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chat GPTで 作文 をつくる(税金について)


中学生の「税についての作文」

年に数回、確定申告とかで、税務署に行く機会がある。
そこで目にするのが、中学生の「税についての作文」
見るたびに、優等生な作文で、ムズムズする。

もちろん、審査をするのが国税庁なので、プロットは決まり切っているんだと思う。

内閣総理大臣賞

時給百三十一円のアーティスト
佐賀大学教育学部付属中学校3年
山口 悠希

 兄は高校を卒業してアトリエに就職した。週五日、朝十時から昼の三時まで。少し短いけれど、長く活動できるものじゃないらしい。画材は筆ペンでとても不思議な絵を描く。私の似顔絵を描いてもらったけれど、鏡と違って全然可愛くない。でも、凄く上手な絵だった。

 兄が給料をもらってきた。初任給だ。「高卒 初任給」で検索すると、十五万円くらいと書かれていた。中学生の私にとっては大金だ。でも、兄が自慢げに持ってきた「工賃支払明細書」を見てみると、一万三千百円と書かれていた。四週間で丁度百時間。兄の時給は、百三十一円だった。

 兄は重度の知的障害者だ。上手に話すことはできないし一人でできることにも限りがある。兄は家から歩いて十分くらいの就労継続支援B型事業所で働いている。働いているというか、何人もの大人の手を借りて絵を描いている。それだけで一日に何万円もかかりそうなのに、兄は給料をもらってきた。私は不思議で母を尋ねてみると、兄の周りの大人達のたくさんの給料とほんの少しの兄の給料を支えているのは税金だと教えてもらった。
 
 私にとって税金は払うものだった。お店に行くと消費税を取られるし、旅行で温泉に行くと入湯税を取られた。両親は所得税や自動車税について話していた。でも、兄を見て考え方が変わった。税金は水道や道路、年金など様々な公的サービスを運営するのに使われ、私達は健康で豊かな生活を送ることができている。医療も学校も兄も、どんな大金持ちでもその全てを支えることはできないけれど、一人一人が税金を納めることで一人ではできない大きな支え合いが生まれていた。納税は人助けなんだ。

 私の将来の夢は医師だ。医師になって目の前の患者さんを救いたい。ただ、それだけじゃなく、その後ろにいる大勢の人達を納税で支えられる大人にもなりたい。A五用紙に印刷された工賃支払明細書はとても小さくて書かれている金額は大きなものではないのに、国民全員の兄を応援する気持ちがこもったとても大切な手紙に見えた気がした。

 普通じゃ考えられないかもしれないけれど、兄は時給百三十一円の仕事に毎日行きたいと言っている。一人では働けない兄がアーティストになるという夢を叶えられたのは税金のおかげだった。好きな仕事でもらう一万三千百円は兄にとっては大金だ。

https://www.nta.go.jp/taxes/kids/sakubun/chugaku/r04/index.htm

中学3年生の文章・・・すごい・・・

前々から、この共通点は何だろうか?
と思っていた。


そこで、WEBサイトから、文章を抽出して、これをGPTに読ませて、それっぽい作文を書いてもらおうと思いました。

データの準備1_対象リンクの取得

ページのソースを表示
リンク先を全部コピー
対象となるアドレスを取得

データの準備2_google colab

最小のアドレスはすべてコピー可能なPDFだったので、google colabでリンク先のデータを取得した文字を、C列に格納する

# 必要なライブラリのインポート
from google.colab import auth
from google.auth import default
import gspread
import requests
from io import BytesIO


# PyMuPDFのインストール
!pip install PyMuPDF


# Google Sheetsとの認証
auth.authenticate_user()
creds, _ = default(scopes=['https://www.googleapis.com/auth/spreadsheets', 'https://www.googleapis.com/auth/drive'])
gc = gspread.authorize(creds)


# スプレッドシートのIDとシート名
spreadsheet_id = 'スプレッドシートid'
worksheet = gc.open_by_key(spreadsheet_id).worksheet('Sheet1')


# B列のデータ(URL)を取得する
urls = worksheet.col_values(2)


# PyMuPDF (fitz) をインポート
import fitz


# PDFからテキストを抽出する関数
def extract_text_from_pdf(url):
    try:
        response = requests.get(url)
        doc = fitz.open(stream=BytesIO(response.content), filetype="pdf")
        text = ""
        for page in doc:
            text += page.get_text()
        doc.close()
        return text
    except Exception as e:
        print(f"Error processing {url}: {e}")
        return "テキストの抽出に失敗しました。"


