〜【賞レースとは】自分の空手選手人生と重ね合わせてみたら。後半〜
初めての全日本大会以降、拍車をかけて練習の虫になっていきました。
ほぼ道場に住んでいたと言っても過言ではないレベルで畳に頬擦りしたりできるぐらい愛してましたね。「今日も絶好調だね!」とか話しかけたりしながら稽古してました。(割とマジで)この時20歳ぐらい、危険すぎる!
1年間のスケジュールは、全日本と国際大会+地区大会というルーティンで約4つぐらいの試合へ出場していました。その間に昇段審査を受けて黒帯になり、本格的に指導もするようになってき、人生はまさに空手一色。
鉄下駄でスーパーに買い物に行ったり(カランカラン響いてた)
公園で木登りして子連れの親子さんから目を逸らされたり
奇行ですよね、ほんとやばいな?
本格的に選手活動をしていたのは
19歳ぐらい〜27歳ぐらいだったと思います。
最終的には
全日本大会 2連覇
(間に準優勝や3位をうろうろ、、)
国際大会 準優勝
の結果をいただくことができました。
今でも別に引退したわけではなく、生活の基準を「仕事」に変えただけで
いつかはまたチャレンジしたいなと思っています。
若い頃試合に出ていた時は「絶対に勝ちたい」「みんなからかっこいいと思われる勝ち方がしたい」とか色んな「こういう自分でありたい」という欲求がすごくって大ハンデと最終は年齢的にも下からの追い上げがすごかったり、2位→1位の壁が大きすぎていっつも負けて泣いて帰ったりがずっと続いていました。自分が一番だと信じているけど結果はついてこないと気持ちが折れたり。実際、国際大会では優勝できないままでしたし、つらすぎて半年ぐらい稽古行けないこともあったし。。ただそんな時を経て、かけがえのない時間と大きな称号をいただくことができたのは宝物のような時間です。
自分語りが長くなりましたが、M-1などをみているとみんながひとつの目標に向かって「優勝」を取り合うということがいかに大変で長い年月をかけて本当に苦労しているんだろうなというのも感じます。準々決勝で負けたとき、そこからまた1年間が始まって、どこを改善していくか舞台に立ちながら日々考えて修正する。自分たちが最高に面白いと思うことを信じてひたすら突き進むことの大変さはフィールドは違えど、スポーツや武道の世界と同じだろうなと思います。
和牛やかまいたちが本当に面白くて「優勝」といつも言われ続けていたけど、その称号には届かずM-1を去っていきましたが、みてる人の心にはあの舞台で大爆笑をとっていたことは一生残っています。ご本人たちは悔しい気持ちはあるでしょうか、人の心に残るってすごく難しくて大変なことなんですよね。だからすごい漫才師さんだなと思います。
昔はとにかく「結果こそ全て」ただ、「称号が欲しい」とおもっていましたが、35歳になった今、それだけではない、
自分たちが楽しんでやることが一番で
そこに「お客さんがどれだけ魅了することができるか」
に重きを置いて「今はもう力抜いていこ」に変わった気がします。そうしたらまた新しい世界の見方ができそう。
錦鯉さんやモグライダー、ランジャタイをみたときに、知らないところでこんなに輝いている人たちがいてるんだと胸が熱くなったんです。
好きなことをつきつめて、その感性に信頼を置いて生きていく人生を送りたい。わたしにとってお笑い芸人さんは本当にかっこよくて尊敬できる存在なのです。
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