもサーチできます。
 現代でも、《吸収石》のトリガーになれますし、サーチが遅い点も《神獣キリン》が相手ターンにも効果を発動できるため、さほど気になりません。また、《増殖するG》や《マルチャミー・フワロス》等を撃たれても、《聖炎王》で《バロン》を破壊→次のターンに《神獣キリン》をサーチすれば止まることができるため、ドロー系誘発の止まりどころを用意できる点も優秀です。
 地味に①の展開効果を有しているため、たまに展開に寄与します。
 昔は3枚必須でしたが、現代は《バロン》に頼らずともデッキの「炎王」カードに触る手段は豊富にあるため、ピン採用です。

8 《真炎王ポニクス》×3

きゃわいい

 《神獣ガルド》の子供の姿。かわいい。
 ①については、自分のターンであれば展開効果としても使えますし、相手ターンであれば②の効果と併せてリソースを構えつつ、壁役として機能します。
 ②は「炎王」魔法罠のサーチ効果です。サーチの優先度としては、《聖域》>《神天焼》>《炎環》>《孤島》です(なお、リーサルに向かうときは《炎環》を優先してサーチします)。
 ③は、リソース循環効果。《ポニクス》を破壊さえすれば、次ターン以降のリソースになります。強制効果です。また、《吸収石》のトリガーにもなります。
 なお、小技として、相手ターンに《ポニクス》を出したことによって《炎王神天焼》をサーチしており、そのまま《ポニクス》が場に存在する状態でターンがわたってきた場合、ドローフェイズに《神天焼》を撃ち、《ポニクス》を破壊することによって、そのままドローフェイズ終了後のスタンバイフェイズに《ポニクス》を回収することができます。《ポニクス》を含め、《バロン》・《神獣ガルド》といった、スタンバイフェイズに効果を発動する系の「炎王」は、スタンバイフェイズが到来する前に破壊をしていれば、そのままスタンバイフェイズに効果を発動できるため、ドローフェイズに場に残っているこれらのモンスターを破壊することでアドを取ることができます。覚えておくと役に立つ小技です。
 採用枚数について、初動かつリソースかつ壁役として優秀なため、3枚確定です。

9 各種汎用(モンスター)×最大枚数

 それぞれ最大枚数採用。特に《うらら》は炎属性である点が優秀です。
 《フワロス》については、先行でやや弱いですが、最悪《アルミラージ》に変換すれば炎属性モンスターとして扱うことができるため、意外にも展開に寄与したりします。

10 《炎王の孤島》×2

イラストをよく見ると、神獣ガルドが飛び立っている

 【炎王】の根幹となるカード。
 もっともよく使うのが①のサーチ効果で、手札・フィールドのモンスターを破壊して「炎王」モンスターをサーチできます。
 炎属性を破壊して《聖炎王》や《ポニクス》をサーチすると、なぜかそのまま特殊召喚できます。また、場の「炎王」を破壊した場合には、《ハヌマーン》も特殊召喚できます。普通に最強。孤島を設置しているだけで、毎ターンリソースを枯らすことなく戦うことができます。
 ②の効果は忘れられがちですが、たまに使います。《うらら》をケアするために、既に手札に《聖炎王》がある場合に②の効果で聖炎王を出し、そのまま展開に繋げたりします。
 ③の効果は、登場当時は良かれと思って付けたのでしょう。普通に邪魔です。墓地に送られるか除外されると、強制効果で自分の場のモンスターをすべて破壊します。昔の【炎王】は、《ハーピィの羽根箒》を撃たれただけで、なぜかフィールドのカードがすべて吹き飛んでました。
 但し、現代【炎王】においては、③の効果を有効活用することも決して少なくありません。現代【炎王】は、場の炎属性が破壊されると手札・墓地から展開するカードが増えたため、あえて《孤島》の2枚目を貼って1枚目の孤島を墓地に送ることで③の効果を誘発させ、そこから展開していくこともあります。覚えておくと、いつか必ず役立ちます。
 採用枚数については、後述する《聖域》と併せて実質枚数を増やすことができるため、2枚で十分です。

11 《炎王の聖域》×3

孤島の内部だと思われる

 【炎王】の理解度が高すぎる新規。
 ①の効果により、デッキから《孤島》を貼れるため、テーマの根幹たる孤島の実質枚数を増やすことができます。まさか、《孤島》を三枚積みしなくてもいい時代が来るとは…
②の効果は、自分のフィールドゾーンのカードが破壊される場合、手札・フィールドの炎属性を破壊することでフィールド魔法の破壊を肩代わりできる効果。これにより、《孤島》が破壊されることによる事故を防止することができます(それどころか、炎属性を破壊することでアドを取れる)。但し、除外には対応していないため、《コズミック・サイクロン》には弱いです。
 ③の効果は実質的妨害効果。相手の特殊召喚に反応して、場の「炎王」を使って炎属性モンスターのX召喚を行います。これで《炎王神ガルドニクス・エタニティ》を出すことにより、相手ターンにフィールドのモンスターすべてを吹き飛ばすことができます。この効果との関係で、【炎王】は相手ターンに星8モンスターを2体以上構えておくことの価値が非常に高いです。
 採用枚数について、孤島は炎王の根幹たるカードであり、基本的には《孤島》を構えて戦うのが強いため、その《孤島》にアクセスしつつ、《孤島》を守り、更に妨害効果も備えている《聖域》の価値は高いです。2枚採用派閥も存在するようですが、個人的には、《ポニクス》や《ウルカニクス》初動が誘発で止められた場合の貫通札として、《聖域》は申し分ない強力さを備えていると感じているため、3枚確定です。誘発受けをよくするためにも、貫通札はできる限り多く採用したほうがいいと思います。

12 《炎王神天焼》×1

バックにも触れる。神。

 【炎王】のテーマ内における魔法罠での妨害手段。《ポニクス》でサーチできます。
 ①の効果で、場の「炎王」モンスターと相手の場のカードを同じ数だけ対象に取って破壊できます。こちらは破壊によってアドをとれます。また、バックにも触れるため、従来の【炎王】の弱点を克服できるようになりました。
 また、対戦中によく相手の方から聞かれるのですが、仮に対象に取った自分の「炎王」モンスターが何らかの事由によりフィールドからいなくなっても、対象に取った相手のカードはすべて破壊できます。強いね。
 小技として、先行1ターン目に《無限泡影》を撃たれた場合、チェーンして《神天焼》を撃ち、《泡影》の対象に取られた「炎王」と相手の場の《泡影》を対象に取ることで、《泡影》避けに使えます。《泡影》限定の誘発ケア札です。
 ②の効果は、自分の「炎王」カードが破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外するもの。基本的に、これで《炎王の孤島》を守ったりします。案外、対戦相手の方はこの効果を忘れていたりするので、こちら側は忘れずに、適所で②の効果を使用するようにしましょう。
 ①・②の効果は、それぞれ1ターンにいずれか一つしか使用できないので、注意です。
 採用枚数については、1枚で十分な試合が多かったため、ピン採用です。ターン1もありますしね。

13 《炎王炎環》×1

元祖最強の炎王カード

 最近、なぜか過小評価されているカード。確かに、先行展開に寄与することが少ないため、三枚積むことはなくなってしまいましたが、個人的には1枚は必須だと思います。
 このカードにできることは多いです。主なものを挙げると、
1)準サクリファイスエスケープ
 墓地に炎属性を用意さえできていれば、《無限泡影》・《エフェクト・ヴェーラー》避けとして使えます。
2)《墓穴》避け
 【炎王】は、《墓穴の指名者》がキツいです。そこで、《墓穴》避け手段として使用できます。
 また、炎属性であればなんでも対象に取れるため、《灰流うらら》に対する《墓穴》避けとしても使用できます。
3)場の炎属性破壊手段のかさ増し
 《孤島》・《神獣キリン》といった主な破壊手段の他の破壊手段として有用です。これで《ガネーシャ》・《ハヌマーン》を蘇生すれば妨害を構えつつ《聖炎王》・《ポニクス》の特殊召喚トリガーを満たせます。
4)リーサル手段
 一番多い使い方。バトルフェイズ中に撃つことで、連撃が可能です。
 特に、《炎王神ガルドニクス・エタニティ》を《炎環》で破壊しながらのリーサルを狙う場面は非常に多いです。《エタニティ》をX召喚してから(《エタニティ)の全体破壊を使わないことも多い)、バトルフェイズ中に《エタニティ》を破壊してリーサルを取った試合は数知れず。《エタニティ》は基本的に破壊されれば「炎王」を2体蘇生できるため、《エタニティ》を破壊して《炎環》を撃つと、《炎環》で蘇生したモンスターを含めて追加で3回攻撃をすることができます。
 このように、使える場面は多いため、1枚は採用していいと思います。特に、昔から【炎王】を使っていた人ほど、《炎環》の強さは身に染みているはずです。

14 《金満で謙虚な壺》×1

MDで禁止になって驚きました

 初動を探しに行ったり、永続罠を探しに行ったりできるカード。《金謙》を無理なく積めるのも、純炎王の利点ですね。
 基本的に除外するカードは、《No.38希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》《No.90銀河眼の光子卿》《鉄獣戦線徒花のフェリジット》《デコード・トーカー・ヒートソウル》《閉ザサレシ世界ノ冥神》、及び《転生炎獣アルミラージ》or《炎王神ガルドニクス・エタニティ》です。6枚目のところの除外は、手札の炎属性の数が少ない場合は《アルミラージ》を残すため《エタニティ》を除外、それ以外の場合は基本的に《アルミラージ》を除外するのでOKです。
 制限カードなので当然ピン採用。

15 《霊王の波動》×3

神の警告

 手札から《神の警告》が撃てるというバグ。【炎王】は炎属性デッキなので、基本的に《インパルス》のデメリットを気にせずに撃てます。
 強すぎるので3枚採用。【ライゼオル】に対する刺さりは良くありませんが、《アイス・ライゼオル》への撃ちどころはありますし、それ以外のデッキにも基本的に刺さります。

16 《能力吸収石》×3

炎王のズッ友。これを新炎王ストラクに入れた
公式の理解度の高さよ...