# URLからテキストを抽出し、C列に書き込む
for i, url in enumerate(urls, start=1):  # インデックスは1から始まる
    if url:  # URLがある場合のみ処理
        text = extract_text_from_pdf(url)
        worksheet.update_cell(i, 3, text)  # C列にテキストを書き込む

格納した結果がこちら・・・

全部のテキストを取得

なんと、130個もあった・・・

データの準備3_ダウンロード

ダウンロード

データの準備4_GPTにアップロード

文章を読んで、共通点を教えてね


共通のことば

共通のワードを解析してくれた。

特に注目すべきは、"復興"や"みんなのお金"といったキーワードが含まれていることで、これらは社会的、経済的なテーマに関連している可能性があります。また、"見える化"や"医師から"といった表現は、情報の透明性や健康に関連する話題を示しているかもしれません。

なるほど・・・
優等生は、こういう言葉を使うのか。
いや、国税庁の審査員の方は、こういう言葉が、好きなのか・・・


作文をしてください

1.優等生な作文

それでは、上記を踏まえて、文章を作成してもらった。

税金は、私たちが共に生きる社会の根幹を支える無形の力です。幼いころから、税金とは何か、どうして必要なのかという話を耳にし、漠然とした理解を持っていましたが、さまざまな人々の経験や思いを知ることで、その重要性と深い意味を改めて感じています。

私たちの日常は、見えないところで税金によって支えられています。学校教育、公共のインフラ、医療や福祉サービスなど、私たちが当たり前のように享受している多くのサービスが、税金によって成り立っているのです。例えば、学校で使われる教科書や、災害時に役立つ公共施設、病気になったときに受けられる医療支援。これらはすべて、納税者の貢献によって提供されています。

税金の重要性を身近に感じたのは、私の家族が新型コロナウイルスに苦しんだときでした。家族が自宅で療養を強いられ、私たちは行政からの支援を受けました。食料品の提供、医療機関からのアドバイス、そして何よりも心の支えとなったのは、私たちを見守ってくれる保健所のスタッフからの温かい言葉でした。これらすべてが、税金によって可能となっていることを知り、税金が個人だけでなく、社会全体の安全網となっていることを実感しました。

税金の役割は、単に公共サービスを提供することだけではありません。私たち一人ひとりが社会とつながり、お互いを支え合うための「大きな家族の輪」を形成することです。納税は、私たちが社会の一員として持つべき責任であり、同時に権利でもあります。納税を通じて、私たちは社会に貢献し、次世代に向けてより良い未来を築くことができます。

しかし、納税の意義をより深く理解し、積極的に社会へ貢献する意識を持つためには、税に関する教育が重要です。税金の仕組みやその使用方法を学ぶことで、納税の意義を実感し、社会を支える一員としての自覚を高めることができるのです。

私たちの未来は、税金によって支えられています。それは、単なる義務の履行ではなく、私たち一人ひとりが持つ「優しさの形」であり、未来へ繋ぐ希望のバトンなのです。私たちは、納税を通じて社会全体の幸福を願い、その実現に向けて努力する必要があります。税金は、私たちが共に築くべき明るい未来のための、大切な資源なのです。

GPTさんが作成した文章1

いやー、さすがです。これです。これ。
国税庁さんはこういう こういう文章を求めているんですよね。

いや、だけど、色がない。
まったく印象に残らない。
プレーンもプレーンだ。
・・・ので、脚色をすることにします。


2.リアリティーのある作文

下記の項目を織り込んで作文を1000文字以内で作成してください

  • 私のおじいちゃんは、中華料理屋をやっていて

  • いつも赤字で苦労しています。

  • 自分の給料はいれずに、従業員に給料を払っていますが、税金はトータル赤字です

  • でも、町のために続けているのですが、愛されているからつぶしたくない

  • 名物は辛めの麻婆豆腐です

  • 常連の方とスタッフの方の顔が忘れられない

 私のおじいちゃんは中華料理屋を営んでいます。彼の店は、辛めの麻婆豆腐で名を馳せており、地元の人々に愛され続けてきました。しかし、商売としてはいつも赤字で、おじいちゃん自身の給料を省き、従業員に給料を支払っている状態です。税金の支払いも含めて、経済的には決して楽ではありません。それでもおじいちゃんは、町の人々やスタッフ、そして常連客の顔を忘れられず、店を閉じることを考えたことは一度もありません。

