20190812 日記

妹の子供が男の子なんだけど小学生ですでに岡田あーみんに取り憑かれていた。
会うなり「危脳丸の実家に行く話、知ってる?」
と言うので私が
「頭はボケても色欲だけは残ってるんやのお前も将来ああなるんか」と言ったらめちゃくちゃウケて
「ボクの自殺を大人たちは理解できないだろうが木星が微笑むときその死はあらゆる意味を持ってよみがえるだろうその時後悔するのはきさま達だ!」
とか言い出して記憶力がやばすぎてめちゃくちゃ笑った。

岡田あーみんは17才でデビューしたんだよ、とかすぐに漫画を描くことをやめたから3作しかないんだよ、とか、奈良県の漬物屋の奥さんになって静かに暮らしているという情報は嘘だよ、とか、岡田あーみん雑学をいくつか教えたら私のことをかなり尊敬の目で見てくるようになった。

私は、予期せず岡田あーみんの事を急に色々思ったので、少し泣きそうになった。

最近はずっと、あの頃みたいに、新しい何かを知って「世の中にこんなに面白いものがあったなんて」と思うこと、もうないのかもしれない。毎日ぼんやりとみていた灰色の風景にいきなり鮮やかな色がつく、みたいな感覚は、この先もう二度とないのかもしれない。と思っていて、

でも今日
「ボクの自殺を大人たちは理解できないだろうが木星が微笑むときその死はあらゆる意味を持ってよみがえるだろうその時後悔するのはきさま達だ!」と言われたとき、笑いすぎてさすがに風景に色がついた。

あーみん先生、私たちは、あなたの子供です。

どうかどこかでお元気で。


これは、日記ではなく岡田あーみんへのファンレターである。

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