 【炎王】を罠型にする1番の理由。やや処理・使い方が難しいカードなので、詳しく解説します。
 《吸収石》は、ざっくり言うと、「魔石カウンターを2個乗せることで場のモンスター効果を封殺する」永続罠です。
 ①の効果で魔石カウンターを乗せていきます。魔石カウンターは、発動する場所(手札、場、墓地etc...)を問わず、モンスターの効果が発動する度に《吸収石》に置かれます。
 ここで注意していただきたい点は、魔石カウンターが乗るタイミングは、一つ一つのモンスター効果の処理後であることです。
 具体例を挙げます。カウンターが一つも置かれていない《能力吸収石》が場にある状態で、チェーン1で《ソード・ライゼオル》のサーチ効果、チェーン2で《炎王神獣キリン》の特殊召喚効果を使用したとします。
 チェーンの逆順処理により、まずはチェーン2の《神獣キリン》の特殊召喚の処理が行われます。そして、その効果により《神獣キリン》が場に出るという処理を終えた後、即座に《吸収石》に魔石カウンターが置かれます
 その後、チェーン1の《ソード》の効果が処理され、デッキから炎族・光属性モンスターサーチが行われます。そして、魔石カウンターの2個目が置かれるタイミングは、やはりこのサーチをした処理後ということになります。そのため、《ソード》の効果は無効になりません。あくまでも、魔石カウンターの制圧が効力を有するのは、魔石カウンターが2個置かれた後ということになります。
 また、魔石カウンターを置くためにはモンスター効果の処理が一応行われる必要があるため、モンスター効果の「発動」が無効にされた場合、無効にされたモンスター効果によって魔石カウンターが乗ることはありません。反対に、モンスターの「効果」が無効にされるにとどまり、「発動」それ自体が無効になっていない場合には、一応無効化されたモンスター効果の処理は行われているため、その処理後に魔石カウンターが乗ります
 そのため、チェーン1《増殖するG》、チェーン2《炎王獣ガネーシャ》の無効効果を使用した場合には魔石カウンターは《ガネーシャ》の効果発動分の1個しか乗りませんが、チェーン1《増殖するG》、チェーン2《灰流うらら》の場合には、魔石カウンターが2個乗ります。
 そして、魔石カウンターが2個置かれた状態になると、フィールドのモンスターの効果は無効化され、発動できなくなります。《スキルドレイン》とは異なり、発動すらできません。
 以上のように、カウンターを乗せるために発動するモンスター効果はどこで発動してもいいが、モンスター無効になる範囲はフィールドだけ、というやや複雑なカードになっています。
 更に、③の効果は魔石カウンターを取り除く効果ですが、①の魔石カウンターを乗せる効果とは異なり、「発動する効果」です。そのため、《幽鬼うさぎ》をくらいます。
 以上が《吸収石》の処理の全体像になります。
 基本的に【炎王】で使う場合は、スタンバイフェイズに《神獣ガルド》・《バロン》・《ポニクス》の効果を発動することで、スタンバイフェイズのうちに魔石カウンターを貯めておきます。貯めきれなかった分は汎用誘発や《神獣キリン》の特殊召喚効果で補います。
 次に、《吸収石》を使った小技をいくつか紹介します。
 まず、《吸収石》にカウンターが乗っていない状態でチェーン1《ソード・ライゼオル》、チェーン2《炎王神獣キリン》とされるではチェーン1の《ソード》の効果を無効化することはできないというのは、前述した例で述べたとおりです。しかし、これに加え、例えばチェーン3で《増殖するG》を撃つなど、更にモンスター効果を追加させると、チェーン2の《神獣キリン》の特殊召喚効果処理後時点で《吸収石》に魔石カウンターが2個乗った状態になるため、《吸収石》の制圧効果が作用し、チェーン1の《ソード》の効果は無効化されます。このように、フリーチェーンで発動できるモンスター効果を上手に用いて、相手フィールドのモンスターの効果を無力化することができます。
 次に、《吸収石》は一度カウンターが2個乗ってしまうと、フィールドのモンスター効果は発動すらできなくなるため、《スキルドレイン》下における小技のように、例えばチェーン1《真炎王ポニクス》のサーチ効果、チェーン2《炎王神獣キリン》で《ポニクス》を破壊して《神獣キリン》を特殊召喚効果を用いて《ポニクス》のサーチ効果を有効化する、ということはできません。なぜならば、この場合そもそもチェーン1の《ポニクス》の効果の発動それ自体ができないためです。
 但し、まだ《吸収石》にカウンターが2個乗っていない状態で上記の行動をとろうとした場合、チェーン1の《ポニクス》の効果の発動それ自体ができるため、《神獣キリン》の特殊召喚処理後時点で魔石カウンターが2個乗ったとしても、チェーン1の《ポニクス》の効果処理時に《ポニクス》はフィールドにいませんので、《吸収石》のフィールドのモンスター効果無効の制圧を免れ、通常通り「炎王」魔法罠をサーチできます。このように、《吸収石》に乗っているカウンターの個数によって取るべき行動がやや異なるので注意しましょう。
 最後に、③の効果についてです。③の効果は、エンドフェイズ時に《吸収石》に魔石カウンターが置かれていた場合、一度だけ発動する効果です。そのため、エンドフェイズに《吸収石》の魔石カウンターを取り除く効果を発動した後に、何らかモンスター効果を発動すると、カウンターが乗った状態で次のターンに入ります。そのため、相手がエンドフェイズにモンスター効果を発動しようとしている場合、エンドフェイズの優先権で先に《吸収石》の魔石カウンターを取り除いておけば、魔石カウンターが既に何個か乗った状態で相手ターンを渡す、ということを狙えます。
 以上のように、《吸収石》は覚えることが多いので大変ですが、使いこなせれば大変強力なカードになるので、是非使ってみてください。
 採用枚数は、最強カードなので3枚確定です。

17 《センサー万別》×1

これ系統の永続で一番強い

 【炎王】は、獣・獣戦士・鳥獣・炎族に種族が分かれており、「炎王」以外のエクストラデッキのモンスターもちょうどいい具合に種族が分かれているため、《センサー》下でも比較的自由に動くことができ、《センサー》の影響を最小限にとどめることができます。反面、現環境には《センサー》が刺さるデッキが多いため、採用しています。
 制限カードのため1枚。

18 《スキルドレイン》×1

安定して最強

 【炎王】は《聖炎王》や《エタニティ》をはじめにして、全体的なスタッツが高く、場のモンスター効果が無効になったとしても、手札・墓地で効果を発動して展開する効果が多いため、《スキルドレイン》の影響を比較的受けにくいです。また、《神獣キリン》や《神天焼》、《炎環》により、《スキドレ》下でもフィールドのモンスター効果を通すことが可能です。封殺能力が非常にため、採用。
 制限カードのため、1枚採用です。

エクストラデッキ

1 《炎王神ガルドニクス・エタニティ》×2

マジで最高のイラスト

 【炎王】のエースモンスター。
 ①は、X召喚した場合に、《エタニティ》以外のすべてのモンスターを吹っ飛ばす効果。自分のターンに使ってももちろん強いですし、相手ターンにも、《炎王の聖域》の効果で出すことができるので、妨害効果としても機能します。
 ②の効果はバックに触る効果。これまでも何度か言及したとおり、従来の【炎王】はバックに触る手段に乏しかったため、その欠点をエース自ら補ってくれています。ついでに打点も上がります。
 ③は、《エタニティ》が破壊された場合に、もっていたX素材の数まで墓地の「炎王」を蘇生できる効果。対象を取りませんし、かつ《エタニティ》自身も蘇生できます。壁としても優秀ですし、リーサル用にも使いやすい。
 また、③はときどき先行展開で使ったりもします。詳しくは展開方法の項で。
 召喚条件について、星8×3体以上で出せますが、基本的には2体素材で出します。
 採用枚数について、先行展開に寄与する場合があること、及び【罠型純炎王】は長期戦も想定しているため、2枚目を使いたい場面が比較的多いことから、2枚採用にしています。必須枠。

2 《宵星の機神ディンギルス》×1

ランク8デッキにとりあえず採用することも多い

 破壊で処理できないカードを処理する用のランク8。①による対象を取らない墓地送りが優秀です。
 また、②により、《孤島》を守れます。
 ピン採用。個人的には必須枠だと思っています。

3 《No.38希望魁竜タイタニック・ギャラクシー》×1

SNo.も登場しますね

 魔法無効できる汎用ランク8。
 無難に強いですが、実際上このカードを出すことは少ないです。《インパルス》もありますし。事故った時に《聖炎王》→《ウルカニクス》破壊→《神獣ガルド》リクルートから出すことがごくごく稀にあるかな、くらいです。だいたいこういう弱い動きをしているときは負けてます。
 自由枠です。

4 《No.90銀河眼の光子卿》×1

発動無効ではなく、効果無効

 モンスター無効できる汎用ランク8。
 こちらも《タイタニック・ギャラクシー》同様、実際上出すことは少ないため、自由枠です。

5 《リンクリボー》×1

海外では禁止

 《ポニクス》や、星1にレベル変動させた《ウルカニクス》を素材にして《サンライトウルフ》のリンク先に出すことで、墓地の炎属性を回収する動きに使います。また、墓地にいれば《ポニクス》に対する無効系誘発のケアになります。
 基本展開の中で使うため、必須枠。

6 《転生炎獣アルミラージ》×1

炎属性変換機

 《フワロス》や《増殖するG》といった、非炎属性モンスターを炎属性に変換するモンスター。手札事故を動ける手札に変えてくれるカードです。また、墓地効果で湧いてくることもできるため、自分の「炎王」で自爆特攻した時についでに出てきて展開を伸ばす、ということもできたりします。とにかく炎属性であることが非常に偉いカードです。
 炎属性の確保が重要な【純炎王】では必須枠です。

7 《転生炎獣サンライトウルフ》×1

炎属性回収機

 リンク先にモンスターが出れば、墓地の炎属性を回収できます。基本展開の中で、主に《神獣キリン》を回収するのに使います。
 基本展開で使うため、必須枠。

8 《灼熱の火霊使いヒータ》×1

どんなんデッキに対しても、うらら蘇生で活躍可能

 相手の墓地に炎属性がいれば、そのモンスターを蘇生してそのまま《咎姫》へ繋げることができます。《灰流うらら》を撃たれた際の貫通手段として使うことも多いです。
 1枚で十分なため、ピン採用。

