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nostalghia🐕🦺新詩集BOOTH販売中です🐕🦺
2020年7月12日 22:01
母が父と別居を始めたとき、私は3歳だった。兄は6歳。阪神・淡路大震災の朝だったと聞いている。母方の祖父母の車に乗せられた私は、遠ざかっていく父の姿を泣きながら見つめていた。先日、私の息子が4歳になった。私の父が見ることのなかった年齢の私。もちろん息子と私は違う。息子氏には父親のいない家庭があるなどということは想像もできないことだろう。それでも、ここまでそばにちゃんといられたというそのことだ
2020年7月8日 11:12
イメージはウンベルト・エーコ「ヌメロ・ゼロ」のある語りから。タルコフスキーの映画を思い出すとき、私は「希求」ということについて深く考えさせられます。「サクリファイス」で世界の救済を担うのは魔女ですが、主人公の男は正当な対価を払わなければいけないという意思に突き動かされ、最終的に家を燃やしてしまいます。私はあのシーンを見ると憧れに近いものを感じるのです。きっと私にはあそこまでの強さがないからなの