【全文無料】幻獣機机上の空論集7 永続魔法編 (+【幻獣機】というデッキについての補足)
はじめに
こんにちは、隼です。
今回も幻獣機を布教していきます。全文無料。
タイトル通り、今回は【幻獣機】と相性のいい永続魔法をまとめていきますが、その前に、少し【幻獣機】全体の話について補足を付け加えておきます。
前回記事はこちら↓
第一回補足ー【幻獣機】というデッキについて
まず最初に、【幻獣機】というデッキについての補足説明。
今までも、この幻獣機カードはこういう特色がある、このカードは幻獣機と相性がいい、などといった情報を書いてきました。
でも結局【幻獣機】ってどういう動きをして、何を目指していくデッキなの?と疑問を持たれた方がいると思います。そこについての説明が足りておらず、また実際に質問をいただいたので、その辺りについて補足をしたいと思います。
上で太字で書いた部分ですが、僕にも分かりません。正確には、【幻獣機】には決まった動き・型というものは存在しません。ハリファイバーが生きていればある程度決まった動きというのは存在していたのですが、ハリ亡き今、殊更に決まった動きというものがなくなりました。
無論、このカードを使うならこう使って...という局所的な使い方というものはあるのですが、一般的に【幻獣機】はこうやって動くんだよ、というものがなく、型によって動きが全く異なっていきます。
これが、【幻獣機】を組む敷居を高くしているわけです。【幻獣機】を長く使っている僕でも、型ごとの動きの解説ができますが、全体的な【幻獣機】の動きの説明はできません。申し訳ない。
せいぜい言えることといえば、【幻獣機】の最重要カードはオライオンであり、リソースとしては盤面リソース(トークン)、墓地のオライオンを残すような動きを心がける、といったところでしょうか。【幻獣機】の生命線はオライオンと盤面のトークンです。これですら稀に例外が存在しますが...
ただこれだけは言えるのが、第一回記事でも書きましたが、【幻獣機】は多くの可能性を秘めたテーマであり、相性のいいカードが数多く存在します。その分、【幻獣機】の型は豊富に存在しますし、僕も知らない型の【幻獣機】もあることでしょう。確かに【幻獣機】を一から構築することは非常に難しいですが(特にハリファイバーがいなくなったため、より一層テクニカルな動きが要求されるようになりました)、僕がデッキの種を提供し、少しでも助けになればと思い、noteを書き始めた次第です。
そのため、【幻獣機】を組む際は、「幻獣機を使って何がしたいか?」というところから始めて、それに合うように相性のいいカードをパズルのように組み合わせていく、という思考方法がいいと思います。
例えば第五回記事で紹介した【ハリメガ幻獣機】(紹介した型はハリファイバー禁止で構築不可になりましたが、もうハリ禁止に対応した構築に変更したため、もし需要があれば改めて紹介記事を書きます)の始まりは「弾幕回避を使いたい!」というところから始まっています。
このカードは考えなしに撃つと幻獣機の生命線である場のトークンを消してしまうため弱いですが、場のトークンを消さない、むしろ増やせれば強いのでは?と思い、太古の時代より幻獣機においてトークンを増やせる王道ムーブであるハリアード・メガラプターを軸に据えたデッキにしよう、と考え、
・ハリメガを並べる方法(ハリオライオン)
・弾幕回避以外の妨害手段(弩級部隊、天威無双の拳、虹光)
・リソース回復手段(機甲部隊の超臨界)
といった感じでだんだんとデッキが完成していった次第です。
記事でも、各カードの紹介とともに局所的な動きはなるべく紹介するようにします。
もし質問等あれば、僕のTwitterのリプ・DM・質問箱でいつでも凸してもらって構いません(もっとも、質問箱は身内ノリが酷いですが、臆せずどうぞ!)。喜んで対応させていただきます。幻獣機のことを考えている時間が一番楽しいので、迷惑などと思うことは100%ありません。是非、遠慮なくどうぞ!