9 《S:Pリトルナイト》×1

とりあえず採用する枠

 汎用リンク2枠。無難に強いので採用。《ポニクス》を《リンクリボー》に変換すれば、Lモンスターを素材に《リトルナイト》を出せます。
 制限カードなので1枚。

10 《鉄獣戦線徒花のフェリジット》×1

最近、このカードの強さに気が付きました

 エクストラが余ったので入れたカード。随所で活躍します。
 ①の効果で手札に嵩張った《ガネーシャ》・《ハヌマーン》を出して妨害数を増やしたり、リンク素材になった場合に②の効果で永続罠や誘発を引き込んだりできます。
 特に、対面がドラグマ型の【粛声】である場合、相手の《大神官》の効果で《フェリジット》を落とすと、こちら側もドローをして手札交換ができます。この【粛声】を多少意識して採用したという面もあります。
 また、初動の組み合わせ次第では展開の中で《サンライトウルフ》を使わずに(=回収しておいしいカードがない場合)《咎姫》展開をすることもあるのですが、その時の展開の中継役として優秀です。展開途中のドロー効果で永続罠が引けたりします。
 ピン採用。必須枠ではないので、お好みのカードに変えても構いません。

11 《デコード・トーカー・ヒートソウル》×1

アドアドアド〜

 基本展開において、《サンライトウルフ》+《リンクリボー》で出すことになるカード。
 ②の効果が主で、お互いのターンに1度、ライフを1000払ってドローできます。これで永続罠や誘発を引き込むことを目的とします。
 なお、基本展開で使うとはいえ、《金満で謙虚な壺》を発動したターンは《ヒートソウル》でドローをすることもできないため、《金謙》で優先して除外します。

12 《賜炎の咎姫》×1

炎属性デッキのパワーを底上げしたカード

 炎属性デッキの価値を高めたカード。
 ②の効果で、対象を取らずに墓地の炎属性を完全蘇生できます。これによりリンク値を伸ばせますし、《ウルカニクス》等を蘇生してリソースを確保することも可能。
 ③の効果は妨害効果。《咎姫》が墓地にいる状態で相手がモンスターを特殊召喚すると、自分の場のモンスターと相手の場のモンスターを対象に取って破壊し、《咎姫》を蘇生します。半永久的な妨害ですね。また、自分のモンスターを破壊できるため、《聖炎王》のトリガーになったりと、【炎王】とは特に相性の良いカードになっています。
 採用枚数については、現状は1枚で足りるとの判断の下、ピン採用。お好みで枚数を増やしていただいても構いません。

13 《揚陸群艦アンブロエール》×1

機械族リンクなので実質幻獣機

 《咎姫》の展開先としての採用。①の効果により打点を確保できますし、②の効果により、《咎姫》の効果等により破壊されれば墓地のリンク3以下のモンスターを蘇生できます。
 更に③の効果が強力で、《アンブロエール》が墓地にいる状態で場のリンク3以下のモンスターが破壊されると、墓地のこのカードを除外して場のカードを対象を取らずに破壊できます。妨害としての質も高いです。
 1枚で十分なため、ピン採用。

14 《閉ザサレシ世界ノ冥神》×1

名前がかっこ良すぎる

 エクストラが余ったので入れたカード。破壊で処理できないモンスター処理方法として採用。
 ピン採用です。自由枠。

サイドデッキ

15 《真竜皇アグニマズドV》×1

炎王を昔から支え続けてくれたカードの一つ。
滅茶苦茶信頼しています。
「バニッシャー」と呼称。

 おそらく、よっぽどの理由がない限りサイドデッキから抜けることはないであろうカード。このカードをによる捲りを強く使えるのが、【純炎王】の隠れた強みの一つだと思います。僕がスト勝ちしたマッチの多くは、このカードが絡んでいます。また、基本的にどの対面でも後手サイチェンの時にこのカードを入れています。
 本デッキで使うのは①の効果。自分フィールド・手札の炎属性を含むモンスター2枚を破壊することで特殊召喚でき、この時に炎属性のみを破壊して特殊召喚した場合には、そのまま一連の処理として相手の場・墓地のカードを対象を取らずに除外します。
 「なんだよ!手札3枚使うのかよ!」というのが率直な感想かなと思います。ただ、騙されたと思って使ってみてください。マジでめっちゃ強いです。
 まず、炎属性を破壊する点ですが、【炎王】においてはこの効果がデメリットどころか、アドバンテージを稼ぐためのメリット効果であるというのはいうまでもありません。その上で相手の盤面を解決できるというのですから、このカードが通ることによって結構な量のアドバンテージを確保することができます。そもそも、「破壊」が展開のトリガーである【炎王】において、「破壊」する手段をより多く確保できるということそれ自体が強いです。《バニッシャー》の効果処理後に破壊された炎王の効果が発動したり、手札の《ポニクス》・《聖炎王》が動き始めたりと、《バニッシャー》が通ると結構とんでもないことになったりします。
 またこのカード、打点が普通に高いです。2900打点があるので、戦闘面でも強く出られます。
 更に、相手視点からして、このカードの効果を発動したということそれ自体の圧がすごいです。【炎王】を少しでも知っている人であれば、「炎属性を破壊する」ことでアドバンテージを稼がれることが明確に分かりますし、なんか打点高いし、ついでに場・墓地のカードを除外できるとか書いてあるし、しかもその除外効果は特殊召喚の一連の処理だというのだから、無効にするなら手札で発動したタイミングしかないといった具合で、急に手札から飛んできて相手に思考を迫るカードです。《バニッシャー》の効果の発動自体にコストは不要なため、《バニッシャー》の圧を利用しておとりに使い、【炎王】のメイン展開を通すというのも後手プランの一つになってきます。
 また、相手が《バニッシャー》の効果を無効にしてきた場合、その無効が破壊を伴っている場合には、《聖炎王》や《ポニクス》の特殊召喚のトリガーになるため、対面によっては《バニッシャー》をおとり兼展開トリガーとして利用することも可能です。
 このように、《バニッシャー》は捲りの点における性能が高いため、後手でこのカードを引いたときの使い方が後手からゲームを拾えるか否かのポイントになっていきます。《バニッシャー》の効果を通しにいくのか、それともおとりに使うのか、使うとしてどのタイミングか、状況によって使い分けていきましょう。

16 《怒炎壊獣ドゴラン》×3

炎属性の壊獣

 主に対【ライゼオル】を想定したカード。《ライゼオル・デッドネーダー》をリリースすることを念頭に置いています。
 【純炎王】におけるサイドカードは、炎属性モンスターであるというだけで価値が高いです。《ドゴラン》も炎属性であるため、ある程度優先して採用しています。
 ただ、最近は刺さりが悪いような気がしているので、入れ替え候補かもしれません。

17 《アーティファクト・ロンギヌス》×1

リリースして発動なので実質幻獣機

 対【M∀LICE】用。また、フリーチェーンで発動できる手札誘発のため、一応《吸収石》とのシナジーもあります。
 また、《ロンギヌス》を含め、光属性誘発は《インパルス》との相性が微妙なので、撃つ順番に気を付けましょう。

18 《幽鬼うさぎ》×2

シャドール

 対【ライゼオル】・【青眼】用。【粛声】も見れます。

19 《原始生命態ニビル》×1

シャドール

 余ったので入れた枠。結構お守り枠として機能してくれたりします。

20 《神の宣告》×3

無難に強い

 先行札。《次元障壁》と異なり、あらゆる対面に対して入れられるため、優先して採用しています。特に《ハーピィの羽根箒》や《ライトニングストーム》等といったバック対策のカードに対して撃っていきたいです。

展開方法

 以下では、本デッキの展開方法について、下記記載方法に従って紹介していきます。
 カード名については、略称を用います。
 基本的に【純炎王】はミッドレンジ寄りのデッキであり、手札の組み合わせ次第で動きを変えていくデッキです。《ウルカニクス》展開と《ポニクス》展開の時は妨害数が伸びることが多いですが、それ以外の場合は1~2妨害でターンを渡しつつ、リソースと手札誘発・永続罠で戦っていく形になります。手札次第では《ガネーシャ》召喚のみでターンを渡すこともありますが、そういう時は誘発や永続罠を引けていることが多いので、特段動きがなかったからと言って負ける、というのも少ないです。
 何はともあれ、強い動きを知っておいて損はないため、以下では【純炎王】における主要な展開方法を紹介します。

記載方法
①(初手要求札)
1.(展開方法)
2.(展開方法)
※(上記展開方法において追記事項がある場合に記載。誘発を撃たれた際の対応など)
盤面:(上記展開方法終了時の盤面状況。フィールドゾーン→エクストラモンスターゾーン→メインモンスターゾーン→魔法&罠ゾーンの順に記載)
手札:(上記展開方法終了時の確定札等の状況)
墓地:(上記展開方法終了時の墓地の状況)

妨害
1)(具体的妨害方法)
2)(具体的妨害方法)

 また、僕も【純炎王】の研究途中であるため、以下の展開よりもより良い展開があるかもしれません。もしそのような展開を見つけてくれた方がいましたら、是非教えていただければなと思います。ともに強くなりましょう。

《ウルカニクス》初動展開

①《ウルカニクス》+任意の炎属性ー《ヒートソウル》でのドローを目指す展開
 まず、《ウルカニクス》を用いた基本展開になります。この展開は先行展開により用意できる妨害数が控えめな反面、リソースを多く確保できます。展開により確保できる妨害数が少ない点がデメリットであるため、主として、手札に他の誘発や永続罠を引けており、他の妨害手段を確保できている場合に行う展開になります。特に、吸収石を引けている場合、盤面に《ヒートソウル》、手札に《神獣キリン》を用意できていることそれ自体が魔石カウンターを稼ぐための重要なポイントになるため、こちらの展開を用います。罠型ならではの展開のため、まず最初にこちらを紹介します。

1.《ウルカニクス》を通常召喚。そのまま召喚時の効果で、手札の炎属性を破壊し、デッキから《ポニクス》をサーチ。
※この際、《ウルカニクス》のレベルを1に変更する癖をつけることを推奨。《ウルカニクス》のレベル変動を忘れないように癖をつけるため。プレイングミスを減らすための心がけである。
盤面:《ウルカニクス》
手札:《ポニクス》
墓地:破壊した任意の炎属性

2.サーチした《ポニクス》の効果発動、手札から《ポニクス》をエクストラモンスターゾーンの下に特殊召喚。更に、特殊召喚した《ポニクス》の効果で、《聖域》をサーチ。
※既に手札に《聖域》がある場合には《神天焼》をサーチ。更に《神天焼》もある場合、《炎環》をサーチ。
※《ポニクス》をエクストラモンスターゾーンの下に出す理由としては、この後《サンライトウルフ》のリンク先に《ポニクス》を素材に《リンクリボー》をL召喚することになるが、この際に《サンライトウルフ》のリンク先が埋まってしまうというプレイングミスを防止することにある。
※《ポニクス》の特殊召喚効果にドロー系誘発を撃たれた場合には、《聖域》の代わりに《神天焼》をサーチし、止まる。
盤面:《ウルカニクス》、《ポニクス》
手札:《聖域》
墓地:破壊した任意の炎属性

