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【実技試験】保育士試験に合格するまでにやったこと(2023年)

はじめに

 令和5年4月末、子供の頃の夢を1つ叶えるべく保育士試験合格に向けて勉強を開始し、8月の神奈川県限定保育士試験ならびに10月の全国後期保育士試験を経て合格しました。今回は、一次試験終了後から実技試験に至るまでの2ヶ月間を、どのように過ごしてきたのか、そしておすすめの教材に関しても記していきます。

 こちらで紹介するのは、実技試験の造形・言語についてです。学科試験に関しては別記事にて記します。

【この記事で紹介する主な内容】
 ・「桜子先生」の実技試験対策講習について(音楽・造形・言語)
 ・工房しろうずさんの教材について(造形)
 ・実際の練習方法(造形・言語)と参考資料

 私は、桜子先生の実技試験対策の受講・セミナー参加ならびに工房しろうずさんの教材を使い合格しました。
 保育士試験対策では、一次試験対策の教材は比較的多くの選択肢がありますが、実技試験については、非常に少ないです。そのため、どのように進めていけばいいのかも含めて、体験談を記します。
 これから実技試験を受けられる方の参考になればと思います。

①まずは練習時間を確保すること

 保育士試験における実技試験は、一次試験である学科を勉強していた頃とは、少し違った「練習時間の確保」が必要です。

 音楽でいえば、課題曲を1曲弾くことになりますので、ある程度纏まった時間を確保し、集中的に練習することが大事になります。また、ご自宅に練習する環境(防音設備・ピアノ等)が無い方にとっては、スタジオなどを予約する必要もあります。
 造形でいえば、45分以内に課題の絵を完成させる必要がありますので、準備と描く時間を含め1時間/回は、最低限必要です。
 言語に関しては、事前に出される課題話を3分/1セットとして、毎日少しずつ練習することが求められます。

 学科試験の場合は、隙間時間に勉強を進めることができましたが、実技試験では、上記の通り、ある程度の纏まった時間が必要となります。私の場合は、日課にしていたランニングやジムでのトレーニング時間を削って練習時間を作りました。

②毎日欠かさず練習すること

 造形では、45分〜1時間を1セットとして毎日欠かさず練習を積み重ねることで段々と早く描けるようになります。少なくとも1日1〜2枚は描くようにします。日常生活において1時間1セットで時間を確保することは、非常に難しいところではありますが、実際の試験を想定した形で練習することは非常に大事です。

 言語では、お風呂の中で練習する、スマホで自分の素話を録音して耳で聴く、ZOOMで仲間や満開部の人に聞いてもらうなどしながら、イメージしていくことが大事です。実際に耳から聴くと、自身の話し方について、どのような癖があるのか、よくわかります。

③おすすめの教材(造形・言語)

1.桜子先生「実技試験対策講習」(実技試験桜組)

 桜子先生が主催する「保育士一次試験対策講習」(桜組)を受講していた方が加入できる「実技試験対策講習』(実技試験桜組)です。利点としては、音楽・造形・言語の3パターン全てを網羅されていること。実技試験における注意点や練習方法、おすすめ画材の紹介、実際の課題から読み解くテクニック、試験会場情報など、非常に幅広い内容で構成されています。

 また私がこの実技試験桜組を受講して、一番のメリットと感じたのは、受験生同士の交流です。この試験において、音楽・造形・言語は、それぞれ人に聞いてもらう経験が非常に大事になります。
 受講生専用の掲示板があり、ZOOMを活用し音楽・言語の見せ合いを行ったり、造形であれば練習画をアップして意見交換したりできます。
 この経験を積み重ねたことから、試験当日は全く緊張せず、むしろ楽しんで受験することができました。

 これらの講座は、主にオンライン上で行われますが、会場にてオフラインで行う有償のセミナーもあります。毎回人気のセミナーですが、現状、直接対面での指導をしてくれるセミナーは、調べた限り桜子先生以外はないと思うので、非常におすすめです。(私は、本当に参加して良かったなと思いました)

2.工房しろうず 保育士実技試験 造形対策講座 

 YouTubeを中心に、造形試験のテクニックを公開してくれている、しろうずさんの有償教材もお勧めです。
 私は、桜子先生の教材の他に、しろうずさんの有償教材も購入しました。有償教材には、様々なカテゴリが、テキストと見本絵の形式で販売されており、実際の模擬試験を想定した課題数も多いことから、非常に有益な内容でした。
 桜子先生とは違い、対面での指導はありませんが、有償で添削指導を依頼することができる点は良いと思います。またYouTube上で公開されている45分タイムアタックの投稿は、素早く絵を完成させるためのテクニックが、非常に役立ちますので、一見の価値があります。

3.ほいくえんのいちにち

 保育園の1日の流れについて描写されている絵本です。昔から、保育士試験のバイブルとも言われる参考書の一つです。私が購入しようとしたときは、既にAmazonで売り切れだったのでメルカリで買いました。
 保育園勤務未経験の私にとっては、非常に興味深い内容でした。イメージがつくと思います。

⑤教材の選び方

 合格した今だから言える教材の選び方ですが、受験する方のタイプによると思います。これは造形と言語を選択した場合についてです。

・造形について

 まず1パターン目として、「全く絵を描いたことがない」「絵を描いたところで、それは人と言えるのかどうか判断がつかないほどの絵しか描けない」というタイプの人。
 2パターン目として、「絵が好きで少し描いていた時期がある」「絵が上手いと褒められたことがある」「なんとなく人物は描ける」というタイプの人。

 1パターン目の方は、自分が好きだと思えるような見本絵を参考に教材を選ばれるのが良いと思います。実際に、全く絵を描いたことがない方は、絵の模写から始めます。自分が好きと感じる見本絵でなければ、身に入らないと思います。

