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フィリピンの誕生日

日本だと誕生日の人は友人や家族からプレゼントがもらますが、フィリピンは誕生日の人が友人などをもてなします。先日、友人の子どもの誕生日会がジョリビーでありましたが、会場費などは親持ちで、食事+プレゼントをみんなに配っていました。

そんなこんなで私めも誕生日を迎えました。友人に協力してもらって、同じチームメイトとトレーニング仲間、それにお世話になっている人たちにジョリビーのチーズバーガー、マネージメントにはケーキを配りました。

職場に入った途端に、みんなからハッピーバースデーと迎えられて、バーガーなどをBirthday treatとしてみんなに配りました。やってみて思うんですけど、プレゼントってもらう側も嬉しいんですけど、配る側の嬉しさもあるんですよね。単に年を取っただけなのかもしれませんが。誰かが喜んでくれるのって、こんなに嬉しいものなんだなと思いました。ジョリビーのチーズバーガーは店舗で買って一個65ペソ、それを45個買って2925ペソでした。どーでもいいんですけど、Grabだと73ペソです。Grabは便利なんですけど、通常価格より上乗せされています。

ここが日本との文化の違いなのかもしれませんが、普通45個も店舗で並んで買うと、事前に予約しろ系な話になるじゃないですか。でもフィリピンで買うと、まずキャッシャーの人が「マジっすか?え?マジ?」という満面の笑みを見せてくれます。僕の方が緊張しちゃって、45 piecesというところを45 pesosと言い間違えたら、キャッシャーの人も45 pesos of cheesy yumburgerって釣られて、笑ったりね、なんか平和です。会計をすますと10分くらい待ってねって感じで番号を渡されます。番号が呼ばれてカウンターに行くと、一個一個袋に詰めながら、こんなにたくさんのハンバーガーどうすんの?ってな感じの雑談をしながら満面の笑みで袋に詰めてくれます。もうね、なんかヒーローになれます。

Price is what you pay, value is what you get

ウォーレン・バフェットだったかな?

払った金額は2925ペソですが、みんなの笑顔や経験で得た価値は3000ペソのディナーを一人で食べる価値以上のものだったと思います。なんかすごい良いことした感があるんですよね。これが多幸感というやつか。たった1つのチーズバーガーでそこまで喜ぶか?ってくらい喜んでくれます。手伝ってくれた友人も、みんなが笑顔になれるっていいことだよねって、お前ピュアピュアかよ!って感じです。でも、本当に何かいいことした感は否定しきれません。いろいろな人の笑顔が見れてよかった。とてもいい誕生日だったと思います。

どうしてフィリピン人が誕生日にみんなをもてなすのか、なんだか少し分かった気がします。こうやって文化を学ぶのは面白いですね。
自分で言うのは何ですが、どこでも住める、どこにでも溶け込める適応力おばけだとは思ってはいますが、自分でもなんか良くやってるよな~なんて自分で自分を褒めたりしてる今日この頃。

そういえば昇給がありました。昇給率で言えば10%を超えています。最近、新しいクライアントのアセスメントを担当したんですけど、手書きの日本語の読解とデザインが頗る好評で、クライアントから「日本語の読解は今までの企業でズバ抜けていて、初めてパーフェクト・スコアを見ました」という評価を得ました。学生時代に古文書学を興味本位で受けといて良かった。本当に何が役に立つのか分かんないですね。特定の分野を指して将来には何の役に立たないなんて言われてますけど、それって自分の能力不足で役立てられていないだけじゃね?なんていうのは学生の頃から思ってます。例えば漢文だって、教科書の存在、教師や漢詩を嗜む人がいるということは、そこに需要があるわけですよね。供給する側になれば漢文なんて役に立たないということはありません。供給する側になれなかった=役に立たないというのは、些か短絡的じゃないかなって思います。そんなこんなでアセスメントの手書きがマジでびっくりするくらいの悪筆で、それが読めない限りデザインを考案することができないという意地悪なものでしたが、パーフェクトに読めたのでデザイナーにも正確な指示を出せましたし、なんか自分の持っている知識が活かせて良かったですよ。しかもまさか古文書学がフィリピンで。役に立たない筆頭の一つと言われた書誌学だって、それを知っていると結構応用できたりするんですよね。レシピはくるみ綴じではなく折本にしましょうって提案できる。そのメリットも説明できる。しかもフィリピンで。

ということで、ぐちゃぐちゃ書きました。


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