 おじいちゃんの中華料理屋は、ただの飲食店ではなく、町のコミュニティの中心のような場所です。長年にわたり、様々な人生の節目や日常のふとした時に、人々が集まる憩いの場となってきました。おじいちゃんが作る麻婆豆腐には、ただ辛いだけでなく、彼の人生の苦労や愛情が込められていると言われています。それを食べると、なぜか元気が出るんです。

 経済的な赤字にも関わらず、おじいちゃんがこの店を続ける理由は、税金を払いながらも、何か大切なものをこの町に残していきたいという想いからです。彼は、お金以上に人と人との繋がりや、地域社会への貢献を重視しています。税金は社会に貢献するために必要なものであり、おじいちゃんにとっては店を通じて町に貢献していることの証でもあります。

 このお店は、私にとっても特別な場所です。おじいちゃんの背中を見て育ち、人との繋がりの大切さ、何かを続けることの意味を学びました。経済的な困難に直面しながらも、おじいちゃんが愛する人たちのため、そして町のために、諦めずに店を守り続ける姿は、私にとって大きな勇気となっています。

 私たち一人ひとりが、おじいちゃんのように、自分にできることで社会に貢献しようとするならば、世界はもっと温かい場所になるはずです。おじいちゃんの中華料理屋は、赤字であっても社会にとって大きな価値を持っています。おじいちゃんのように、目の前の困難に立ち向かいながらも、人々に愛され、必要とされる存在であり続けること。それが、私がおじいちゃんから学んだ、最も大切なことです。

GPTさんが作成した文章2

ぐっと、リアリティーが増してきていい感じになりました。
これ、もう入賞できそうなレベルです。
さすが、130個の文章を学習した上で抽出された文章です。


3.自民党の裏金の作文

自民党の裏金問題を含めて、作文をしてもらった。

下記の項目を織り込んで作文を1000文字以内で作成してください

  • 裏金を「還付金」と言い張り続ける自民党

  • 説明ができないお金

  • 所得になる

  • 推定無罪

  • 国会は法律を決めるところ

  • 襟を正すべき

  • 3000万円までは無税なのか

  • 公平な社会の実現

↓ こちら

 私は政治についての深い知識を持っているわけではありませんが、最近のあるニュースに心を動かされました。それは、ある政党が裏金を「還付金」と言い張り、その説明ができないお金についての報道です。この問題は、私たちが生きる社会の公平性や正義について、改めて考えさせられるものでした。

 政治家や政党が、所得となるべきお金を適切に報告しないという事実。それが事実であれば、これは私たち一人ひとりの生活にも深く関わる問題です。税金は、私たちが支払い、国や地域社会のために使われるべきものです。その税金が、不透明な形で扱われることは許されるべきではありません。

 私たちは「推定無罪」という原則を持っています。つまり、証拠がない限り、誰もが無罪であるということです。しかし、その一方で、公の立場にある人々、特に国会で法律を決める責任を持つ人々は、疑惑が持たれた際には、その疑惑を晴らすためにも襟を正し、明確な説明をするべきです。

 問題とされている3000万円が、本当に無税であるべきかどうかは、専門家の間でも意見が分かれるところかもしれません。しかし、ここで大切なのは、全ての人に公平なルールが適用されるべきであり、そのルールを作る人々が、最もそのルールを守るべきだということです。

 公平な社会の実現は、私たち一人ひとりが持つべき目標です。それは、ただ公平な税制を持つだけでなく、全ての人がそのルールを守り、公正な判断を受けられる社会を意味します。政治家に求められるのは、ただ政策を決定することだけでなく、その政策によって、より良い社会を実現することです。

 この問題を通して、私たちは社会の公平性や正義について、もう一度真剣に考える必要があると感じます。それは、政治だけの問題ではなく、私たち一人ひとりが考え、行動することによってしか実現できないものです。私たち自身が、公平な社会を求め、それを実現するために、自らの襟を正し、正しい行動を取ることが求められています。

GPTさんが作成した文章3

素晴らしい!
これは中学生っぽい感じを装いつつ、ぎりぎりに踏み込んでいる。
無垢を装って、切り込んでいる!
そして、「自民党」と言わずに「ある政党」に変換している!
この配慮は、もう大人だ!



今年も、国税庁が実施する「税について考える」作文が開催されるはず・・・
自民党、、いやある政党の問題について書かれたものがないはずがない・・・


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