あなたに捧ぐ、I love you Muse杯vol.3
広沢タダシさんがリリースされたアルバム『NIGHT SONGS』に収められている曲、『彗星の尾っぽにつかまって』をテーマに創作を募るコンテストMuse杯!
詩、小説、動画に、イラスト、バラエティーにとんだ作品を今回もご紹介して参ります。
広沢さんの曲からどんなインスピレーションを受け、どんなミューズが降りてきたのか、早速見てみましょう!
それではMuse杯vol.3行きまーす!
奇蹟の音 by 心音(ここね)
心音さんの詩作品です。
ロマンチックが幾重にも広がる。想像の中で、美しい映像が流れだし、幸せで満たされる詩。
二人の距離に直接直結する表現を使わずに紡がれる言葉が何とも美しく、言葉の世界観を広げる。
ふたりきりの空間が夜空をつたいどこまでも広がっていくようで、とても心地よかったです。
(*´-`*)ラブストーリーを細やかなフィルターでろ過した言葉のセンスにうっとりしました。
天使の旋律 by 心音(ここね)
心音さんのエッセイ作品です。
"この世界はいつも美しい。
一歩踏み出したそのとき
人はかならず救われる。”
気持ちが塞ぐように暗い影で覆われる時もあるけれど「この世界はいつも美しい。」この視点に戻れると光が差し込んできて、穏やかな時間を取り戻せるように思います。
心音さん自身がとてもあたたかな人なのでしょう、だから心音さんの周りには天使のような人しかいないのだろうと思いました。
(*´-`*)春野菜と帆立のペペロンチーノとピンクグレープフルーツソーダの組み合わせにものすごく惹かれる。
永遠の時 by心音(ここね)
心音さんの超短編小説です。
待ち焦がれていた人と初めての待ち合わせ、出会いの小説です。
初めて会うのに初めてな気がしない、懐かしいような居心地の良さを五感、もしかしたら第六感で感じているのかもしれない。
ずっと求めていた人との永遠が始まる。そんな胸の高鳴りを感じました。
(*´-`*)初めての待ち合わせのドキドキを味わいたい。
あなたがいれば by 心音(ここね)
心音さんのエッセイ作品です。
言葉にしない苛立ちや悲しさなどの感情が、私たちの生活の中に溢れていて、それを無意識に拾って受け止めていることに疲れる時がある。
音楽は言葉にたどり着く思考以前に響くものなのだと感じました。
"ただ寄り添い奏でられる音に、
私の心はいつも救われる。
言葉のない世界に…。”
かけがえのない音楽の存在を感じられる作品でした。
(*´-`*)自分の深い部分に潜れる音楽と共に在りたい。
夏の幻 by 心音(ここね)
心音さんの詩作品です。
夏の記憶は、気温と強い日差しとセミの声、昼間の空気感から夜の匂いのうつろいで色濃く鮮明に蘇る。
それぞれの淡くも鮮明に残る夏が思い出される、そんな作品だと感じました。
(*´-`*)眩しくて切ない。19才以前の自分を思い出しました。
明かりを灯して by 心音(ここね)
心音さんの詩作品です。
働き出して不規則な時間に帰宅するようになって、忘れていた風景を晩御飯の匂いと一緒に思い出しました。
温かな景色の中に漂う幼いころの寂しさと、いつか手にする温かな灯りが印象的な詩です。後半の大人になってから見る灯りの表現が、とても温かくやさしい光で、言葉の余韻が静かに染み込みやさしく残る。
(*´-`*)夕食時の灯りを公園のベンチで眺めたくなりました。
新しい調和の世界 by 心音(ここね)
心音さんのイラスト作品です。
【一緒に生きてゆこう 絡まり温めあって まるで一つの生き物のように】
の歌詞からインスピレーションを受け、感覚の赴くまま描かれた作品です。
各々の色が濃く主張しながら絡まっているのに混ざり合っていない様が、一つになっても貴方はあなたのまま存在し、私もわたしのまま存在するという強い意志を感じるとてもインパクトのある作品です。
(*´-`*)色味と絡まり具合がものすごく素敵。
あなただけの女神 by 心音(ここね)
心音さんの詩作品です。
今回の作品は解説付きで、解説を読むことでより作品を深く味わうことが出来ました。
相手の愛を探るよりも、自身から湧き出る愛を感じ、自分を愛し、愛を伝えていくことで周りをも照らす。自分もこう在りたいと思います。
解説を丸々載せてしまいたいくらい、心に響く言葉でした。
(*´-`*)ぜひ作品と解説までご覧下さいませ。
彷徨い、漂う、すべての生き物へ by lisa.i
lisa.iさんの写真作品です。
白とやさしい黄色の光、薄い青で包まれた世界が美しく、やさしい存在感を残す写真がとても綺麗で何だか切ない。
いつまでもスクロールして美しい世界に漂っていたい。もう少しlisa.iさんの写真を観ていたいという余韻が残り、終わりが無かったらいいのにと思わされた作品でした。
(*´-`*)現実にあるような幻のような最後の写真も、とても素敵でした。
何回か眠ると、行かなくちゃいけないんだけど。by lisa.i
lisa.iさんの写真作品です。
もう少しlisa.iさんのお写真を観ていたいと書いていたら、2作品目が寄せられていたのでとても嬉しかったです。
このやさしい青はlisaさんの青なのですね。
lisa.iさんの青に包まれたモデルの表情も肌もやわらかく、美しい。
添えられた言葉と写真とで、遠い記憶に導かれる様でした。
生まれたまま、そのままを、全て肯定してもらえたようで、気持ちがぱっと明るく清々しい。
(*´-`*)前向きになれる、元気が湧いてくる作品でした。