3.手札の《聖域》を発動、発動時の効果処理として《孤島》をデッキから設置。
盤面:《孤島》、《ウルカニクス》、《ポニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:破壊した任意の炎属性

4.《孤島》のサーチ効果を発動、場の《ウルカニクス》を破壊し、デッキから《聖炎王》をサーチ。
※対戦相手の中には、《聖域》・《孤島》素引きをケアして《ウルカニクス》や《ポニクス》に対する《うらら》を我慢し、《孤島》のサーチ効果に対して《うらら》を撃つ方がいる。このようなプレイをされた場合には、場の《ウルカニクス》と《ポニクス》を素材に《ヒータ》をL召喚し、相手の《うらら》を蘇生した上で《咎姫》&《アンブロエール》展開にもっていく。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖域》
手札:《聖炎王》
墓地:破壊した任意の炎属性、《ウルカニクス》

5.破壊された《ウルカニクス》の効果をチェーン1、手札の《聖炎王》の特殊召喚効果をチェーン2で発動。手札から《聖炎王》を特殊召喚し、デッキからは《神獣ガルド》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:破壊した任意の炎属性、《ウルカニクス》

6.特殊召喚した《聖炎王》の効果を発動、デッキの《神獣キリン》を破壊。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:破壊した任意の炎属性、《ウルカニクス》、《神獣キリン》

7.破壊された《神獣キリン》の効果を発動、墓地から《ウルカニクス》を蘇生。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ウルカニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:破壊した任意の炎属性、《神獣キリン》

8.《聖炎王》と《ウルカニクス》を素材に、《サンライトウルフ》をL召喚。更に、《ポニクス》を素材に《リンクリボー》をL召喚。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:破壊した任意の炎属性、《神獣キリン》、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《ポニクス》

9.リンク先にモンスターが特殊召喚されたことにより、《サンライトウルフ》の効果を発動。墓地の《神獣キリン》を回収。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:破壊した任意の炎属性、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《ポニクス》

10.《サンライトウルフ》と《神獣ガルド》を素材に、《咎姫》をL召喚。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《リンクリボー》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:破壊した任意の炎属性、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《ポニクス》、《サンライトウルフ》、《神獣ガルド》

11.《咎姫》の効果で、《サンライトウルフ》を蘇生。そのまま、《サンライトウルフ》と《リンクリボー》で《ヒートソウル》をL召喚。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《ヒートソウル》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:破壊した任意の炎属性、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《ポニクス》、《神獣ガルド》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》

12.《ヒートソウル》のドロー効果を発動。LPを1000払い、1枚ドロー。そのまま、ターン終了。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《ヒートソウル》、《聖域》
手札:《神獣キリン》、ドローで追加した1枚
墓地:破壊した任意の炎属性、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《ポニクス》、《神獣ガルド》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》

12ー2.①12においてターン終了をする前に、《咎姫》と《ヒートソウル》を素材に《アンブロエール》をL召喚。そのまま、ターン終了。
※完全に好み。《アンブロエール》を立てた方が妨害数は増える。但し、僕は、返しのターンに《ヒートソウル》で再度ドローし、リソースを確保する方が好きなので、《アンブロエール》を立てずに、①12の盤面のままターンを渡します。特に罠が引けている場合は、妨害数は十分であると解される。以下、①12で展開を止めたことを前提に紹介する。
盤面:《孤島》、《アンブロエール》、《聖域》
手札:《神獣キリン》、ドローで追加した1枚
墓地:破壊した任意の炎属性、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《ポニクス》、《神獣ガルド》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《咎姫》、《ヒートソウル》

13.相手ターンのドローフェイズ時、《ヒートソウル》のドロー効果を発動。LPを1000払い、1枚ドロー。
※《吸収石》を構えている場合、まず《吸収石》を開く処理を行い、その後に《ヒートソウル》の効果を発動することを推奨。《吸収石》に魔石カウンターを乗せるため。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《ヒートソウル》、《聖域》
手札:《神獣キリン》、ドローで追加した2枚
墓地:破壊した任意の炎属性、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《ポニクス》、《神獣ガルド》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》

妨害
1)手札の《神獣キリン》の特殊召喚効果を使って《咎姫》を破壊。その後、《咎姫》をトリガーにして蘇生した《聖炎王》の効果でデッキのもう一枚ある《神獣キリン》を破壊し、墓地の炎王を蘇生しつつ相手の場のカードを破壊
※このとき、手札に炎属性がいればウルカニクスを蘇生し、当該炎属性を破壊して《ハヌマーン》をサーチしておくことを推奨。いなければ、《ポニクス》を蘇生し、リソースを確保しておく。
2)1)の後、場には《神獣キリン》と《聖炎王》がいるため、星8が2体いる。そのため、相手がモンスターを特殊召喚した場合、《聖域》の効果によって《エタニティ》をX召喚でき、これによりフィールドのモンスターすべてを破壊できる。
※ここで、手札に《ハヌマーン》がいる場合、場の炎王(主として《ウルカニクス》や《ポニクス》が破壊されていることが多い)が破壊されたことをトリガーに特殊召喚できる。これで、追加で3)魔法罠無効が行える。
4)1)の後、墓地に《咎姫》がいるため、相手がモンスターを特殊召喚した場合、自分の場の炎属性と相手の場のモンスターを破壊しつつ《咎姫》を特殊召喚できる。

②《ウルカニクス》+任意の炎属性ー妨害数を重視する展開
 より一般的な【純炎王】の展開になります。とにかく妨害数を確保したい場合にはこちらの展開をします。また、《金謙》を使ったターンは《ヒートソウル》によるドロー効果を使えないため、こちらの展開を行います。

1.〜5.:①1.〜5.と同じ(《ウルカニクス》召喚~《孤島》でサーチした《聖炎王》の特殊召喚まで)。

6.特殊召喚した《聖炎王》の効果を発動、デッキの《ガネーシャ》を破壊。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:破壊した任意の炎属性、《ウルカニクス》、《ガネーシャ》

7.破壊された《ガネーシャ》の効果を発動、墓地から《ウルカニクス》を蘇生。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ウルカニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:破壊した任意の炎属性、《ガネーシャ》

8.《聖炎王》と《ウルカニクス》を素材に、《サンライトウルフ》をL召喚。更に、《ポニクス》を素材に《リンクリボー》をL召喚。
※《ウルカニクス》で破壊した炎属性が《ポニクス》であった場合、次のスタンバイフェイズに《ポニクス》は回収できるため、次の②9.で《サンライトウルフ》により《ポニクス》を回収する必要性は薄いです。そのため、ここで《サンライトウルフ》をL召喚して意味の薄い回収効果を使うよりも、《フェリジット》をL召喚し、手札交換をした方が強いため、そのような場合には《フェリジット》をL召喚します。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:破壊した任意の炎属性、《ガネーシャ》、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《ポニクス》

9.リンク先にモンスターが特殊召喚されたことにより、《サンライトウルフ》の効果を発動。墓地の《ポニクス》を回収。
※今回のように、《神獣キリン》を回収しない場合は、リソース確保のため、破壊していない《ポニクス》を回収することが多い。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:《ポニクス》
墓地:破壊した任意の炎属性、《ガネーシャ》、《聖炎王》、《ウルカニクス》

10.《サンライトウルフ》と《神獣ガルド》を素材に、《咎姫》をL召喚。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《リンクリボー》、《聖域》
手札:《ポニクス》
墓地:破壊した任意の炎属性、《ガネーシャ》、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《サンライトウルフ》、《神獣ガルド》

11.《咎姫》の効果で、《ガネーシャ》を蘇生。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《リンクリボー》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:《ポニクス》
墓地:破壊した任意の炎属性、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《サンライトウルフ》、《神獣ガルド》

12.《咎姫》と《リンクリボー》で《アンブロエール》をL召喚。
盤面:《孤島》、《アンブロエール》、《ガネーシャ》、《聖域》
墓地:破壊した任意の炎属性、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《サンライトウルフ》、《神獣ガルド》、《咎姫》、《リンクリボー》

妨害
1)《ガネーシャ》によるモンスター効果無効。
2)墓地の《咎姫》による、相手がモンスターを特殊召喚した場合、自分の場の炎属性と相手の場のモンスターを破壊しつつ《咎姫》を特殊召喚できる効果。
※この時、自分のモンスターとして《アンブロエール》を破壊した場合、墓地の《サンライトウルフ》を蘇生しておくことにより、この《サンライトウルフ》が破壊された場合に3)墓地の《アンブロエール》を除外することにより、場のカードを選んで破壊できる。
4)1)又は2)により炎属性が破壊されたことをトリガーにして墓地の《聖炎王》を蘇生し、蘇生した《聖炎王》の効果でデッキの《神獣キリン》を破壊。そして破壊された《神獣キリン》の効果で墓地の《ウルカニクス》を蘇生し、場のカード1枚を選んで破壊。
5)4)により蘇生した《ウルカニクス》の効果で場の《ガネーシャ》を破壊してデッキから《ハヌマーン》をサーチ。その後、破壊された《ガネーシャ》の効果を墓地の《神獣ガルド》を対象に取ってチェーン1、場の炎王が破壊されたことをトリガーにして手札の《ハヌマーン》の効果をチェーン2で発動、《ハヌマーン》を特殊召喚し、《神獣ガルド》を蘇生。これにより、《ハヌマーン》による魔法罠無効の妨害を作れる。
6)5)により、場には《聖炎王》と《神獣ガルド》がいるため、星8が2体いる。そのため、相手がモンスターを特殊召喚した場合、《聖域》の効果によって《エタニティ》をX召喚でき、これによりフィールドのモンスターすべてを破壊できる。
※上記妨害の過程で、隙をみて手札の《ポニクス》を特殊召喚しておき、「炎王」魔法罠をサーチしてリソースを確保しておくとよい。但し、《聖炎王》や《ハヌマーン》の特殊召喚効果と同一チェーン上で使用することができない点に注意。

③《ウルカニクス》+《聖炎王》
 95%②と同じ展開です。よって、最終盤面としては②と同じになりますが、手札に《神獣キリン》を構えられる点で、妨害数を確保しつつリソースを確保し、かつ《吸収石》に魔石カウンターを乗せる布石を整えられているため、手札の他の誘発・永続罠の引けている枚数に関わらず、こちらの展開を用います。
 ほぼ②と展開が同じであるため、省略多めでいきます。

