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詩作品

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#日記

無題

かつて人々がみんな詩人だったあの頃に
わたしの祖母は産まれ育ち
宝石のようなことばを
その口の端からこぼす

彼女のことばは
常にわたしの意識を
鮮烈に苛む
極彩色の粒だった

(蜻蛉の羽のように綺麗な布
 骨のように白い百合
 夜の蜘蛛の仏性
 鬼の角
 供花
 柊)

手のひらを合わせるとき
かみさまなんて糞くらえだと云ってのけた
祖母の渋面を思い出す

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