では、本題へ。
【幻獣機】と相性のよい永続魔法編
1.超自然警戒区域
結構新しめのカード。
効果は、①1ターンに1度、効果モンスター以外のモンスターが表側表示で特殊召喚された場合に相手の場のカード一枚を破壊できます。また、②魔法罠ゾーンのこの子が破壊されると効果モンスター以外のモンスター一体を手札・デッキ・墓地から出せます。
①の効果は、効果モンスター以外のモンスターに該当するトークンを多用する幻獣機と非常に相性がいいです。特に「空中補給」やハリメガギミックと組み合わせて使うと、だいぶ質の良い妨害として機能します。
また、相手が効果モンスター以外のモンスターを出した際も効果が起動するため、対面によってはかなり強いです。対面が幻獣機でも強いです。【幻獣機】にとっては味方であり、強敵になりうるカードですね。
②の効果も、【幻獣機】だとあまり多く使うことはなさそうですが、型によっては通常モンスターを採用している場合もある(例えば第六回で紹介したスピリット・オブ・ネオスギミックや真紅眼の黒星竜を採用している場合など)ので、使えることもあります。
このカードを軸にデッキを組むことはなさそうですが、相手ターンに空中補給やトークンを出すシステムを搭載した型なら採用できるでしょう。
2.機甲部隊の防衛圏
お次。またマシンナーズカードです。本当にマシンナーズは幻獣機と相性のいいカードが多い。
自分の場に星7以上の機械がいれば、相手は自分の場の星6以下の機械を攻撃対象及び効果対象にできなくなります。また、1ターンに1度、自分の表側表示の機械が破壊されると、墓地の機械一体を回収できます。
4軸幻獣機と相性のいいカードです。星4幻獣機は、トークンが一体いればレベルは7になり、無論トークンは星3なので、幻獣機本体に耐性を付与するトークンをこのカードで守ることができます。また、優秀なリソース回復効果をもっているのも素晴らしい。
相手からすれば、幻獣機本体を破壊するためにトークンを処理したいのにそのトークンにも耐性がある...という状況になり、破壊すればリソースを回復されるという、結構厄介な永続魔法です。
ゆっくりデュエルしたい場合は採用してもいい。ちなみに新型ハリメガ幻獣機に採用してます。
3.星邪の神喰
幻獣機と同じパック出身です。
1ターンに1度、自分墓地のモンスター一体のみが除外された場合、その除外されたモンスターと異なる属性のモンスターをデッキから落とせます。
【幻獣機】では、オライオンの召喚効果が主なトリガーになります。【幻獣機】はよく他のテーマと混ぜ物をすることが多いのですが、その他のテーマにアクセスする札として優秀です。オライオンの墓地効果自体はいつでも使えるため、好きなタイミングで風以外を埋葬できる。埋葬は強い。
また、逆に他のテーマからオライオンにアクセスする札としても使えます。何度も言っていますが、【幻獣機】において墓地にオライオンを置くことは非常に重要な動きです。
4.七精の解門
幻魔のカード。
注目すべきは③の効果で、1ターンに1度、場に星10がいると、墓地の好きな永続魔法一枚を回収できます。
特に4軸幻獣機の場合、トークンが二体いれば幻獣機本体のレベルは10になるため、これで好きな永続魔法を回収できます。
永続魔法を多く積んでいるなら採用したいですね。
当然、解門キュリオスのギミックも強力です。オライオン落としましょう。
5.Dーフォース
HEROのカード。何回かHEROと幻獣機は相性がいい、と書きましたが、その最たる所以がこのカード及びここからつながるカードにあります。
まずDーフォースは、発動時の効果処理で「DーHERO BlooーD」をサーチ・回収できます。
そしてこのBlooーDは、自分の場のモンスター三体をリリースして特殊召喚でき、場に出れば相手だけスキドレ、さらに相手モンスター一体を吸収して打点上昇もできる超強力なカードです。
【幻獣機】はトークンを使うため、横にモンスターが並びやすいテーマになっています。そのため、BlooーDの召喚条件もそこまで重くないです。太古の時代から幻獣機とBlooーDは相性が良かったのですが、Dーフォースの登場で【HERO幻獣機】がかなり現実的な型になりました。基本的に【HERO幻獣機】はこのBlooーDを中心とした構築になっています。
更に、このBlooーDをサーチするDーフォースのアクセスも、
