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詩作品

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2016年12月の記事一覧

眠り(詩)

わたしはいま、あなたの隣に
沈黙のまま伏して
あなたの、ついばむ
詩の断片を聴いている

やすらかな吐息に
死に向かう眠りと
生への静かな待機が

どうかあなたに
わたしではない
だれかのことばが
降りかかればいい

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12/24生後半年になる子のそばに寝転がって、彼の穏やかな寝息を耳元で感じていると、私は父親でいられるのか不安になっ

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薄氷集(散文詩)

 薄氷のうちに閉じ込められた枯れ葉を、ネイルの先で葉脈のちぎれないように取り出す。叔母は短い言葉と白い息を吐き出し、街灯の明りにその小さな桜の葉を透かして見る。雪に覆われて機能を失った貸駐車場の上。ダウンジャケットを着た彼女は、葉を持つのと反対の手で、幼い甥の手を引いている。葉は、静かに指先で回転した。叔母は身をこごめると、冬枯れを閉じ込めたその葉に口づけ、そして少年に口吻する。それから甥は、ひと

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