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さあCS。行くだけ!

 ファイターズは、2年連続最下位から今シーズン貯金15の2位に躍進し、6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を果たしました。優勝したホークスの成績と比較すると見劣りするものの、通常なら優勝してもおかしくない立派な成績です。新庄監督の手腕で、チームをここまで導いたマネジメント力に感謝しつつ、CSでの戦いには更なる期待が高まります。特に注目すべきポイントとして、4つ挙げさせてもらいます。


1. 謎の投手ローテーション

 エース伊藤大海投手の起用が鍵となりますが、彼は8日のイーグルス戦で113球を投げたため、ファーストステージでの登板は回避される可能性が大です。中4日やショートイニング、クローザー起用なども考えられますが、ファイナルステージ初戦に温存されることが濃厚です。もしファーストステージで敗退となれば、超超超超ブーイングを浴びることは必至です。

 1戦目は、マリーンズとの相性が良い加藤投手が有力です。とはいえ、加藤も1試合投げ切るかは微妙でしょう。彼はショートスターターとしての経験もあり、北山や金村といった投手との継投も考えられます。5日のゲームでは実際に試されており、情報戦としても、この戦略はマリーンズ相手に先手を打った可能性があります。二桁勝利トリオの一人でもある山﨑投手を含め、実際にどのように投手起用するかが注目されます。


2. 長打力かセコセコ野球か

 後半戦のファイターズを支えたのは、レイエスや清宮選手の長打力です。チームには他にもマルティネスや万波、郡司選手といった二桁ホームランバッターが揃っており、短期決戦では長打力が重要な要素となります。しかし、消化ゲームでは打線が湿りがちだったため、モチベーションや疲労の回復が鍵となりますね。その中でもレイエス、清宮選手は最後まで調子をキープしてくれました。彼らにはチャンスメイクではなく、ランナーを溜めたところで、ゲームを決める大仕事をしてくれることを期待します。

 一方で、前半戦で見られた緻密な戦術、いわゆる「セコセコ野球」も重要です。特にバントやエンドラン、スクイズといったプレーが、短期決戦での勝敗を分ける場面で発揮されることが期待されます。新庄監督の奇襲作戦がどこで炸裂するかが見どころです。


3. ジョーカーは誰?

 短期決戦では「お祭り男」として特別な活躍をする選手が出てくるものですが、ファイターズでは脚力も鍵となりそうです。五十幡選手のスピードは相手にとって脅威であり、試合終盤での「ここぞの場面」で彼が起用される可能性があります。また、CSメンバーとしては入るかはわかりませんが、細川や矢澤といった若手選手もユーティリティプレイヤーとして期待されます。試合終盤での走・攻・守でジョーカー的役割を発揮してほしいです。

 そして、ワタクシ的にイチオシで注目しているのは、中島卓也選手です。シーズン後半戦は2軍で過ごしていましたが、現在北海道にいるとの目撃情報があり、彼がCSでジョーカーとして起用される可能性があります。短期決戦が初めてという若手ばかりの中で、2016年の優勝戦士である彼の経験や守備・盗塁技術は、今こそチームにとって大きな武器となるはずです。


4. ファンの声援

 最後に、ファンの声援が重要な要素となります。今回のCSは日本一になった2016年以来のホーム開催で、エスコンフィールドでは初のCSとなります。新庄監督の選手起用や戦術に関しては、様々な意見が飛び交うかもしれませんが、ファンができることは応援しかありません。ファンの声援が選手たちの力となり、試合に影響を与えることが期待されます。ワタクシも3階応援席から全力で声援を送り、声が出る限りチームを後押しするつもりです。


 以上の4点を踏まえ、まずはマリーンズとの超短期決戦を勝ち抜き、ファイナルステージでホークスに挑むことが週末のミッションです。大航海はまだまだ続くと信じますが、我々が見届けられる最終寄港地はエスコンフィールド。新庄監督の采配や選手たちの活躍に期待が高まる中、ファンとしてもチームを支えるべく声援を送り続けましょう。何気ない日常をこんなに楽しいものにしてくれた新庄ファイターズへ、2024年シーズン全ての想いを込めて「行くだけ!」

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