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#10「みんな」の魔法

会社に入館するときに、警備の人に最近帰るの早いねって言われた。
みんな残ってるのにって。

今の仕事は基本的に自分で計画たてて、自分のペースで実施してる。
だから、「みんな」は関係ない。

新入社員のころ、常に周りの人の顔を伺っていた気がする。
何か手伝えることはないか、機嫌がいいか悪いか、エスパーじゃないから
何を考えてるのかなんか分かりもしないのに、ずっとそんなことをしてた気がする。

もちろん、そんな経験があるから観察眼や何を求めてるのかはなんとなく分かるようになったし、
仕事するうえでの視野は広くなった。

社会人として、もうすぐ8年が経過する。
最近は、違う意味で周りを気にするようになった。
後輩が困ってないかとか、進捗問題ないかとか。

自分で管理するようになって、後輩には周りは気にしないで、
自分のことを考えて、自分で計画たてて動くことをお願いしてる。

先輩が残ってるから、誰も帰らないから残るだと、もったいない。
本人は気にしてるけれど、実際周りの人はそんなに気にしてなかったりする。
気になるのなら、さりげなく何かやることあります?って一言さらっと言えばいいのだ。

それでも、警備の人に言われたみたいに、みんな残ってるのにあんたは帰るんだみたいな、ニュアンスで言われることがある。言わないだけで、そう思ってる人も居ると思う。

みんな、周りを気にしすぎなんじゃないかと思う。
周りに流されることは、自分にとって一番ストレスがかかることだ。
8年間社会人をして、気付いた経験。

だから、誰よりも先に行動するし、自分の意見はちゃんと言う。
そういうちょっとの工夫で、自分の道を乱されないように耕している。

「みんな」はみんな、「自分」は自分。

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