名前のない想いに、いつか名前をつけてあげよう by 百瀬七海
七海さんの詩作品です。
この世界は、カテゴリーに収まらないもので溢れている。
言葉にするのに難しいものが沢山ある。
七海さんが書かれた詩は、恋より深くて、愛より一途なのかもしれない。
いつか会えた時は、言葉なんて無いのだと思います。
お互いの意思だけで全て確かめ合えて、解りあえるのだと思います。
きっとその時に、名前よりも大きな意味を知るのだと思いました。
(*´-`*)たまに言葉のない世界に行きたくなります。言葉をすっ飛ばしてわかり合えたらいいのに。
あなたに捧ぐ、I love you by 百瀬七海
七海さんのエッセイ作品です。
あなたへの想いを綴る百瀬七海が誕生し、あなたへの I love youを日本語訳をしたら無限にある。という言葉にはっとさせられました。
同じ相手に向ける、自分からの I love youでもニュアンスや意味が同じものとは限らない。百瀬七海は彼へのI love youで存在しているのだと、少し苦しくも強く美しく残る想いが、このストーリーにつまっていて、七海さん自身が溢れている作品だと思いました。
(*´-`*)百瀬七海さんへ、私からのI love you (抱きしめていいですか)を贈らせて下さい。
いつか朽ち果てる世界で あなただけは by マリナ油森
マリナ油森さんの映像作品です。
マリナさんはTwitterで制作実況をして下さっていたので、映像制作 無知の私でも出来上がった作品を1.5倍楽しむことができました。
文字を音に合わせて登場させ、消えるタイミングを0.02秒単位で調整していくと知ってから観る、映像の文字を追う感覚は、文字の意味を理解するだけでなく、その絶妙なタイミングの心地よさに唸りました。
何かが始まる前のドキドキする胸騒ぎを残す、これから始まるストーリーへぐっと引き込まれる考え抜かれた作品です。
(*´-`*)マリナさんすんげー!
いつか朽ち果てる世界で あなただけは by 3D/Biela
3D/Bielaさんの小説作品です。
マリナ油森さんの映像作品に出ていたファンタジー小説です。
映像を観た時に胸騒ぎのように込み上げてきた切なさで、速攻で3D/Bielaさんを探しにいきました。
映像を観た段階で気持ちができていますから、引き込まれるまま一気に読み上げ、3D/Bielaさんが探しているいる「あなた」は私なのではないかと、私が求めているのは3D/Bielaさんなのかもしれないと思ってしまったほど、リアルに感じたMuse杯の募集要項をあますことなく使い、考えられた圧巻の作品です。
抜群のセンス、皆を惹き込んで楽しむマリナさんのお人柄が詰まった2作品。
(*´-`*)小説内の3D/bielaさん並みに泣きました。
こちらでマリナ油森さんの作品の制作秘話が読めます。
制作秘話を下着自慢と称するマリナさんの発想がユニークで、しっくりくる。
「彗星の軌道のように何度もループする物語。」を広沢さんの曲のリピート部分の始めと終わりを使い、意味しているお話がとても興味深く、面白かったです。シンプルな画面に込められたこだわりや、狙いを知ることで、より一層作品のすごさを実感しました。
ライブ感や、作品作りに影響を受け取り入れた方や、快く協力してくれた相方さんのご紹介もしていて、下着自慢だけではないマリナさんらしい制作秘話がとっても面白い!ぜひ読んでみていただきたい記事です。
鼓動 by Y-æ-O
Y-æ-Oさんの詩作品です。
僕がきみとの間に感じたもの。私があなたとの間に感じたもの。
お互いに感じた自分との出会い。長い時間の中のほんの一瞬が永遠に美しく色濃く残る。
昇華された二人が絡み合って、ひとつになって脈打つ鼓動のように曲を組み込み構成されているようで、なんとも味わい深く詩の世界観にどっぷりと漂いました。
(*´-`*)二人の一体感を美しく体感できました。
ランタンの灯が点る理由 by 千羽はる(Chiba Haru)
千羽はるさんの短編小説です。
音に導かれるように、5000年以上の時をめぐる。妖艶で純白な小説。
孤独と暗さを表す表現がされていても、暗さと寂しさはなく、二人をつなぐランタンの灯が心地いい光として点る。
そぎ落とされた文章から、怪しくも美しく、真っ直ぐな純粋さが溶け合った映像が、思考の中で淡く流れる。
100%の純粋(白)と100%の大人の色気(紫と赤)とランタンの灯(淡い黄色)が混ざった不思議な美しさに魅せられました。
(*´-`*)奥行きがある美しいストーリーがとっても好き。フラットの中に、真っ直ぐな強さと熱を感じました。
ハレー彗星を見た僕ら by 広沢タダシ
審査員である広沢タダシさんの詩作品です。
ハレー彗星に、自分自身に、私たちに問いかけているような言葉だなと、彗星の尾っぽに絡まったのは誰なのだろうと思いました。
広沢さんが書かれたこちらの記事を読みました。
記事を読むことで、広沢さんの詩にある" 愛は燃え尽きた時にやっと成就するのですから ”の意味が色濃くなり、自分は今、どんな花の咲く庭を作っていくべきなのだろうと考えています。遠い時を見ながら、この瞬間この地で愛の残し方を問われているようでした。
(*´-`*)何を手にして、遠いところまでいってしまったのは誰だろう?
以上、17作品のご紹介でした。
Muse杯の応募締め切りは8月31日23:59まで(日本時間)です。
皆様からのご参加を両手を広げて心よりお待ちしております!
応募詳細はこちらをご参照ください。