1.《ウルカニクス》を通常召喚。そのまま召喚時の効果で、手札の《聖炎王》を破壊し、デッキから《ポニクス》をサーチ。
盤面:《ウルカニクス》
手札:ポニクス
墓地:《聖炎王》

2.〜3.:①2.〜3.と同じ(《ポニクス》特殊召喚~《孤島》の設置まで

4.《孤島》のサーチ効果を発動、場の《ウルカニクス》を破壊し、デッキから《神獣キリン》をサーチ。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《聖炎王》、《ウルカニクス》

5.墓地の《聖炎王》の特殊召喚効果をチェーン1、破壊された《ウルカニクス》の効果をチェーン2で発動。デッキから《神獣ガルド》を特殊召喚し、墓地から《聖炎王》を特殊召喚。
※《霊王の波動》や《屋敷わらし》ケアで、《聖炎王》の特殊召喚効果を優先して通すためのチェーンの組み方。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ウルカニクス》

6.以下:②6.以下と同じ。

妨害
妨害数は②の展開をした場合と同じ。妨害方法も、おおよそ②と同じといってよい。
但し、③は手札の《神獣キリン》の効果を発動すれば、おおよそこちらの任意のタイミングで炎属性を破壊できるため、《聖炎王》→《神獣キリン》破壊の方法による妨害をこちらのタイミングで行いやすい。そのため、妨害の質としてはこちらの方が上であるといえる。

④《ウルカニクス》+《ガネーシャ》ー《ニビル》ケア展開
 こちらは、ガネーシャを引けている場合のニビルケア展開です。ウルカニクス展開は強い分、ニビルをくらうというデメリットがあるため、そのデメリットを補いつつ、展開途中で神獣キリンを回収できるため、③と同様の数・質の妨害ができるという展開です。

1.《ウルカニクス》を通常召喚。そのまま召喚時の効果で、手札の《ガネーシャ》を破壊し、デッキから《ポニクス》をサーチ。
盤面:《ウルカニクス》
手札:ポニクス
墓地:《ガネーシャ》

2.~6.:①2.~6.と同じ(《ポニクス》特殊召喚~《聖炎王》の効果で《神獣キリン》破壊まで)。

7.破壊された《神獣キリン》の効果を発動、墓地から《ガネーシャ》を蘇生。
※ガネーシャの特殊召喚時点で5回目の召喚・特殊召喚。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ウルカニクス》、《神獣キリン》

8.《聖炎王》と《神獣ガルド》を素材に、《サンライトウルフ》をL召喚。更に、《ポニクス》を素材に《リンクリボー》をL召喚。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ウルカニクス》《神獣キリン》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ポニクス》

9.リンク先にモンスターが特殊召喚されたことにより、《サンライトウルフ》の効果を発動。墓地の《神獣キリン》を回収。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ウルカニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ポニクス》

10.《サンライトウルフ》と《リンクリボー》を素材に、《咎姫》をL召喚。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ウルカニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ポニクス》《サンライトウルフ》、《リンクリボー》

11.《咎姫》の効果で、任意の炎属性モンスター(本当に何でも構わない)を蘇生。そのまま、《咎姫》と蘇生したモンスターで《アンブロエール》をL召喚。
盤面:《孤島》、《アンブロエール》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ウルカニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》《ポニクス》《サンライトウルフ》、《リンクリボー》

妨害
妨害数、妨害方法ともに、③の展開におけるのと同じ。

⑤《ウルカニクス》+《神獣ガルド》
 《ウルカニクス》とともに《神獣ガルド》を素引きしてしまっている場合の展開です。やや下振れですが、結局は《咎姫》&《アンブロエール》展開に持ち込めるため、妨害数自体は確保できます。

1.《ウルカニクス》を通常召喚。そのまま召喚時の効果で、手札の《神獣ガルド》を破壊し、デッキから《ポニクス》をサーチ。
盤面:《ウルカニクス》
手札:《ポニクス》
墓地:《神獣ガルド》

2.サーチした《ポニクス》の効果発動、手札から《ポニクス》を特殊召喚。更に、特殊召喚した《ポニクス》の効果で、《聖域》をサーチ。
※《ポニクス》の特殊召喚効果にドロー系誘発を撃たれた場合には、《聖域》の代わりに《神天焼》をサーチし、止まる。
盤面:《ウルカニクス》、《ポニクス》
手札:《聖域》
墓地:《神獣ガルド》

3.手札の《聖域》を発動、発動時の効果処理として《孤島》をデッキから設置。
盤面:《孤島》、《ウルカニクス》、《ポニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《神獣ガルド》

4.《孤島》のサーチ効果を発動、場の《ウルカニクス》を破壊し、デッキから《聖炎王》をサーチ。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖域》
手札:《聖炎王》
墓地:《神獣ガルド》、《ウルカニクス》

5.手札の《聖炎王》の特殊召喚効果を発動し、手札から《聖炎王》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《神獣ガルド》、《ウルカニクス》

6.特殊召喚した《聖炎王》の効果を発動、デッキの《神獣キリン》を破壊。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《神獣ガルド》、《ウルカニクス》、《神獣キリン》

7.破壊された《神獣キリン》の効果を発動、墓地から《神獣ガルド》を蘇生。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ウルカニクス》、《神獣キリン》

8.《聖炎王》と《神獣ガルド》を素材に、《サンライトウルフ》をL召喚。更に、《ポニクス》を素材に《リンクリボー》をL召喚。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ウルカニクス》、《神獣キリン》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ポニクス》

9.リンク先にモンスターが特殊召喚されたことにより、《サンライトウルフ》の効果を発動。墓地の《神獣キリン》を回収。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ウルカニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ポニクス》

10.《サンライトウルフ》と《リンクリボー》を素材に、《咎姫》をL召喚。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ウルカニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《ポニクス》《サンライトウルフ》、《リンクリボー》

11.《咎姫》の効果で、任意の炎属性モンスターを蘇生。そのまま、《咎姫》と蘇生したモンスターで《アンブロエール》をL召喚。
盤面:《孤島》、《アンブロエール》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ウルカニクス》、《聖炎王》、《神獣ガルド》《ポニクス》《サンライトウルフ》、《リンクリボー》

妨害
 ③の展開から、《ガネーシャ》のモンスター効果発動無効を除いたものと同じ。

《ポニクス》初動展開

①《ポニクス》一枚初動展開
 次に、ポニクス初動の基本展開を紹介します。非常にコンパクトであり、《増殖するG》や《マルチャミ―・プルリア》を撃たれた際の妥協展開としても使えます。
 また、この展開は、相手ターンのスタンバイフェイズに《バロン》・《ポニクス》の強制効果を発動するため、《吸収石》の魔石カウンターをすぐに貯めることができます。

1.《ポニクス》を通常召喚、そのまま召喚時効果でデッキから《聖域》をサーチ。
盤面:《ポニクス》
手札:《聖域》
墓地《なし》

2.手札の《聖域》を発動、発動時の効果処理で《孤島》をデッキから設置。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:なし

3.《孤島》のサーチ効果発動、《ポニクス》を破壊してデッキから《聖炎王》をサーチ。
盤面:《孤島》、《聖域》
手札:《聖炎王》
墓地:《ポニクス》

4.手札の《聖炎王》の特殊召喚効果を発動、手札から《聖炎王》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《聖炎王》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ポニクス》

5.特殊召喚した《聖炎王》の効果発動、デッキから《バロン》を破壊。そのままターン終了。
盤面:《孤島》、《聖炎王》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ポニクス》、《バロン》

6.相手のスタンバイフェイズ時、《バロン》の効果を発動、デッキから《神獣キリン》をサーチ。その後、《ポニクス》の効果を発動、墓地の《ポニクス》を回収。
※《バロン》の効果において、既に《神獣キリン》が手札にある場合、《ハヌマーン》をサーチ。
盤面:《孤島》、《聖炎王》、《聖域》
手札:《神獣キリン》、《ポニクス》
墓地:《バロン》

妨害
1)手札の《神獣キリン》を、同じく手札の《ポニクス》を破壊することで特殊召喚。これにより、場に星8が2体揃うため、相手がモンスターを特殊召喚した場合に《聖域》によって《エタニティ》をX召喚し、フィールドのモンスターすべてを破壊できる。

②《ポニクス》+《聖炎王》
 こちらの展開は、先行展開に《エタニティ》を使う展開です。①よりも多くの妨害を構えることができます。但し、この展開は《ニビル》を食らってしまうという欠点があり、本来、①のとおり展開していればコンパクト済んだはずが、《ニビル》によって何も残らなくなる可能性のある、ハイリスクハイリターンな展開です。
 そのため、こちらの展開は、①の展開に基づく1妨害だけでは妨害数が足りておらず(=手札誘発や永続罠による十分な妨害を構えられていない)、仮に《ニビル》をもらってしまったとしても、いずれにせよ①展開による1妨害だけでは勝負にならず負けてしまうため、割り切ることのできる状況において用いるべきだと考えます。

1.~2.:①1.~2.と同じ(《ポニクス》召喚~《孤島》設置まで)。

3.《孤島》のサーチ効果発動、《ポニクス》を破壊してデッキから《神獣キリン》をサーチ。
盤面:《孤島》、《聖域》
手札:《聖炎王》、《神獣キリン》
墓地:《ポニクス》

4.手札の《聖炎王》の特殊召喚効果を発動、手札から《聖炎王》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《聖炎王》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ポニクス》

5.特殊召喚した《聖炎王》の効果発動、デッキから《ウルカニクス》を破壊。
※仮に②4.の時にドロー系誘発を撃たれた場合は、《聖炎王》で《バロン》を破壊し、①展開と同じ状況を確保しつつ止まる。
盤面:《孤島》、《聖炎王》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ポニクス》、《ウルカニクス》

6.破壊された《ウルカニクス》の効果を発動、デッキから《神獣ガルド》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ポニクス》、《ウルカニクス》

7.《聖炎王》と《神獣ガルド》を素材に、《エタニティ》をX召喚。
盤面:《孤島》、《エタニティ》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ポニクス》、《ウルカニクス》

8.手札の《神獣キリン》の効果発動、場の《エタニティ》を破壊して手札から特殊召喚。
盤面:《孤島》、《神獣キリン》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ポニクス》、《ウルカニクス》、《エタニティ》、《聖炎王》、《神獣ガルド》

