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同い年に「マカロニ」が好きって言われた。

わたしの好きな曲、中学生の時に聞いていたお気に入りの曲を、なんとなくバイト中流れるBGMのキューに追加してみた。

イントロが流れるなり、彼は言う。

「あ、俺の好きな曲だ。」

聞き間違えだと思った。わたしの願望が幻聴になっただけかと思った。でも聞き返して確信した。これは彼も好きな曲。

「真似しないでくれる?」

「いやこっちの台詞な?」

今まで自分が流した曲が彼に刺さったことはあった。曲の趣味がどちらかと言えば合わないと思っていたから、同い年なら通る道か、と思うくらいで特別には感じていなかった。

でもこの曲は違う。「同い年なら知ってる曲」には入らないものだと思っていた。だってわたしはこの曲が好きな同い年をひとりしか知らないもん。今すぐこの曲を知っている同い年が他にいないことを確かめたくなった。

自分が好きなものを誰かも好きと言ってくれると嬉しい。だからいつも、わたしが選んだ音楽を流して「俺も好きだ」と言われることが嬉しかった。

でも今日の「好き」は、正直言って欲しくなかった自分がいる。

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