ニ枚目のカードを引いた
前の前のnoteに書いたけど、オラクルカードを買ったのだ。ART ORCLESという50人(たぶん)の芸術家が描かれたカードだ。
2枚目に引いたのはマリーナ・アブラモヴィッチだった。
wikiを読んだら覚えがあった。
パフォーマンスアートのグランドマザーと呼ばれている人だ。
リズム0というパフォーマンスは有名だ。6時間にわたって自分をオブジェのようにして観客にいろいろなアイテムを与えてなすがままにさせた。終わったとき彼女は恐怖のあまり髪の毛の一部が白くなっていたとか。
でも私が、彼女のパフォーマンスでもっとも心を惹かれるのは以下のものだ。
「公私を共にしたパートナー、ウライとのパフォーマンス(万里の長城の両端にウライとアブラモヴィッチが分かれ、そこから40日間かけて歩き、長城の真中で出会い、そのまま永遠に別れるというもの)がある。」
(2001横浜トリエンナーレの資料から)
永遠に別れる。永遠に。
これも。
「1980年、ダブリンで開催されたアートエキシビションで、 ウレイはアブラモビッチの心臓に矢を向けた弓と矢を使って、お互いにバランスをとるパフォーマンス『休息のエネルギー』を披露しました。ウレイはほとんど力を入れずに、指一本で簡単にアブラモヴィッチを殺すことができる状態でした。」(Artpediaより)
カードの絵はこれをもとにしたのだろうか。
彼女は蠍アセンダント、射手座金星。描いた人は知っていたのだろうか。
彼女は6歳まで祖父母に育てられた。祖母は宗教に熱心であり、幼少期は祖母の儀式(朝にはろうそくを灯し、司祭が頻繁に訪れていたそうだ)に参加していた。彼女の両親はパルチザンとして第二次世界大戦時レジスタンス運動に参加していた。それも父は国民的英雄、母は陸軍少佐だった。
彼女は母親から軍隊式の厳しい躾を受けたという。
(wiki、Artpediaより)
MCにぴたりの君臨する獅子座の月。山羊座太陽とは正確な150度だ。私にはこれが彼女の母親に見える。彼女は、水星期に得た体験を繰り返しながら高めようとしているように思えてくる。
彼女のことば「簡単な道を選んでいる限り、変わることはできない」は、変容の蠍アセンと賞賛されたい獅子座の月、長い時間をかけて達成しようとする山羊座ステリウムが端的に現れている。彼女がいうから名言なのだ。彼女がいうから重い。
このオラクルカードのメッセージは以下のようだった。
・懐疑論者よ、汝自身を癒せ。
・規律は名詞であると同時に動詞でもある。
・見知らぬ人があなたの魂をじっと見つめたとき、告発してはならない。見つめ返せ。
このメッセージは、彼女の試みそのままのように思える。
なぜこのカードが出てくれたのだろうか、と考えた。
ちょうどいくつか病気をし、臥せっているときだった。
このカードを見て最初に思ったのは、「私は自分の体を自分で害したんだ」ということだった。意識してはいなかったが、いじめたくていじめた。消えない傷を負うために。それといっしょに行くために。考えてみたら若いときから私はそうだった。彼女みたいに極限まで自分を追い込むようなことはずっと避けていた、だからこそ、無意識に、うまくない形で、それは出てきた。
でも、どうせなら、もっとポジティブに意味を読んでみたらいい。せっかく出てきてくれたんだから。
私の規律は、無意識に自分を追い込まないことにあるのではないの?意識の中で追い込めば?
私は、そう考えた。
そして私は後悔と絶望から離れた。
そうしたものが心をのぞきこんできたら、ただ見つめ返そう。
(彼女の記事を読み返して改めて凄すぎて自分と比べられるところは何もないと思いましたが、まあ私の心のどこかに、彼女がいたんです)
*
付記
1週間くらいして少し気づいたことは、体は大事だけど五感を脇に置いて生きることもできなくはないしそれも大切なことではと思うようになった。まだやり始めたばかりなのでそこまでしか言えないが。
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