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✨nostalghia📖東京文フリ39📖ね‐31✨
2018年6月4日 01:30
かつて人々がみんな詩人だったあの頃にわたしの祖母は産まれ育ち宝石のようなことばをその口の端からこぼす彼女のことばは常にわたしの意識を鮮烈に苛む極彩色の粒だった(蜻蛉の羽のように綺麗な布 骨のように白い百合 夜の蜘蛛の仏性 鬼の角 供花 柊)手のひらを合わせるときかみさまなんて糞くらえだと云ってのけた祖母の渋面を思い出す-------------------