9.破壊された《エタニティ》の効果発動、墓地から《ポニクス》と《ウルカニクス》を特殊召喚。
※この時も、《ポニクス》はエクストラモンスターゾーンの下に出しておくように。
盤面:《孤島》、《神獣キリン》、《ポニクス》、《ウルカニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《エタニティ》、《聖炎王》、《神獣ガルド》

10.特殊召喚した《ウルカニクス》のサーチ効果発動、場の《神獣キリン》を破壊してデッキから《ハヌマーン》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《ウルカニクス》、《聖域》
手札:《ハヌマーン》
墓地:《エタニティ》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《神獣キリン》

11.破壊された《神獣キリン》の効果チェーン1、サーチした《ハヌマーン》の効果をチェーン2で発動。手札から《ハヌマーン》を特殊召喚し、墓地から《神獣ガルド》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《ウルカニクス》、《ハヌマーン》、《神獣ガルド》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《エタニティ》、《聖炎王》、《神獣キリン》

12.《ウルカニクス》と《神獣ガルド》で《サンライトウルフ》をL召喚。その後、《ポニクス》を素材に《リンクリボー》をL召喚。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《ハヌマーン》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《エタニティ》、《聖炎王》、《神獣キリン》、《ウルカニクス》、《神獣ガルド》、《ポニクス》

13.リンク先にモンスターが特殊召喚されたことにより、《サンライトウルフ》の効果発動、墓地の《神獣キリン》を回収。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《ハヌマーン》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《エタニティ》、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《神獣ガルド》、《ポニクス》

14.《サンライトウルフ》と《リンクリボー》を素材にして《咎姫》をL召喚。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《ハヌマーン》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《エタニティ》、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《神獣ガルド》、《ポニクス》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》

15.《咎姫》の効果発動、墓地から任意の炎属性モンスターを蘇生。そのまま、《咎姫》と蘇生したモンスターを素材にして《アンブロエール》をL召喚。
盤面:《孤島》、《アンブロエール》、《ハヌマーン》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《エタニティ》、《聖炎王》、《ウルカニクス》、《神獣ガルド》、《ポニクス》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《咎姫》

妨害
1)《ハヌマーン》による魔法罠無効。
2)墓地の《咎姫》による、相手がモンスターを特殊召喚した場合、自分の場の炎属性と相手の場のモンスターを破壊しつつ《咎姫》を特殊召喚できる効果。
※この時、自分のモンスターとして《アンブロエール》を破壊した場合、墓地の《サンライトウルフ》を蘇生しておくことにより、この《サンライトウルフ》が破壊された場合に3)墓地の《アンブロエール》を除外することにより、場のカードを選んで破壊できる。
4)手札の《神獣キリン》の効果を発動し、炎属性を破壊して手札から特殊召喚。その後、炎属性の破壊をトリガーに墓地の《聖炎王》を特殊召喚し、そのまま特殊召喚時の効果でデッキにもう一体いる《神獣キリン》を破壊。破壊された《神獣キリン》の効果で「炎王」を特殊召喚し、場のカード1枚を選んで破壊。
5)4)の後、場に《神獣キリン》と《聖炎王》がいることにより、星8が2体いる。そのため、相手がモンスターを特殊召喚した場合、《聖域》の効果で《エタニティ》をX召喚し、場のモンスターすべてを破壊できる。

③《ポニクス》+《ガネーシャ》
 こちらは、《ニビル》をケアしつつ、《咎姫》&《アンブロエール》展開にもっていける展開。但し、ドロー系誘発を撃たれるタイミングによっては2枚ドローを許容しなければならない。

1.~2.:①1.~2.と同じ(《ポニクス》召喚~《孤島》設置まで)

3.《ポニクス》を素材にして《アルミラージ》をL召喚。
盤面:《孤島》、《アルミラージ》、《聖域》
手札:《ガネーシャ》
墓地:《ポニクス》

4.《孤島》のサーチ効果発動、手札の《ガネーシャ》を破壊してデッキから《聖炎王》をサーチ。
盤面:《孤島》、《アルミラージ》、《聖域》
手札:《聖炎王》
墓地:《ポニクス》、《ガネーシャ》

5.墓地の《ポニクス》を対象に、破壊された《ガネーシャ》の効果をチェーン1、手札の《聖炎王》の特殊召喚効果をチェーン2で発動。手札から《聖炎王》を特殊召喚し、墓地から《ポニクス》を蘇生。
盤面:《孤島》、《アルミラージ》、《聖炎王》、《ポニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ガネーシャ》

6.《聖炎王》の特殊召喚時の効果を発動、デッキから《神獣キリン》を破壊。
※③5.の時にドロー系誘発を撃たれた場合は、ここで《バロン》を破壊し、①展開と同様の状況を確保しつつ、止まる。
盤面:《孤島》、《アルミラージ》、《聖炎王》、《ポニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《ガネーシャ》、《神獣キリン》

7.破壊された《神獣キリン》の効果を発動、墓地から《ガネーシャ》を特殊召喚。
※ここで5枚目の召喚・特殊召喚。
盤面:《孤島》、《アルミラージ》、《聖炎王》、《ポニクス》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《神獣キリン》

8.《アルミラージ》と《聖炎王》を素材に、《サンライトウルフ》をL召喚。その後、《ポニクス》を素材に、《リンクリボー》をL召喚。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《神獣キリン》、《アルミラージ》、《聖炎王》、《ポニクス》

9.リンク先にモンスターが特殊召喚されたことにより、《サンライトウルフ》の効果を発動、墓地の《神獣キリン》を回収。
盤面:《孤島》、《サンライトウルフ》、《リンクリボー》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ポニクス》、《アルミラージ》、《聖炎王》

10.《サンライトウルフ》と《リンクリボー》を素材にして《咎姫》をL召喚。
盤面:《孤島》、《咎姫》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ポニクス》、《アルミラージ》、《聖炎王》、《サインライトウルフ》、《リンクリボー》

11.《咎姫》の効果発動、墓地から任意の炎属性モンスターを蘇生。そのまま、《咎姫》と蘇生したモンスターを素材にして《アンブロエール》をL召喚。
盤面:《孤島》、《アンブロエール》、《ガネーシャ》、《聖域》
手札:《神獣キリン》
墓地:《ポニクス》、《アルミラージ》、《聖炎王》、《サインライトウルフ》、《リンクリボー》

妨害
1)《ガネーシャ》による、モンスター効果発動無効。
2)墓地の《咎姫》による、相手がモンスターを特殊召喚した場合、自分の場の炎属性と相手の場のモンスターを破壊しつつ《咎姫》を特殊召喚できる効果。
※この時、自分のモンスターとして《アンブロエール》を破壊した場合、墓地の《サンライトウルフ》を蘇生しておくことにより、この《サンライトウルフ》が破壊された場合に3)墓地の《アンブロエール》を除外することにより、場のカードを選んで破壊できる。
4)手札の《神獣キリン》の効果を発動し、炎属性を破壊して手札から特殊召喚。その後、炎属性の破壊をトリガーに墓地の《聖炎王》を特殊召喚し、そのまま特殊召喚時の効果でデッキにもう一体いる《神獣キリン》を破壊。破壊された《神獣キリン》の効果で「炎王」を特殊召喚し、場のカード1枚を選んで破壊。
5)4)の後、場に《神獣キリン》と《聖炎王》がいることにより、星8が2体いる。そのため、相手がモンスターを特殊召喚した場合、《聖域》の効果で《エタニティ》をX召喚し、場のモンスターすべてを破壊できる。

その他先行展開

 固定ルートとしては上記の《ウルカニクス》・《ポニクス》初動で、その他の組み合わせ初動展開はアドリブですることが多いです。そのため、すべての組み合わせ初動を網羅することは難しいですが、その中からいくつかをピックアップして紹介します。

①《聖域》(or《孤島》)+《聖炎王》
 その他の手札がすべてフワロス以外の誘発・魔法罠であることを想定。動きの中で作れる妨害数は少なめですが、このような手札の時は手札誘発・永続罠による妨害があることが多いため、よほど手札が弱くない限り戦えます。

1.《聖域》を発動し、発動時の効果処理でデッキから《孤島》を設置。
盤面:《孤島》、《聖域》
手札:《聖炎王》
墓地:なし

2.《孤島》のサーチ効果発動、手札の《聖炎王》を破壊してデッキから《ポニクス》をサーチ。
盤面:《孤島》、《聖域》
手札:《ポニクス》
墓地:《聖炎王》

3.《ポニクス》の特殊召喚効果を発動、手札から《ポニクス》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖域》
手札:他の初期手札のみ
墓地:《聖炎王》

4.《ポニクス》の特殊召喚時の効果発動、デッキから《神天焼》をサーチ。そのまま《神天焼》をセットし、ターン終了。
盤面:《孤島》、《ポニクス》、《聖域》、《神天焼》(セット)
手札:他の初期手札のみ
墓地:《聖炎王》

妨害
1)《神天焼》による、《ポニクス》破壊を伴う相手の盤面破壊
2)《神天焼》により場の《ポニクス》が破壊されたことをトリガーに墓地の《聖炎王》を特殊召喚し、そのまま特殊召喚時の効果でデッキの《神獣キリン》を破壊。破壊された《神獣キリン》の効果で墓地の《ポニクス》を蘇生し、相手の場のカード1枚を選んで破壊。
2)《神天焼》により場の《ポニクス》が破壊されたことをトリガーに墓地の《聖炎王》を特殊召喚し、そのまま特殊召喚時の効果でデッキの《ウルカニクス》を破壊。破壊された《ウルカニクス》の効果でデッキから《神獣ガルド》を特殊召喚。これにより、場に星8が2体揃うため、相手がモンスターを特殊召喚した場合、《聖域》の効果で《エタニティ》をX召喚し、場のモンスターすべてを破壊できる。
※2)のいずれを採るかはその時々の状況に応じる。また、そもそも《聖域》スタートではなく、《孤島》手張りの場合は2)の後者による妨害は不可。

②《聖域》(or《孤島》)+《聖炎王》+《吸収石》
 ①の手札に加え、《吸収石》を素引きしていた場合の展開です。《うらら》を避けつつ行う展開になります。このように、《吸収石》を引いていた場合は《神獣ガルド》を破壊だけしてターンを渡すことも多いです。例えば、《孤島》+《神獣ガルド》+《吸収石》の場合には、《孤島》で《神獣ガルド》を破壊し、そのまま《吸収石》をセットしてターンを渡すなど。