「ブレイク・ザ・デステニー」の墓地効果で可能です。このカードを落とすこと自体は、おろかな副葬なり、七精の解門を使ったギミックなり、ランク6=幻獣機の3軸要素で立てることのできる「永遠の淑女 ベアトリーチェ」等で可能です。3軸要素を混ぜるなら、星6のHERO(幻獣機と一緒にランク6を作れます)である「DーHERO ディアボリックガイ」を採用してもいいですし、D要素が濃くなりそうなので「フュージョン・デステニー」からの「DーHERO デストロイフェニックスガイ」を採用してもいい。また、4軸要素も混合させてより横に並べやすくさせるなら、4軸要素と相性のいい「E・HERO スピリット・オブ・ネオス」を採用してドラゴサックを立てるギミックも採用圏内に入りますね。
このシナジーだけでもデッキができそうですよね。こんな風にパズルを組み立てて【幻獣機】を構築してみてください。
そうそう、Dーフォースは場にBlooーDがいると更なる強力な効果を発揮するので、成立させることができれば大体勝てます。
6.炎舞ー天璣
今度は炎星のカード。
今まで紹介したカードほどのシナジーの濃さはありませんが、HERO幻獣機と関連したシナジーはあるのでここでご紹介。
天璣は発動時の効果処理として星4以下の獣戦士をサーチできますが、HERO幻獣機なら、
「月光黒羊」をサーチし、更に「融合」にアクセスしましょう。HEROは融合テーマなので、融合は重要。
じゃあ幻獣機とのシナジーはどこか。それは、
この子にあります。「ガーディアン・キマイラ」はカード名の異なる手札及び場のモンスターのモンスター三体を素材に融合召喚できますが、幻獣機の場合、トークンを素材にできます。特にテザーウルフは召喚すれば一枚で二枚分の素材になれますし、素材の負担を軽減しつつガーキマを出せますね。また、オライオンを素材にすると強い定期。
更に、トークンを素材にするという点なら、
強固な耐性をもつ「始祖竜ワイアーム」を出してもいいですね。実はこの子は星9なので、3軸幻獣機なら最悪エクシーズ素材にできます。
また、融合以外の使い道としては、
一応、この子をサーチ可能。墓地に存在す間、「幻獣」もとい「幻獣機」たちの打点を300アップさせてくれます。誰かうまく使ってあげてください。
天璣はこんな感じです。
7.ガジェット・ボックス
アニクロ新規。
1ターンに1度、場のディフォーマーカウンターを一つ取り除き、「ガジェット・ボックス・トークン(機械・地・星1・攻守0)」を出せます。発動時の効果処理でカウンターが三つ乗るので、3ターンの間トークンを供給できます。但し、このトークンがいる限り自分はSモンスターしかEXから出せなくなります。
いいですね。幻獣機はトークン供給手段が思ったよりも乏しいので、簡単にトークンを、しかも毎ターン供給してくれるこの子は強い。また、カードの発動名称ターン1はありますが、効果の発動に名称ターンはないので、二枚あれば二体のトークンを出せます。
S縛りも、外したければ幻獣機の固有効果でリリースしてなくしてあげればいいし、むしろS型幻獣機に採用してしまってもいいでしょう。オライオンと一緒に武力の軍奏作れます。
まさに、永続魔法版の空中補給といったところでしょうか。
8.ドラゴノイド・ジェネレーター
引き続きトークン生成系の魔法カード。
カードの発動時に1000LPを払う必要がありますが、1ターンに2まで場に「ドラゴノイドトークン(機械・地・星1・攻守300)を攻撃表示で出せます。
但しデメリットとしてトークンを出した後は自分はEXからモンスターを出せなくなること、出したトークンの数だけエンドフェイズに相手もトークンを出す(強制)、というものがあります。
EXに依存しない型の幻獣機で採用するといいかもしれません。具体的には罠型であったり、オレイカルコス型ですね。デメリットが気にならない、又は逆に利用する構築が必要です。
番外編ーバッド・エンド・クイーン・ドラゴン
永続魔法に関連して。
今回紹介した永続魔法を多く採用する型なら一応採用圏内に入るカード。
星6なので3軸幻獣機とは共にX素材になれますし、4軸幻獣機ならテンペストでサーチ可能です。
参考までに。
おわりに
いかがだったでしょうか。
こんな風に、幻獣機と相性のいい永続魔法は意外と多くあり、薄いシナジーを考慮すればもっとあると思います。デッキ構築の助けになればなと思います。
ではまた次回、お会いしましょう。
次回記事です。
もしよければ、僕の幻獣機費を投げていってくれると嬉しいです!
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