年齢の話
「30になる時の、誰もが襲われる謎の焦燥感、あれは本来は40になる時に襲われるべきものなのでは?30になる瞬間をなんとか無事に乗り越えてしまったことにより年齢に対する免疫ができていて、意外と40になる時は平気だったりするじゃないですか。だから40代はまだまだ若いみたいな勘違いをしてしまいがちですが実際40過ぎると…」
「いやでも実際、俺今38ですけど、2年後40になったとして、たぶん35ぐらいに見えるじゃないですか」
え?
「だからその時点で実質35ですよね?恋愛に至っても仮に25の女の子と10歳差だからギリいけるかなみたいな。実質。」
え?
「だから、40だけど、でも実質35だから」
え?
「…みたいな思考が一番やばいわけですよ。俺が実際そうだし。でも社交辞令とはいえみんなマイナス5歳ぐらいで言うでしょ、見えないですー!とか言って。それもそもそも勘違いの原因なんですよね。社交辞令のせいです。」
「え?でも、社交辞令を言うほうと社交辞令を真に受けるほうとでは、社交辞令を真に受けるほうが悪いですよね?だって社交辞令なんだから。社交辞令だろうな、って思うのが当たり前じゃないんですか?」
「自己責任論ですか?」
え?
「自己責任論やめてください。俺は自己責任論嫌いなんで。」
「私も嫌いですよ」
「じゃあ自己責任論やめてくださいよ」
え?
「まあいいです。とにかく フフッ 俺は フフッ 常に実年齢の フフフッ マイナス5歳ぐらいに フフッ
見えてるはずなんで フフッ あはははははは!!!! 俺やべーな!!あはははははははは!!ほんと気を付けよ……あはは…」
え?