フィリピンにある日本と関係があるっぽいけど日本と関係のない有名な会社と徒然と。
フィリピンに住んでいると日本企業の名前に似た会社に良く出くわします。一番お世話になるのがFujidenzoで、飲食店の冷蔵庫などほとんどと言っていいほど見かけます。富士山の写真が貼ってある製品もあるので、日本と関係があるのかな?と思わせておいて、実は日本とは何の関係もない企業です。あとは扇風機とかホームアプライアンスで一度は眼にするHanabishiもAsahiも日本と関係のありそうな会社ですが、日本とは全く関係がない会社です。
フィリピン株に投資している人やLucky Meのパンシットカントンが好きな人ならMonde Nissinを知っているとは思いますが、日本の日清食品とはもちろん関係がありません。
レアキャラとしてSeiko Walletがあります。フィリピンで財布を買う人は少数派かもしれませんが、品質が良いとして知名度があります。財布を買い替えようと思い庶民派の同僚と一緒にSMに買いに行ったら、Seikoはフィリピンだと品質も良くて愛用している人も多いとのこと。
正確な値段を忘れてしまいましたが、確か1,000ペソ以上、2,000ペソ以下くらいの値段だと思います。値段相応の縫製ですが、人に財布を見せびらかすこともないですし、無くしても諦めのつく値段ですし、なんだかんだ愛用しています。
もちろん日本の時計のセイコーとは関係がありません。
何で日本の企業に似たような名前を使っているのかな?って聞き込み調査したところ、この手の企業はだいたい~80年代に設立されていて、当時の日本の高品質に肖ったのではないかという意見が多かったです。
ところが今のフィリピンって圧倒的に中国・韓国で、スマホはほぼiPhoneかSamsung、Huaweiなどです。同僚に「日本製品で家電とか何知ってる?」と聞き取り調査したところ、日本企業の名前で辛うじて出たのはパナソニックだけで、ほぼ「え?なんだろ?そういえば日本の技術ってすごいって聞くけど、結局わかんないね」と言われる始末。ちなみに僕は象印のタンブラーを愛用していますが、会社の同僚の誰一人として象印を知りませんでした。タンブラーはHydro Flask派が90%以上でした。僕の象印のタンブラーは日本で購入したものですが、ペソ換算するとHydro Flaskの方が高いんですよね。話を戻して、「じゃあ、どんなブランドを知ってる?」と聞けば、圧倒的にサムスンやLGで、ハイセンス、ハイアールなどでした。僕のテレビも冷蔵庫も洗濯機もサムスンで、ソニーやパナソニックの製品よりサムスンの方が品質やサービスが良かったです(もちろん個人の感想)。
何が言いたいかって言うと、日本の企業みたいな名前は日本の経済力が強かった時代の名残で、また日本が「すげー」って言われる日は来るんでしょうかって話です。今は圧倒的に中国・韓国すげー、かっこいーの時代です。僕の同僚も中国人や韓国人の旦那さんが普通にいたりしてます。
どーでもいいですが同僚のBGCの三越の評価は頗る悪いです。あれならSMとかAyala mallに行った方がいいそうです。Ayalaに勤める友人は辛辣に「リピートは絶対にない。期待するだけ無駄だった」と言ってました。あとニトリがBGCとマカティにオープンしましたが、IKEAの方がオシャレでサービスもいいし、何より安いからIKEAでいいなんて評価が社内では圧倒的です。それでもIKEAで買い物ができるフィリピン人の階層はアッパーマスくらいで、ほとんどの庶民には高値の花なのは間違いありません。
そういえば最近のニュース(リンク忘れ)で、マニラで幸せに暮らすには13万ペソが最低条件なんてタガログ語の記事を見ました。日本円で約34万円。Ayala corp.に勤める僕の友人の基本給が13万ペソだったりします。Non-taxableの手当を入れたら結構な額になります。これに加えてカビテ州の自宅近辺から本社までの専用シャトルバスなどがあるので、なんだか羨ましいな~なんて思う今日この頃でした。