第1回 おすすめ本
生活系3冊
今月は精神的になかなかハードな日々を送っていたため,用意していた記事が進まず,代わりにお茶を濁すつもりでおすすめの本を少しだけ紹介してみようかなと思います.
本というと,いろいろな分野や内容のものになってしまうので,今回は生活のなかで役立ちそうな本を3冊選んできました.
内容はざっくりやる気,勉強法,睡眠の本です.
こういったことを考えるときに,参考となる本質のような通底するものが書かれている本を選んでみました.
どれも実験や論文をもとに展開していくもので,やや分厚いものの,構成も話もうまいので読みやすいですし,目次から読みたいところだけでも読める手に取りやすい本です.
ただし,どの本も読んだのは数年前なので,はっきりと内容を覚えていないのはご了承ください.
① やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~
1冊目はハイディ・グラント・ハルバーソン 『やってのける~意志力を使わずに自分を動かす~』です.主に,やる気に頼らずに行動するためにはどうするとよいか,そこで何が問題になるのかが書かれています.
目標の決め方,そのための計画の立て方などの実用的な方法とともに,自分が何によって行動し,行動できないのかということも教えてくれます.
何か計画をするときや習慣化したいときなど参考になります.
特に,この本では行動するために自制心を鍛えるという内容を含んでいておもしろいです.
著者のハイディ・グラント・ハルバーソンさんは社会心理学者で,他にもこういったやる気に関する本を出しています.この方は特に話がうまくて面白いです.
こっちの本は,先の本よりも薄くてさっくりまとまっているので.がっつりした本を読むのが辛い場合はこちらがおすすめです.片方だけでも十分面白く,参考になります.
② 使える脳の鍛え方 成功する学習の科学
2冊目はピーター・ブラウン+ヘンリー・ローディガー+マーク・マクダニエル 『使える脳の鍛え方 成功する学習の科学』です.最近見かけるようになった勉強法がほぼまとまっていますし,もととなる実験なども一緒に紹介してくれています.
はじめに学習に関する誤解と,この本で書かれる学習の基本原則を簡単にまとめていて,そこから各章でより詳しく書かれていきます.
ネットで流れてくる端的な勉強法の良し悪しではなく,学習の基本原則としてをまとめてくれているのが良いです.
そのため,今の勉強の仕方を工夫したり,効果的かどうかを判断したりするときに役立ちます.
この本自体が,この中で書かれる学習の原則に従って作られているのも面白いです.
著者のピーター・ブラウンさんは作家で,ヘンリー・ローディガーさんとマーク・マクダニエルさんは認知心理学者です.そのため,しっかりとした内容に加えて,本として読みやすく書かれています.
③ よく眠るための科学が教える10の秘密
最後は,リチャード・ワイズマン 『よく眠るための化学が教える10の秘密』です.
睡眠の歴史や中身について触れたり,睡眠中に起こる問題や夢についてなどの基本的な内容に加え,多相睡眠や赤ちゃんの夜泣き,睡眠学習などの発展した話もてんこ盛りでとても面白いです.
そのため,睡眠まわりはほとんど網羅されていると思えるほど,幅広い内容となっています.
もちろん,よい睡眠をとるための知識や方法も教えてくれますが,不眠記録や実験の苦労話なども印象に残っています.
睡眠について知ったうえでいろいろな知識も教えてくれる睡眠雑学本です.
終わり
ざっくりですが,お気に入りの3冊を紹介してみました.
是非読んでみてほしいのですが,ついでに,最近こういう本をちゃんと追っていないので,他におすすめの本があれば教えてほしいです.
ありがとうございました.