1.《聖域》を発動し、発動時の効果処理でデッキから《孤島》を設置。
盤面:《孤島》、《聖域》
手札:《聖炎王》、《吸収石》
墓地:なし

2.《孤島》の特殊召喚効果発動、手札の《聖炎王》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《聖炎王》、《聖域》
手札:《吸収石》
墓地:なし

3.《聖炎王》の特殊召喚時の効果を発動、デッキの《神獣ガルド》を破壊。その後《吸収石》をセットし、ターン終了。
盤面:《孤島》、《聖炎王》、《聖域》、《吸収石》(セット)
手札:他の初期手札のみ
墓地:《神獣ガルド》

妨害
1)相手のスタンバイフェイズに《吸収石》を開く。その後、《神獣ガルド》の特殊召喚効果(強制)を発動し、《神獣ガルド》を蘇生。その後、蘇生した《神獣ガルド》の全体破壊効果(強制)を発動。これにより、《吸収石》に魔石カウンターが2個乗る。

③その他
 《ガネーシャ》召喚ターン終了など。《ガネーシャ》や《ハヌマーン》による妨害をする際には、どの炎属性を破壊すべきかをその場その場の状況に応じて変えていくことが重要になります。

《能力吸収石》発動中の立ち回り

 《能力吸収石》は、永続罠の中でも、「魔石カウンターを乗せる」という行動が必要であるため、発動中の立ち回りが重要になります。更にこれは、対戦中の状況によってどのように立ち回るかが異なってくるため、一概にこの動きをしなければならない、という固定ルートを提示することは難しいです。
 但し、おおよその「動きの指針」はあるため、それらを紹介しようと思います。
 なお、これから紹介する指針は、《吸収石》を開いている場合において、そのすべてを一挙に満たしておく必要があるものではありません。《吸収石》発動中の動きの参考にしてもらえばと思います。

指針① 《神獣キリン》を手札に抱えておく

 《神獣キリン》はフリーチェーンで魔石カウンターを乗せることができる優れものです。《吸収石》発動中に《神獣キリン》を手札に抱えておくことによって、任意のタイミングで魔石カウンターを稼ぐことができるので、デュエルをコントロールすることがより容易に行うことができます。そこで、《孤島》の毎ターンのサーチで優先して《神獣キリン》をサーチしておくとよいと思います。

指針② 《神獣ガルド》を毎ターン破壊する

《吸収石》下における最強の動きです。昔から《吸収石》型の【炎王】はこれが強かった。毎ターン2700打点の《神獣ガルド》で殴った後、《孤島》で《神獣ガルド》を破壊してリソースを構えつつ、相手のターンのメインフェイズまでには《吸収石》に魔石カウンターを乗せておくことができます。相手が動けない一方、こちらはリソースを増やし続け、万が一《吸収石》が処理されたとしても豊富なリソースで戦い続けることができます。

指針③ 《ポニクス》・《バロン》を破壊しておく

 これは、指針②の動きの下位互換にはなってしまいますが、《ポニクス》・《バロン》も破壊された次のスタンバイフェイズに強制効果で発動できる効果があるため、これによっても魔石カウンターを稼ぎつつ、リソースを確保することができます。《神獣ガルド》にアクセスできていない場合でも、こちらを破壊できているといいでしょう。

指針④ ダブル《聖炎王》

 《聖炎王》を合計2枚抱えておくことによって、場の《聖炎王》が《神獣ガルド》の効果等によって破壊されても2枚目の《聖炎王》を出すことができ、これにより盤面の打点を高い水準のまま維持しつつ戦い続けることができます。また、《エタニティ》のX召喚にも繋げやすい盤面を維持することもでき、リーサルにも向かいやすいです。

指針⑤ 隙をみて《エタニティ》+《炎王炎環》によるリーサルを

 《炎環》の項で紹介した、《エタニティ》+《炎環》によるリーサルは、できるときには積極的に狙いましょう。デュエルが長ければ長いほど、こちらの《吸収石》を処理される可能性は高くなるため、決して《吸収石》を開いているからと言って油断せず、しっかりLPを取れる場面では取りきることが重要です。自分ターンの最初のアクションである《ポニクス》召喚からの《炎環》サーチは、未だ《吸収石》にカウンターが2個乗っていない状態でできることが圧倒的に多いため、《炎環》サーチから、《孤島》による破壊+サーチ&《聖炎王》特殊召喚を用いるなどしながら《エタニティ》をたてて、そこから戦闘中に《炎環》を撃って一気にLPを削り取りましょう。

サイドチェンジ及び各主要対面の立ち回り

 僕が公認で対戦した主要デッキに対するサイドチェンジプラン・立ち回りを掲げておきます。
 なお、ターミナルワールド2発売以降は公認に出ていないため、【ジェムナイト】等に対するサイチェンプラン・立ち回りを提示できません。ご容赦ください。
 また、いずれの対面の後攻でも共通していえることとして、誘発で相手の動きを止め切った場合には、《エタニティ》+《炎環》によるリーサルにより後攻ワンキルを狙うことも視野に入れながら動くといいと思います。

【ライゼオル】

先攻サイチェン

 《霊王の波動》については、撃ちどころが《アイス・ライゼオル》のみであるため、抜いています。
 《幽鬼うさぎ》は《ライゼオル・デュオドライブ》に対して撃つことができるため入れています。

後攻サイチェン

 《ドゴラン》は《ライゼオル・デッドネーダー》をリリースして出せば強いと感じて採用していますが、近時登場した《蝕の双仔》の存在により、やや弱くなっています。ここは一考の余地あり。
 基本、後攻では永続罠を抜きます。また、《バロン》はサーチのタイミングが遅く、後攻時の活躍の度合いが低いため、抜いています。

立ち回り

 【ライゼオル】相手には、兎に角「X召喚をさせない」ことが重要なのは言うまでもありません。執拗に相手の下級「ライゼオル」を破壊し続け、動きを止めていきましょう。
 また、《エクス・ライゼオル》+《メレオロジック・アグリゲーター》の存在から、【ライゼオル】に対しては永続罠一枚だけでは対応しきれないことが多いです。そのため、しっかりと「炎王」側の動きで相手を妨害し切ることが重要になっていきます。
 後手は、仮に誘発で止めきれなかったとしたら、相手の《バニッシャー》等を駆使して相手の《深淵に潜む者》や《デッドネーダー》を処理してから、リソース戦に持ち込む必要があります。【ライゼオル】は比較的リソース戦が不得意であるため、リソース戦が得意な【炎王】とのリソース戦に持ち込めば、勝機は十分に見えてきます。

【M∀LICE】

先攻サイチェン

 私は、基本的に先攻サイチェンで《増殖するG》は抜く派です。特に【M∀LICE】相手には《増殖するG》よりも《ロンギヌス》の方が直接的に相手の動きを拘束するため、優先して入れています。

後攻サイチェン

《バニッシャー》、《ロンギヌス》、《ニビル》を入れるプラン。お守り《ニビル》を愛でましょう。

立ち回り

 共通効果に対して《インパルス》や《ガネーシャ》を撃って止めたり、下級を執拗に割ることでそもそもL召喚自体を許さなかったり、あえて《スプラッシュ・メイジ》をL召喚するまで待って、着地狩りする等して妨害していきます。

【青眼】

先攻サイチェン

 《幽鬼うさぎ》は、《真の光》や《光の霊堂》に対して撃っていきます。

後攻サイチェン

 無難なサイチェンプラン。《ドゴラン》と《バニッシャー》のどちらを入れるか迷いますが、僕は《バニッシャー》を信頼してこちらを優先しています。

立ち回り

 《光の霊堂》を破壊することを指針とし、《青眼の精霊龍》をS召喚されないように妨害を組み立てていきます。そもそも永続罠がぶっ刺さるので、永続罠を開いて腕を組んだりすることもできます。

【天盃龍】

先攻サイチェン

 《幽鬼うさぎ》は、《盃満ちる》や「天盃龍」のS召喚効果に撃っていきます。

立ち回り

 有利対面です。先攻後攻の選択権を貰っても、必ず先攻を取ります。とにかく罠がぶっ刺さるのと、破壊の手数で動きを止め切ることができるので、そこを狙っていく戦法です。結構、永続罠を開くと苦い顔をしてくれたりします。
 また、案外執拗に相手の「天盃龍」を破壊し続けていれば、動きが止まることが多いです。しっかりと破壊のタイミングを見極めていきましょう。

【粛声】

先攻サイチェン

 少し歪な形ですが、《粛声なる結界》等の永続魔法・罠に刺さる《幽鬼うさぎ》、《粛声の竜賢姫サフィラ》の儀式召喚効果に刺さる《ロンギヌス》を入れ、永続罠として刺さりの悪い《センサー万別》を抜いた結果、このような形になりました。

後攻サイチェン

 《フワロス》の刺さりが悪いため、後攻でも抜いています。《ドゴラン》は相手の《粛声の祈り手ロー》をリリースしたりすると、案外刺さったりします。

立ち回り

 サイドデッキがあまり【粛声】を意識したものではないため、ややサイド後の戦いづらさが出てきます。ただ、不利対面でああるとまではいかない程度ですし、こちらの動きをしっかりと通していけば十分勝てる相手です。
 相手の永続魔法を破壊することと、儀式召喚効果を《インパルス》や《ガネーシャ》で止めることを徹底しましょう。《バニッシャー》を通しにいくのか、それとも囮に使うのかの状況判断が必要になります。《ポニクス》や《聖炎王》を併せて引いている場合は、《バニッシャー》に無効破壊を使ってもらい、そのまま破壊を利用して「炎王」側の動きに使うといった、囮に使うことも視野に入っていきます。

【ラビュリンス】

先攻サイチェン

 【増殖するG】を抜いて入れるカードがないため、続投。

後攻サイチェン

 【ラビュリンス】対面は、ターンを何往復かすることが多いため、永続罠を残しますし、何なら《神の宣告》まで入れて、相手の強い罠に備えます。また、対戦相手の方によっては、選択権を貰っても後攻を選択する方がおり(上手い方ほどそのような選択をされる方が多い印象です)、先攻を貰った場合にも対応できるサイチェンプランになります。
 《能力吸収石》は、相手の家具によって逆にこちらの《能力吸収石》のカウンター数をコントロールされて利用されるおそれがあるため、抜いています。

立ち回り

 有利対面です。相手の「ウェルカム」罠を《灰流うらら》や《インパルス》で止めたり、相手の伏せをしっかりと破壊することによって勝つことができます。
 また、《ガネーシャ》は相手の家具を止めることができ、《ハヌマーン》は相手の罠を止めることができたりと、ポン出し《ガネーシャ》・《ハヌマーン》がしっかり刺さってくれる対面になります。

