電車を乗りまちがえて気付いた、幸せとは何か
バイトの帰り道、いつも乗ってるくせに乗る電車をまちがえた。最寄りには停まらない電車に乗ってしまった。
反対方向行きの電車を待つ間、恋人が隣で、ちょうど時間があるからと連絡を返せていなかった先輩に電話をし始めた。もう二年くらいの付き合いになる、わたしたち二人ともがお世話になった仲良しの先輩。彼とはリゾートバイト先で出会った。
お久しぶりです~!から始まって、近況報告とか来シーズンはまたリゾバ先に働きにくるかとか、他愛もない話を三人でした。気づいたら電車がくるまでの15分ずっと爆笑していた。
それはただ単に先輩の話がおもしろいからというよりはむしろ、その時間が嬉しくて笑ってしまっていたんだと思う。
最近そんな風に、話がおもしろいからというよりその人と話せることが楽しくてついつい笑ってしまう、なんてことが多い気がする。そんな性癖ちょっと気持ち悪いよね。
会いたい人がいるから行こうと思える場所、しょーもない近況だからこそ報告したいと思える人、意味もないのに飲むお酒、なぜか別れられず立ち話をしてしまう曲がり角。そんなものでわたしたちの毎日はできている。