
2024/5/7火 ミュウツー
保育園の時の記憶は少しある
その中でも鮮明に覚えているのが、夏のお祭り会みたいなのがありこの日は組ごとに屋台のような物を親と一緒に作って引っ張る。(ねぶたのようなイメージ)
僕ら3組の仲間で話し合いをして何を作るか決める時に
ちょうどポケモンが流行っていて他の組もどうやらポケモンを作ってると噂が広まっていた。何のポケモンかと探るとやっぱりベタなでピカチュウ、リザードンとこのあたりだった。そこで恥ずかしがりで引っ込み思案の僕が人生で初めて意見を言った。
ミュウツーを作ろう。
勇気を出して言ったこの意見が全員賛成で僕が3組のリーダーになった瞬間だった。それまでは同級生のリョウヘイがそれまで実質リーダーというか力のある存在で、のちに小学校から高校までずっと1軍の位置に君臨する奴である。
そのリョウヘイがポケモンマスターか?というくらいポケモンに詳しくてミュウツーはハナダの洞窟の1番奥にいる強いポケモンで見た目もカッコいいからそれを作ろうと言い、みんなでミュウツーの絵を書いてみたらリョウヘイの絵が1番上手くて3組のみんなが一斉に褒め出した。何ならリョウヘイ君好きとまで言い出す女まで出てきた。
一瞬何が起こったかわからなかった
俺がミュウツーを作ろうと提案した事を忘れられリョウヘイがまたリーダーになり率先してその場を制されてしまった。その後親と子供の協力でミュウツーを作っていく。俺の親父は大工だ。工作なんて得意中の得意。と思っていたら他の親もまあまあ技術がありそこでも活躍ができずに完成を迎えてしまう。3組のみんなでミュウツーを囲んで写真を撮る時も真ん中はリョウヘイだった。
何もかも上手くいかない俺は最終的に号泣した上に、
「俺がミュウツー作るって言ったんだぞ。」
「リョウヘイ君が俺のミュウツーパクったんだ」
「俺の親父も本気出せばもっと凄いの作れるんだぞ。」
「家も建てれるんだ!」
と捨てゼリフを吐いてお祭り会の片付けの時にぶちまけた。これが人生初の負け芸か?と今になって思う。
次の日からもの凄く嫌われた。
それからスマブラでもミュウツーは極力使わないようにしている。