おわりに

 いかがだったでしょうか。【罠型純炎王】の魅力が伝わっていれば幸いです。
 ガチデッキの紹介記事を書くのは初めてだったため、不足している部分があるかもしれません。もし、もっとこのようなことが知りたい、この点をより詳しく知りたい等、聞きたいことがございましたら、僕のX(Twitter)のDMや、記事を貼ってあるツイートのリプ等で遠慮なく聞いていただければと思います(アカウント:@MPBhayabusa)。
 一応質問箱も設置してはいますが、なんか最近広告が多すぎて使いにくいので、このまま使い続けるかは悩んでいます… ただ、匿名で質問をしたい方もいらっしゃるとは思うので、この記事を出してからしばらくの期間は質問箱もこまめにチェックしようと思うので、質問箱に質問を投げていただいても構いません。質問箱のURLは、僕のX(Twitter)のプロフィール欄に記載してあります。
 なお、noteにはコメント機能がありますが、おそらくnoteの仕様上、コメントに対する返信ができないかもしれません。
 僕自身、今後も競技シーンで【罠型純炎王】を使い続けたいと思ってはいるのですが、ロースクールの期末試験との関係でまた勉強を頑張らなければいけない時期に入ったので、自由に大会にでることが難しくなってきました。そこで、この記事を読んだ方で、【罠型純炎王】を継承して大会に出て活躍してくれる方がもしいましたら、大変喜ばしいことだと感じます。もっともっと、僕以外に【罠型純炎王】の使用者が増えてくれればと思います。是非、使ってみてください。【罠型純炎王】はなによりもプレイングがものをいうデッキなので、最初から完璧に使いこなすことはやや難しいとは思いますが、僕が記事で紹介していたことを基礎に、回す回数をたくさんこなしていけば、きっと使いこなせるようになるだろうと思います。もちろん、回す練習をする過程で、「この初期手札だったらどのように回すのか?」等の質問も全然OKです。
 【罠型純炎王】は、かめばかむほど味のするガムのようなデッキです。長い期間遊べるデッキだと思いますし、僕がこのような長い記事を書いてまで全力でオススメしたいデッキになっています。記事の中でも触れましたが、伝統的な従来型の【炎王】に近いデッキとなっているため、【炎王】に少しでも興味がある方は、是非組んでみてください。

余談
 僕が【炎王】に対して思い入れが深いということは記事の最初の方で触れたかと思いますが、思い入れが深すぎて、司法試験受験期間中にも関わらず、炎王ストラクをカートン買いしました。理由は、パックに入っているシークレットレアをそれぞれ3枚ずつ、すべて自引きしたいと考えたからです。普通にやばいことやってる自覚はあります。結果、きちんと全部3枚以上ずつ自引きできました。カートン買いすると均等にシークレットレアがパックから出るので、ストラクカートン買いも是非オススメします。

↓最後に、デッキレシピの写真を。「炎王」以外のカードもしっかり光らせたいですね… なお、《神獣ガルド》はあえてシークレットレアの個体を使わず、僕が小学生の頃から愛用し続けていた初期ウルトラレアの歴戦個体を使用しています。《バロン》や《炎環》も初期版を使用しています。こんな風に、子供のころから思い入れのあるカードとともに勝てるというのも、感慨深いですね。

ちょいと見えにくい…笑
使用しているプレイマットです。
フォレストランドさん(@OEKAKIHUKUROU)に作っていただきました。

2025.1.16追記① 展開ルート追加

 記事投降後、デッキを回している中で新たに発見した展開ルートがあるため、追記します。
 【純炎王】は意外とアドリブ要素が強いデッキなため、すべての展開ルートを紹介しきることは難しいですが、出現頻度がある程度高いものを掲げておこうと思います。

《ガネーシャ》+《エタニティ》展開

 先行展開で《エタニティ》を最大限使っていく展開です。初手で《ガネーシャ》を立ててから《孤島》のサーチ効果を使用するため、《孤島》に対する誘発等をケアしながら動くことができます。
 もともと、《ウルカニクス》や《ポニクス》を初手に持っている場合でも、召喚権を《ガネーシャ》に割きつつ展開ができるのであれば、《ガネーシャ》を召喚して誘発をケアしつつ動くのが強いです(これ、本記事の初版段階で明記してませんでしたね…すみません)。本ルートは、そのような《ガネーシャ》先置き展開の応用版といったところになります。

初手要求:《ガネーシャ》+《聖域or孤島》+任意の炎属性

1.《ガネーシャ》を通常召喚。次いで、《聖域》を発動し、デッキから《孤島》を設置。
盤面:《孤島》、《ガネーシャ》、《聖域》
墓地:なし
手札:任意の炎属性

2.《孤島》のサーチ効果発動、手札の任意の炎属性を破壊し、デッキから《聖炎王》をサーチ。
盤面:《孤島》、《ガネーシャ》、《聖域》
墓地:任意の炎属性
手札:《聖炎王》

3.手札の《聖炎王》の効果を発動し、特殊召喚。その後、《聖炎王》の効果でデッキの《ウルカニクス》を破壊。
盤面:《孤島》、《ガネーシャ》、《聖炎王》、《聖域》
墓地:任意の炎属性、《ウルカニクス》
手札:初期手札のみ

4.破壊された《ウルカニクス》の効果発動、デッキから《神獣ガルド》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《ガネーシャ》、《聖炎王》、《神獣ガルド》、《聖域》
墓地:任意の炎属性、《ウルカニクス》
手札:初期手札のみ

5.《聖炎王》と《神獣ガルド》を素材に《エタニティ》をX召喚。
盤面:《孤島》、《ガネーシャ》、《エタニティ》、《聖域》
墓地:任意の炎属性、《ウルカニクス》
手札:初期手札のみ

6.X召喚された《エタニティ》のX召喚時の効果を発動、フィールドのモンスターをすべて破壊しようとする。それにチェーンして《ガネーシャ》の効果発動、《エタニティ》の上記効果を無効にし、効果処理で《エタニティ》を破壊。
※この後、《ガネーシャ》によって誘発をケアできなくなるため、新たに誘発を撃たれる可能性も考慮しつつ本ルートを採るようにする(MDであれば誘発の有無が分かったりするため、相手の反応次第では積極的に本ルートを採る)。
盤面:《孤島》、《ガネーシャ》、《聖域》
墓地:任意の炎属性、《ウルカニクス》、《エタニティ》、《聖炎王》、《神獣ガルド》
手札:初期手札のみ

7.破壊された《エタニティ》の効果を発動、墓地の《ウルカニクス》と《エタニティ》を特殊召喚。
盤面:《孤島》、《ガネーシャ》、《ウルカニクス》、《エタニティ》、《聖域》
墓地:任意の炎属性、《聖炎王》、《神獣ガルド》
手札:初期手札のみ

8.特殊召喚した《ウルカニクス》の効果発動、場の《ガネーシャ》を破壊し、デッキから《ポニクス》or《ハヌマーン》をサーチ。その後、破壊された《ガネーシャ》の効果をチェーン1、手札に加えた《ポニクス》or《ハヌマーン》の効果を発動、《ポニクス》or《ハヌマーン》を特殊召喚し、《ガネーシャ》の効果で墓地の《聖炎王》を特殊召喚。
※《ポニクス》からサーチできる《神天焼》による妨害を敷きたいのか、《ハヌマーン》による魔法罠無効を敷きたいのかによってサーチ先を変える。
 この後、《咎姫》→《アンブロエール》展開に移行することになるが(既に何回も紹介しているため、割愛する)、《ポニクス》を選択した場合は途中で《サンライトウルフ》+《リンクリボー》を用いることで墓地の任意の炎属性を回収でき、《ハヌマーン》を選択した場合は《フェリジット》を中継することで手札交換をし、永続罠や誘発を引き込みにいける。
盤面:《孤島》、《ウルカニクス》、《エタニティ》、《ポニクス》or《ハヌマーン》、《聖炎王》、《聖域》
墓地:任意の炎属性、《神獣ガルド》
手札:(《ポニクス)をサーチした場合)《神天焼》

9.~《咎姫》→《アンブロエール》展開(略)

妨害
 少なくとも、1)ガネーシャによるモンスター効果無効、2)墓地の《咎姫》の妨害、3)墓地の《アンブロエール》による妨害、4)《聖域》+《エタニティ》による妨害が見込めます。加えて、5-1)《神天焼》による妨害or5-2)《ハヌマーン》による魔法罠無効を見込めます。

 このように、豪快に先行1ターン目から《エタニティ》を使っていく展開になります。このようにみると、やはり【純炎王】においては《エタニティ》は少なくとも2枚採用が必須であることが伺えます。

2025.1.16追記② 採用検討カード追記

 記事投稿後、何回かデッキを回していた際、「採用すると試合運びが楽になるのでは?」と感じたカードの紹介です。
 それが、こちらです。

 《No.90銀河眼の光子卿》に重ねて出すことを想定しています。
 想定場面としては、永続罠でお互いの動きを縛っている中で相手が攻撃力が3000より高いor守備力3000以上のモンスターを立ててきた場合です。
 今までの構築では、こちらの素の打点で最も攻撃力の高いモンスターは《エタニティ》であり、攻撃力は3000でした。
 無論、《聖炎王》の効果を使用すれば3000以上の打点確保も可能ですが、主たる永続罠である《能力吸収石》や《スキルドレイン》下では《聖炎王》のパンプ効果を見込めません。
 このような状況下で、相手がより高い打点のモンスターを立ててきた場合、こちらとしては《神天焼》を使うか、《神獣キリン》の効果で対応するしかありません。
 しかし、《神天焼》はピン採用であり使いきりであること、《神獣キリン》も準制限カードであり、場面によっては《神獣キリン》の破壊ができなかったりするなど、弱点があります。そこで、そのような弱点を補うために、《エタニティ》と全く同じ条件でX召喚できる《光子卿》の上に重ねてX召喚できる4000打点で、しかも《センサー万別》下でも展開できる《FAフォトンドラゴン》に着目したというわけです。
 どうせ《タイタニック・ギャラクシー》はほとんど使わないため、現在は《タイタニック・ギャラクシー》を不採用にし、代わりに《FAフォトンドラゴン》を採用しています。
 もし使用感の感想だったり他に採用圏内に入るカード等ありましたら、気軽にX(旧Twitter)等でお知らせください。

↓投げ銭箱です。恵んでくださる方は是非お願いします。

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