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ラジオをぶっ続けで9時間流していたのか…。
生活は踊る〜たまむすび〜NHKオーディオドラマ(全15回一挙放送)
オーディオドラマ最初から最後まで完走しました。謎に達成感。
「また、桜の国で」という作品のラジオドラマでした。
以下リンク先より引用。
【あらすじ】
日本とポーランドとの絆を心の原点にもつ若き外交官、棚倉慎(井上芳雄)は、1938年秋、ワルシャワの日本大使館に赴任。ナチスドイツ台頭による戦争の危機が忍び寄る中、大使館の職員マジェナ(坂本真綾)、ユダヤ系青年ヤン(亀田佳明)、アメリカ人記者レイ(中川晃教)らと出会いの中で、国際関係の改善に奔走する。しかし翌年9月1日、ドイツのポーランド侵攻で第二次世界大戦が勃発。人々の運命は、巨大な歴史の渦に呑まれてゆく。国や民族という「大きなもの」に、たやすく自己を同一化できない若者たちが、世界戦争の中で自らを問い、やがて「個と個」としての関係を結んでいく姿を描いた長編小説のオーディオドラマ化。
本来15週に渡って展開されるお話をほぼぶっ続けで聞いたので、さすがに疲れました…!
普段ミュージカル役者や声優をされている面々が集結し作り上げた本作品、それぞれのポテンシャルが大変に発揮された大作でした。
音声のみでずっと聞いていたはずなのですが、映像も確実に脳内に残っているんですよね。不思議。
特に凄かったのが、第14回の建物陥落シーン。主人公のタナクラさんの声と、建物が崩れる効果音のみで描写されています。このシーンは特に鮮明に、脳内で映像が浮かびました。声の情報量って凄まじいものがあるんだなと感じました。
また、全編日本語なのですが、不思議とポーランド土着の言葉を聞いている感覚になりました。普段ミュージカル界で、洋物(輸入作品)をいかに魅せるかに尽力してきた、彼らの力が存分に発揮されています。
その中で唯一のアメリカ人を演じた中川さんですが、完全にあのクサい登場演出をモノにしていました。最高。笑
第二次世界大戦って、いくらでも重く扱えるし、いくらでも描かずに済ませることもできる中で、きちんと詳細を描き、かつエンターテイメントとして受け止められるギリギリの重みを攻めています。
効果音の一部は、当時録音された実際の音源も使われているのだと思います。爆撃機襲来シーンの、あの地鳴りのようなバリバリ音とか。
晩夏の頃に、また再放送されるんだろうな。
忘れない努力をすること、思いを馳せること、次につなげること。それぞれ大事だと思います。知ろうとすることも。
これは3・11も同じですね。
こうして命を、思いを繋いでもらったことで、今私たちの生がある。
思い返すタイミングには、そのたび静かに向き合うようにしていきたいです。