 2パターン目の方は、教材を参考にしつつ、自分の絵の完成度を高める方が良いと思います。私で言えば、仕事柄、簡単なイラストを描く機会が多かったことから、教材は参考としつつ、自分の絵の完成を高めました。
 といいますのも、見本絵を参考に真似して描いていたとしても、結局のところ、試験直前になると、当初自分が描いていたようなタッチの絵に戻ってしまったのです。つまり、元々持っている基礎となるような絵に関しては、指導を受けたとしても、根本的なところは、あまり変わらないということかなと思います。

・言語について

 これに関しては、私は桜子先生の有償教材である「台本」を購入しました。こちらについては、自分の好きな話で良いと思います。ただし、桃太郎に関しては3分以内に収めるのは、非常に大変だと思いますので注意が必要です。

・そのうえで・・・

 いずれの場合でも、桜子先生のオフラインで開催される「カドカワ主催実技試験対策セミナー」は、非常におすすめです。実技試験における様々な指導を直接受けられるだけではなく、本試験と同じ形式での模擬試験も開催されます。また受講者全員の前で実技を披露する機会もあります。この経験があったからこそ、試験当日は緊張せずに受験できました。

 また、実技試験桜組においては、前述している通り、受験生同士の交流があったからこそ、練習にも身が入りましたので、こちらも参加おすすめです。

⑥実際の練習方法

・造形に関して

 まず最初に、色鉛筆と本試験の解答用紙と似たケント紙を購入しました。

 なお、ケント紙を含めた道具類に関しては、どの対策講座でも最初に紹介してくれるので、ここでの紹介は省きますが、色鉛筆に関しては、実際に画材屋に行って、試し書きなどをして選ばれた方が良いです。また、描いているうちに、色鉛筆を買い足していくことになると思いますので最初から全色揃えなくて良いです。(私は実際に5回、画材屋で買い足しました)

 ケント紙に関しては、1枚あたりの単価が比較的高いので、コピー用紙を使って練習する人もいるかもしれませんが、個人的にはおすすめできません。コピー用紙と違い、ケント紙は滑りやすいので、実際の本試験と同様の書き味で練習する方が良いと思います。

 最初の1週間は、時間を気にせず、丁寧に描く練習を繰り返しました。ある程度、自分の絵が固まった段階で、45分を1回の練習時間として、ストップウォッチを使いながら描くタイムアタックの練習を繰り返しました。人物の動きや周辺環境、背景の書き込み、実際の色の使い方など、教材に描かれている注意点などを意識しながら、一つ一つ丁寧に早く描く練習をします。実際には、40分以内を目指し、残り5分は見直しと書き足しをする時間にしています。

 最初から45分以内で描ける人は、少ないと思います。私自身、最初に絵を完成させるまでに1時間かかりました。そこから描くスピードを早くしていきます。正直ここは、練習量だと思います。

 Amazonで100枚入りのケント紙を購入しましたが、途中で足りなくなり買い足しました。表裏両方使ったので、おそらく240枚くらいは描いていると思います。
 纏まった練習時間を確保するのが、相当難しいので、自宅や事務所で仕事をしているときは、机に向かって描く。外出時やカフェでの打ち合わせ時には、空いた時間にiPadで描く練習するなど、隙間時間も有効に活用しました。(ジムでのトレーニングやジョギングの時間を削りました)

 実際には、そこまで描く練習が必要なのかと言われれば、それこそ20枚くらい描いて合格した人もいるので、必要ないかもしれません。しかし私は、後悔したくなかったので、力尽きるまでやりました。

使いまくり、力尽きた色鉛筆

 描いた練習画に関しては、一部は、桜子先生の実技試験桜組の通して、掲示板にアップして意見をもらったり、桜組の仲間である同じ受験生とLINEを通じて見せあったりしました。人に見てもらうという緊張感も、練習には必要だと感じました。直前期は、それぞれ受験生同士でお題を出し合いながら練習画を描いていくということもしました。

 なお、練習する際は、画材を置く位置を毎回変えたほうが良いです。私は右利きなので、いつも右側に画材をセットして色鉛筆持ち替える時間を短縮していましたが、実際の試験会場では、右端の席であったため、画材が置けず、仕方なく左側に置きました。実際は35分くらいで書き終えれたので、問題はなかったのですが、少し焦りました。

・言語について

 こちらも、まずは台本を読む練習を開始しました。内容を覚えた後は、3分のタイマーをセットして素話の練習を繰り返しました。
 実技試験桜組の仲間等と、ZOOMを活用して、身振り手振りに気をつけながら、披露することを繰り返したことにより、試験当日は、リラックスして試験を受けることができました。

 素話を暗記するといっても、もともと昔から馴染みのあるストーリーなわけですから、比較的速く覚えられるかと思います。

 音楽・造形・言語すべてに共通して言えるのは、人に披露することだと思います。これが最大の練習方法だと思います。

 ※私は3匹のこぶたを選択したのですが、夢にまで豚が出てきました。

⑦総まとめ

 実技試験の合格率は8割とも言われていますが、実際に周りをみてみますと、叶えられなかった方もいらっしゃいます。様々な理由があると思いますが、総じて練習時間の確保が難しかったか、もしくは試験当日のアクシデントが原因かなと思います。

 合格した今だから言えますが、学科試験とは、違った苦しみがありますが、試験勉強の中で一番楽しかった期間でもありました。

 もし何か質問等がありましたらX(Twitter)から聞いて頂ければ、お答えできますので気軽にご相談ください。

 この記事が皆さんの保育士試験対策の一助になれれば幸いです。











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